SAVILLSという不動産サービス会社によると、2008年の初め頃、上海のA級オフィスの空室率はわずか5%に過ぎなかったのが、2008年末には15.4%にまで跳ね上がっている。そのうち浦西地区は8%、浦東地区はなんと25.6%に至っているとのことだ。自ずと賃料も下落してきており、別の不動産サービス会社の調査によると、2008年11月の浦東地区のA級オフィスの平均賃料は9.2元/㎡/日で、前年比7.7%の下落となっている。浦東の場合特に陸家嘴地区と竹園地区の影響が大きいようだ。2009年もオフィススペースは増加していくことが見込まれている。1997年~1998年のアジア金融危機の時には一時50%を超えたことがあり、そのときと比べると全然いいのだが、この空室率は決して普通じゃない。東京・都心5区エリア(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区)の2008年11月の空室率は4.56%(前年比2.07ポイント悪化)に過ぎない。日本の経済も決してよいとはいえない状況なのだが、これと比べると上海の空室率はA級オフィスだけを抜き出しているとはいえちょっと大きすぎると言えるだろう。
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