呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

大事な大事な身分証が。。。

2009年12月23日 | 未分類
 広州の某銀行で起こったアンビリバボーな物語。

  ある日趙さんが銀行に3万元の振り込み手続きに行った。その際に窓口で身分証を提示した。手続きは無事終わったのだが、後から身分証が手元からなくなっていることに気づき、考えに考えたのだが銀行で返してもらっていないのではないかと思い始めた。翌日銀行に行ったところ、手続きを行った窓口担当者がいなかったので、その他の人に問い合わせたところ、身分証は銀行には残っていませんとの回答だった。翌日も銀行に行ったのだが、身分証はやはり見つからなかった。これは再発行するしかないと思い始めていたところ、
偶然振り込み手続きをしたときに後ろに並んでいた人と会う機会があった。そして、その人から、趙さんは身分証を持たず去って言ったと教えてもらった。これを聞いて趙さんはあらためて銀行に身分証について確認しに行ったところ、当日の窓口担当者を見つけたので、聞いたところその担当者は身分証を返していないとは認めなかった。しかし趙さんが証人がいると言ったところ、しぶしぶ返していないことを認めたのであった。

 その後、経理(マネージャー)とやらが出てきて、身分証を返却しなかったことは銀行のミスであることを丁重に詫びたのだが、なんと身分証を預かって日を跨ぐ場合、個人情報漏洩を防止するためとの理由で銀行の本店で定めたルールにより処分しなければならず、シュレッダー処理したと言われた。

  えええええええええええええええええええええ?
  嘘でしょおおおおおお?
  身分証ですよおおおお!





  外国人で言えばパスポートをシュレッダーされたようなものだ。当然趙さんは激怒。事件として届け出たものの、銀行との話し合いはまだ決着していない。これは余りにも目茶苦茶だ。法律的にはやはり銀行は保管義務があり、処分するなどもっての他となっている。銀行も時にわけのわからないルールが定められている。例えば、両替の際には身分証またはパスポートが必要ということなのだが、香港人が中国大陸に来る場合、パスポートではなく通行証というものがあれば入国することができる。そして銀行で香港ドルを人民元に両替しようとして通行証を提示したところ、パスポートじゃないということで両替を拒否されたことがある。そりゃおかしいでしょー!そもそもパスポートなしで出入りできる相手にパスポートを要求すること事態がおかしい。それも今回と同じで銀行で定めたルールだからダメなものはダメということで、結局両替できなかったのである。逆に言うとそれだけパスポートや身分証を重視しているにもかかわらず、シュレッダーしてしまうなんて。趙さんかわいそう。

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