ネットショッピングの決済ツールとしておなじみのアリペイ(支付宝)が、12月7日に一日の取引量で12億元を突破した。アリペイは元々ネット販売の決済において売り手買い手の双方にメリットのあるエスクロー的要素を加えた決済方法として2003年10月よりスタートした。具体的には買い手が先に代金を支払うものの、それがいったんアリペイでプールされ、買い手が商品を確認して初めて売り手に代金が渡るという仕組みだ。これが爆発的に受けたこともあり、2004年には淘宝網の取引額は23億元に達した。これは2003年の中国国内ネットショッピング市場総規模の二倍以上もの規模にあたる。2008年8月末にはアリペイのユーザー数は1億に達し、その後も国際金融危機の逆境の中でもなお増加を続け、2009年7月にはユーザー数が2億人を突破。今では商品代金決済以外において、公共料金の支払い、クレジットカードの返済、家賃支払い等もアリペイで行うことができるようになっている。個人的には公共料金の支払いにおいて以前のようにいちいちコンビニやその他の窓口に行く必要がなくなり、非常に便利になったことが実感できている。他にも色んな決済ツールがあるのだろうが、ネット決済におけるアリペイのシェアは既に半分以上を占めており、特にネットショッピングの世界においてはガリバー化している淘宝網ともリンクしている。ネットショッピング市場は2008年で77%、2009年において69%の成長が見込まれていることから、これからもますますアリペイが利用されていくだろう。
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