上海蟹の季節が近づいてきました。上海蟹の正統といえば陽澄湖でとれるものといわれていますが、そこでとれる上海蟹の漁獲量と販売量では販売量の方がずっと多いって聞いたことないでしょうか。販売量が漁獲量より多いというのは偽上海蟹が多く出回っているということです。このような事態を防ぐべく、本物の上海蟹に本物であることを証明するタグがつけられるようになっています。
赤丸で囲っているのがそのタグです。ところが、このタグの偽者が大量に生産されているのです。ちなみにひとつ0.2元です。いうならば、たった0.2元のコストだけで陽澄湖ブランドを演出しているということです。私なんかは蟹がそれほど好きではないので、、このタグを見るだけでちゃんとしたものだと思い込み、多少味が劣ったとしても気づかないだろうと思います。
北京と上海で陽澄湖産の上海蟹の専門店は3000軒ほどあるそうですが、ちゃんと授権を受けているのは10分の1に過ぎないとのことですので(たった10分の1かいな!)、かなりの陽澄湖ブランドの偽上海蟹が出回っているのでしょう。なにせ値段も一匹で80元から高いものでは1000元もするのがあるのですが、あまりにも値段が開きすぎているので、少なからずの偽者が回っているのでしょう。接待や会食で上海蟹がでるとこの話を思い出してしまいそうになりますね。