以前『中国で日系企業の破産は増えるのか』というタイトルの記事を書いたことがある。2008年10月に書いたものだ。このときは日系企業の破産は増えるのかという内容だったが、どうも日系企業の破産の実例が出てきているようだ。企業が自ら申し立てするケースもあれば債権者が申し立てるケースもある。銀行が債権者として申し立てするケースもある。企業が自ら申し立てするケースはどうしても出資者のイメージダウンにつながることから敬遠されがちだが、最近ではそのような考え方にとらわれず申し立てを行っているケースも出てきている。また、清算手続きを面倒がり破産に持っていくケースもあるようだ。どちらも時間を要する手続きだが、清算の場合税務局や税関の調査がかなり厳しく行われるためにいつ終わるか見えにくいというのに対し、破産の場合は裁判所が片付ける話なので却って楽だと言う考え方もあるようだ。ちょっとモラル的にはどうかと思うが、いずれにせよ破産に対する考え方が以前ほどジメジメしたものではなくドライになってきているようだ。
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