麦可思研究院というところが《2012年中国大学生就業報告》という報告書を発表しました。本日はこれについて紹介します。
1.就職満足度
(1) 2011年卒業生の就職6か月後の満足度調査
官VS民での満足度の比較です。
希望して就職したと思われるのですが、全体の満足度は半分程度です。民間よりも政府部門の方が高いです。この半分という数字が高いかどうかは人によって考えが分かれるかと思いますが、私が社会人になって半年程度たった時点ではまあ満足していたと思います。
職業別の満足度です。
本科卒業生のカテゴリーでは警察や税収工作者のように、権力をちらつかせることのできる職業の人気が高いですね。
業界別の満足度です。
業界でいうと官の金融系の満足度が非常に高いです。不動産管理サービス業ですか、職業差別をするわけではありませんが、満足そうな顔をして働いている人はなかなかいそうもありません。
(2)2008年卒業生の就職3年後の満足度調査
3年前の卒業生である2008年の卒業生について見ていきましょう。まずは官VS民です。
現在と比べると満足度が全体的に低いですね。次に職業別を見ます。
職業別でみるとやはり税収工作者が強い!こういう職種の満足度が強いというのもなんだかなあという感じです。今後は業界別です。
やはり官が強いです。
2.2011年卒業生就職率
計器の良い中国ではありますが、就職率を見ていきましょう。
前年よりやや上がっています。しかしよく考えますと大学まで出ておりながら10%近くが就職できていないというのも問題ですね。学部別で見たのが次の表です。
法学部が意外と就職率が低いです。日本だと法学部なんて結構就職しやすい学部の印象があります。
3.失業率
学部別の失業率ですが、「応用韓国語」とやらを学んだ人の失業率が最も高いです。韓国語力ってあまり業務上は有利ではないのかもしれません。
全体的に見ますとやはり官が強いですねえ。日本の要は資本主義社会だと景気が悪い時に公務員(官)の人気が高まりますが、中国のような社会主義で且つ政府の権限が強いとまだまだ官への就職志向が強いですね。