呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

遊園地の事故

2010年07月05日 | 日記
 6月29日に東部華僑城という深圳にある遊園地(ちなみにウェブサイトは現在白黒になっている)の「太空迷航」という乗り物で事故が発生し6人が死亡、10人が重軽傷を負った。事故原因は今のところまだ不明だそうだ。この事故により株価も暴落している。ちなみに死亡者の遺族に対して62万元の賠償を行うと提示しているが、遺族サイドは不満に感じているという報道が流れている。

 

 中国のテーマパークは刺激を強く求めがちだ。その理由としては投資者が回収を急ぐために、刺激をアピールすることで来客を促そうとするからだ。テーマパークの設計に永年携わっている人のコメントによると、海外のテーマパークが一定レベルの危険度のある遊戯施設をスタートするに当たり何度も検査を行うが、中国のテーマパークではこれができていないという。ええええええええええ?????遊園地の乗り物に対してオープン前に検査をちゃんとしていないの?それはあまりにも危険だ。そういえば、上海にある歓楽谷(ハッピーバレー)という遊園地も最初の13日間で12回も故障が発生した。そして来訪客から受けたクレームに対して、「健康な大人だって風邪をひくでしょ」とのたまったこをと記憶している。安全に対する意識・認識が乏しいといわざるを得ない。あまりにいい加減だったのだ、死人が出たという噂まで出たくらいだ。
 
 日本でもエキスポランドで死亡事故が発生したことがある。その後点検等を丹念に行うようになったが、死亡事故の影響は大きく、最終的には遊園地としての事業が立ち行かなくなった。東部華僑城も同じ運命をたどるのだろうか。それにしてもスリルはいいのだが、死んでしまうというのはスリルの次元を超えている。外国ほど丁寧に点検していないことを知ってしまった以上、ちょっと怖くて乗れないかも。

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