呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

強引な代理権の回収

2011年07月26日 | 日記

 デンマークのBestsellerというアパレルブランドがあります。持っているブランドとしては、ONLYVERO MODAJACK & JONESSELECTEDといったものがあり、これらのブランドショップは中国でかなりの多店舗展開を行っています。

  

  

        

 

 

 ONLY934店舗、VERO MODA916店舗、JACK & JONES1053店舗、SELECTED155店舗です。店舗には直営店と加盟店があるのですが、加盟店をどんどん直営店に切り替えていこうとしています。この流れは多くのグローバルブランドで行われておりわからなくもないですが、この進め方が問題になっています。

 

 湖南省のとある加盟店によると、2006年からスタートしたのですが、代理権の契約期間はなんと3ヶ月で、それをずっとロールオーバーしてきたそうです。そして突然の期限満了による契約終止、この加盟店は来年2月分の商品まで注文してしまってるとのことです。大使は話し合いも行われない中での契約終止だったようです。期間については一般的には1年で契約するのが一般的で、なかには3年契約のところもあるようです。3ヶ月というのが如何に異例であるかがわかります。これだけ短い契約期間なので、言ってしまえばいつでも契約を切ることができますし、実際にその動きが始まっています。ONLYブランドは西安、済南等においては代理権を徐々に回収しており、やはり色々ともめたようです。ONLYブランドはピークで500-600もの代理商がいましたが、いまでは10いくつしか残っていません。Bestseller中国全体で見ても加盟店比率50%だったのだ、今では28%にまで下がってきてます。

 

 所詮は大企業と加盟店、パワーバランスが全然違います。不条理と思いながらもあきらめるしかないのでしょう。しかし、契約期間3ヶ月というのはひどいですねえ。最初にその条件を受けれた加盟店側も問題ですが、ちょっと強引過ぎな印象を持ちました。 


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