中国のスーパーマーケットと言えばおそらくカルフールやウォルマートのことが浮かぶ人が多いかと思いますが、実は大潤発という台湾系が外資の中では最も売り上げが多いのです。前二社とターゲットを少し変えている(少しローエンドに向けている)こともあり、なじみのない人も多いのではないかと思います。
さて、聯商網の統計によりますと、この大潤発の2013年末時点の中国内のの店舗数は264店舗、2013年に出店したのが45店舗です。昨年は初めて重慶にもオープンしました。2013年に出店したのは次の通りです。
江蘇省での出店が12店舗と目立ちます。しかもそのうち半数が淮安での出店です。この都市、注目株と言えるのではないでしょうか。
さて、大潤発の2010年から2013年までの推移を見てみましょう。
2010年は143店舗だったのが、2011年に42店舗出店し185店舗に、2012年に34店舗出店して219店舗に、そして2013年に45店舗出店して264店舗になりました。新規出店した店舗数だけ増加しているということは、閉店した店舗がないということであります。この大潤発、中国に進出したのが1997年ですが、実はまだ閉店したことがないのです。これだけの店舗数があればスクラップアンドビルドしていても全然不思議でないのですが、まったく閉店していないというのは、よほど場所に対する目利きがいいとしか言いようがありません。大潤発のトップはあまり出たがり出ないみたいなので、メディアにもあまり登場しません。結構探したのですが、確かにトップのインタビューどころか、コメントすらもほとんど見つかりません。トップがどのように考えているかを生で聞けるチャンスはほとんどないのです。もし聞くことのできる機会があれば是非この出店に際しての立地の目利きについて聞いてみたいものです。