呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

上海のコンビニの家電回収サービス

2013年07月12日 | 日記

 私も利用したことがあるのですが、不要な家電を処分する場合小区(日本でいう団地のような物)の入り口の近くに家電回収業者がおり、その人たちに声をかけて部屋まで不要になった家電を取りに来てもらうことができます。これと同じようなサービスが上海のコンビニでスタートしました。コンビニに家電回収の予約登録をする機会があり、それに予約入力するとその時間に家電を回収する人がやってきます。この機会は既に上海のファミリーマート、ローソン、セブンイレブン等600以上のコンビニ店舗に導入されています。

 小区の入り口をうろうろしている回収業者に声をかけると単なる回収ではなく買い取ってくれます。私は一度ブラウン管テレビを引き取ってもらったことがありますが、その時は50元もらいました。そういう業者は家電のみならず、段ボール紙や紙類も買い取ってくれるのでなかなか便利な存在です。コンビニも単なる引き取りでなく買い取ってくれますので、こういう業者にとってコンビニのこのサービスはかなり脅威でしょう。

 私は気付かなかったのですが、このサービスは既に2年前から開始いていたそうです。スタートしたばかりの時はほとんど利用されていなかったこのサービス、今ではかなり浸透しているそうです。回収されるもので多いのはテレビ、その次がパソコンだそうです。

 コンビニが回収した家電は車に乗せられて運送されるのですが、この車両にはGPSシステムが搭載されており、要するに運送する人が悪いことをできないようにしています。

 さて、ユーザーからすると気になるのは従来の回収業者とコンビニとどっちが高値で買い取ってくれるのかというところかと思うのですが、中古品市場で販売できるような物であれば業者の方が高値で買い取ってくれるようですが、廃家電であれば業者よりも10-30元高値で買い取ってくれるそうです。こうなるとうさんくさい業者に引き取ってもらうという選択肢はなくなってきますよね。

 今後このサービスはさらに拡大していくそうです。日本のコンビニではこんなサービスやってないですよね?なかなか面白いところに目を付けたなあと思いました。言われてみるとなるほどと思えるこのサービス、でもなかなか気づかないものです。こういうところにビジネスチャンスというものが埋もれているものですね。今のところ上海の住まいで引き取ってもらうようなものはないのですが、一度使ってみたいなあと思いました。