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  イギリス列車の旅  2  キングクロス駅から ハッダースフィールド へ

2015-08-14 07:00:00 | イギリス列車の旅

8月15日 つづき

駅に着いたので彼女に電話をすると、直ぐ迎えに来てくれた。

    ハダースーフィールド駅前広場  

彼女は赤い車で颯爽とやってきて、私を大学の研究室へ案内した。

 ハダースーフィールド大学前  

    実験室  

助手らしい技術者に大きな繊維機械の並んだ実験室、

パソコンが十数台ある部屋へ案内された。

部屋へ戻ると彼女は自分の履歴書を私に見せてくれた。

中国繊維大学修士を卒業して ハッダースフィールド大学院

博士課程の学生だった。

イギリスの優れた繊維産業技術とその将来性を考え

娘を連れてイギリスに帰化したという。

娘はオックスフォード大学を目指した受験生だった。

彼女は話し終わると、私の旅の計画を尋ねた。

ここに3泊し、その後グラスゴーに行く予定です。

「では宿を探してあげましょう」

彼女は電話を取り上げ大きな声で

「3泊よ、部屋は空いていない?  ないの?

では他を紹介してくださらない?・・・どうも有り難う」

B&Bに知り合いがあるのかなぁ~?

「宿が見つかったので行きましょう」と車で送ってくれた。

宿の前 彼女の赤い車  

荷物を部屋に置くと車の方へ向かって行った。

「駅の近くで大きなドームを見たが あれは何なの?」

「そこに行きましょう、建物が何だか分かりますよ」

大きなドームはサッカー場だった。

ここはサッカーが盛んで、マンチェスターはベッカムのホームグランドだった。

アミューズセンターで夕食が終わると「面白い映画があるので見ましょう」

と云って階段を上っていった。

まさか映画を?と思ったがついて行くより仕方がない。

日本の「仮面ライダー」のような ”活動劇”で助かった。

 

映画が終わるとB&Bまで案内し「明日はブラッドフォード」を案内します。

 お休みなさい」と云って別れた。

 

9月16日

 出発の準備が出来たころ、玄関で大きな声が聞こえた。

B&Bのおじいさんと彼女の話声が聞こえ、

 今度はとんとんと足音が近づいて来た。

ドアのノックと同時に部屋に入ってきて、

彼女は「何か困ったこと有りませんでした?」

 「このシャワーお湯が出なかったよ、水は出るのだが」・・・

 夕べおじいさんにお湯が出ないと言ったが駄目だった。

彼女はぐるぐる見廻って「ここにスイッチが有るじゃない、オフではお湯は出ないわよ」。

B&Bを何度も利用したが、シャワーにもスイッチが有るのだった!

駅まで歩いて行き、バスに乗ってブラッドフォードに行った。

 

”National Museum Phtography Film & Television”

 古い町並みに不似合いな大きい近代的なビルだった。

日本のカメラ、ドイツのカメラ、色んな国のカメラが展示され、

映画撮影機の展示もあった。

私は昼食後、外の風景をみたいと思った。

彼女は館内で”SF 映画”を夢中で見入っていた。

中国系の親子2人がこの地に住んで、寂しいのかと思ったのは間違いだった。

"CHINA CASTLE Cantonese & Pekinese Cuisine"中華料理店に案内された。

 経営者夫人は彼女の親しい友人のようだった。

久しぶりの北京ダックや春巻きなどで満腹感を味わった。

彼女は「明日は忙しいので、ヨークシャーディルへバスの旅を用意しました。

朝、9時に宿へ迎えに来ます」と言って宿まで送ってくれた。

 

これまでの旅の栞

イギリス列車の旅  1   キングクロス駅にて