呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

中国の日用消費財(食品系)ブランド

2015年05月17日 | 日記

 kantarが最新年度の中国消費者が最も多く選択する日曜消費財ブランドのランキングが発表されています。ランキングは家庭戸数(浸透率)と購買頻度(年間)をベースに出した指標に基づくものとなっています。トップ10ブランドはほとんど中国ブランドとなっていいます。

 

2015中国日用消費財トップ10ブランド

 

 

 1位、4位、7位に台湾系が入っており、それ以外は中国系です。過去1年間において、都市家庭は康師傅を8.8回購入しています。トップの康師傅、2位の伊利、3位の蒙牛を合わせると、昨年い年鑑での購入回数は10億を超えています。伸びているところとしては、双匯、光明乳業と海天が挙げられます。

 

 次に、伸びの速いブランドについて見ていきます。

 

  脈動(飲料)というブランドがトップですが、これは仏ダノンの持つブランドです。外資系だと他に独マースのDOVEが10位に入っています。確かによく聞くブランドです。中国だから中国ブランドが強いのは当たり前なのですが、日系はどのあたりにランク入りしているのでしょうか。

 

 こういうランキングを見るのはなかなか面白いです。ついつい他にもちょっと調べてみました。

 輸入食品品目別販売額です。粉ミルクが大きいですねえ。そしてその次はお菓子やインスタント食品の類ですね。粉ミルクっておあまりもうからないと聞きますが、それでもこれだけ大きいのか。

 

 

 次も輸入食品品目別販売額ですが、お菓子とインスタント食品の類を抜き出したものです。ビスケットとチョコレートが突き抜けています。この手のお菓子の味を覚えてしまいましたねえ、中国人も。こういうものがなかった時代は月餅は季節に関係なく売れていたのでしょうか。

 

 

 スーパーでも日本のお菓子を見ることはありますが、こちらのネット販売業者からは日本の輸入物のお菓子が欲しいなんて声が聞こえてきます。日本の商品もそれなりに浸透してきていると思いますが、一般的にはまだまだなのかなあ。せっかくいい商品を持っているのにチャネルに入り切れていない商品が多いイメージですし、実際そういうブランドもあります。プロモーション力が弱い、いや、弱いというよりお金をかけないというのもあるのではないかと。そのあたりがなんかもったいないですね。


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