知人がfacebookにアップしていたものですが、なかなか興味深いので今日はこれを紹介しようと思います。上海のお手伝いさん、いわゆるアイさんの賃金に関するデータです。
アイさんといっても種類はいくつもあります。写真の上から母子の世話(住み込み)、育児(住み込み)、老人の世話(住み込み)、総合家事(住み込み)、家庭清掃(時給)、家庭調理(時給)、子供の世話(時給)、全日制家政員(日給)とあります。駐在員あたりだと週に何度か来てもらう時給制の家庭清掃を利用する人が多いのではないでしょうか。
その家庭清掃(時給)ですが、賃金の指導価格が高で20元、中で16元、低で12元になってます。私が初めてアイさんに来てもらったのが2004年あたりですが、その時は10元でした。さすがにあれから10年近くたっているので同じというわけにはいきませんが、中レベルで見た場合16元なのでかなりの上昇ぶりです。浦東のマンションに住んでいた時はカネ払いのいい西洋人が多かったせいかアイさんの時給が高い印象を持っていたのですが、この表を見るとそうべらぼうでもなかったのだなあと思います。しかし母子の世話、これは産後の短期間のことになるのでしょうが、結構いいお金になります。それと最近新聞や経済誌等で中国の介護ビジネスに注目というのを見ますが、この表にある老人の世話が高レベル(住み込み)でも3000元ということを考えると、そう簡単にお年寄りたちが老人ホームのような施設に入るとも思えません。高齢者ビジネス、特に老人ホーム等の施設物を考えている人たちはこの辺りをよく認識してほしいと思います。決して簡単なビジネスではありません。先日もとある企業に老人ホームビジネスに関する打ち合わせをしてきましたが、その企業は真剣に考えているだけあって現状をよく把握しており、決して簡単なビジネスではないというのは十分に認識されていました。そういう状況の中でどうすればうまくやっていけるかというお考えを持っている、つまり安易に周りの情報に流されれず、きちっと現状を認識したうえで何をやっていくべきかを考えていきましょうというお考えをお持ちなので、これはもう是非お手伝いしたいなあと思いました。
最後に、この表の下の方を見ると文脈を読み取ることができないのですが1万元以上するアイさんもいるようなことが書かれてます。1万元って、企業のちょっとしたポジションの給料と見間違えるほどです。もちろんこういう価格は交渉力いもよるのでしょうが、基本的には相場観があり、その中で価格が決まっていくものだと思います。それにしても結構いい給料ですねえ。