瀋陽鉄道局が28万人いる従業員全体に対して4月より給与の引き下げを行っています。その理由は東北経済の不景気と鉄道石炭輸送量の大幅下落によるものとのこと。2015年度第1四半期の全国鉄道旅客輸送量は前年比8.8%のプラスに対して、全国鉄道貨物輸送量は前年比約9%のマイナスとなっています。石炭の需要が減ってきているということなのでしょうか。石炭をあまり使うと空気が汚れますからねえ。環境保護というトレンドを考えると今後ますます減っていくように思われます。
さては給与自体は1月から引き上げられていたのですが、4月からの引き下げとともに、1月から3月までに引き上げ分をすべて取り消しにし、取り消し分について4月以降の給与から差し引くとのこと。単に4月以降の給与増加を取り消すだけならいざ知らず、過去の増加分を取り返すようなことまでするとは、なかなかきびしい措置を取りますねえ。石炭輸送が今後減っていくことを考えると、瀋陽鉄道局も一時的には給与増しないということで乗り切るとしても、せっかく旅客量が増加しているので、これを活用して本質的な業務構造の転換等を行う必要がありそうですね。