呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

中国のネットショッピング騒がしくなってきたぞ!

2010年06月02日 | 日記
 YahooJapanヤフーとアリババの提携が発表された。これにより、日本からタオパオでネットショッピングを行うことができ、中国からもYahooJapanでネットショッピングを行うことができる。要するに相互乗り入れだ。これは結構革命的な出来事だと思う。日本のショッピングモールのもうひとつの雄である楽天も百度と中国で合弁会社を設立し、中国ネット販売事業に乗り出すことが発表されている。後者について色々と見ていたところ、どうやら「楽百在線」という名のショッピングモールを立ち上げるという記事を見つけた。実際に5月21日付けで「楽百在線網絡技術(北京)有限公司」という会社が設立されている。何せ設立されたばかりなのでモールはまだ立ち上がっておらず、早くても7月くらいになるのだろう。これについてちょろちょろ調べているとこんなウェブサイトを見つけた。



 うええええええ?!「楽百在線」という名のサイトではないか!主な取り扱い品は女性用の衣料、化粧品、スキンケア用品といったあたりか。ちゃんとICPの届出までされている。名義人を見てみよう。



 個人名義で届出がなされていることがわかる。場所は「蘇ICP備10101021号」という番号からして蘇州に住む人なのだろう。偶然にも楽天と百度の合弁会社が設立された5月21日に届出が認められている。

 これは楽天にとってちょっとまずいのではないかと思い、「楽百在線」が商標登録されていないか調べてみた。「楽百在線」では商標登録されていなかった。やれやれ、ほっとした。「楽百在線」の商標登録に関して早めに手を打っておいたほうがよさそうだ。次に「楽百」という商号で見てみよう。「楽百●」という商号が数多く登録されている。そして「楽百」という二文字での登録もされている。中国人個人と日本企業により登録されている。



 ざっと見たところ、一つ目の中国人が登録している商標はスポーツ用品に使われているもののようだ。二つ目以降は群馬県にある株式会社山田電機という会社による登録だ。ゲッ!これってあの家電量販店のヤマダ電機ではないか!サービス商標としての登録は既に無効となっており、家電類の商標として有効なものが大半だ。商品に対する商標だからいいのかな。しかし「楽百」という商標が日本企業によって商標登録されていたとは。楽天とヤマダ電機、どちらも大企業だ。それなりに付き合いはあるのだろう。楽天が百度と合弁会社を設立するということで二社から一文字ずつとって「楽百在線」という名前でやっていこうということになったと思うので、たぶんたまたま一致したのだろう。