楽天の中国ネットショッピングサイトである楽酷天セミナーに参加してきました。いろいろと話は聞いていましたが、やはり直接話を聞きたいので参加してきました。
現在の中国のネット販売といえばやはりタオパオを抜きにしては語れません。では楽酷天としてどのように差別化するのかというところですが、そこは「本物のみを取り扱う」、「日本商材を取り扱う」、といったところで、やはりそういうことになるのでしょう。店舗数や単純な価格では勝負できませんからね。また、店舗に対するサポート体制も充実させるということです。現在のユーザーの特徴としては日本商材に興味がある人が多いとのことで、日系企業が立ち上げたモールなのでそういうことになるのでしょう。年齢層としては20代前半から30代前半が多いそうです。現在出店している企業は約3000店舗、そのうち日本商材を扱っている店舗が200店舗未満ながら、シェアが25%を占めているということですので、日本商材に興味のある人のアクセスが多いことは間違いないですね。
もうひとつ気になる点としてはユーザーがどれだけお金を使ってくれるかです。このあたりについても踏み込んだ紹介があり、中国でのネット販売の平均注文単価が110元くらいのところ、楽酷天ではこれは280元ということですので、まずまずの水準といえるでしょう。
成功事例についての紹介もありました。このあたりになると一般的な成功事例とそれほど変わらないように思いましたが、効果があったと思われる手法として次のものが紹介されていました。
①タイムセール(中国では秒殺という)
②百度からの無料トラフィック
③販促メールサービスでのリピート促進
④メーカー保障
⑤低価格設定(なんと実店舗よりも安く設定した例)
⑥送料無料
⑦ポイント10倍キャンペーン
⑧イベントへの積極的な参加
だいたいことんなところでした。
始まってからそれほど時間が経過していないので、評価をするにはまだ早いかと思いますし、またなにせタオパオというガリバーがでんと構えている状況の中では今後の展開において少し時間がかかるかもしれませんが、サプライヤー向けの手数料等は結構思い切った設定にしており、そのあたりに気合を感じます。日本最大手のネットショッピングサイトとして存在感を見せ付けてほしいと思いました。