goo blog サービス終了のお知らせ 

極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

大雨なオリーブの首飾り

2011年07月30日 | 創作料理

 

 

    雪捨てて波もたたまず信濃川        篠田悌二郎

 

 

【覚悟の嵐】 

4日間も集中豪雨に信濃川は悲鳴を上げている。このようなことは
今後常態化することは誰もが予感しているに違いないことは彼女の
言葉から了解できることだ。‘何をなすべきか’そんなこともわか
っているのだが、彼女はあなただけじゃないのよと語気を荒げる。
おやおや、コロンブス卵かよ、いや五十歩百歩かもと、内心思いつ
つ作業を続ける。


  信濃なる千曲の川のさざれ石も君し踏みてば玉と拾はむ

                    万葉集/作者未詳  


二酸化炭素や地球温暖化ガスの排出量の急激な産業や消費活動で人
類は未体験なゾーンに突入しつつあるのだから、付和雷同(思想の
密輸入、技術の模倣)なことでは太刀打ちできないと心して行動す
れば良いのだが、いきなり、やれ終末だやれ断末魔だと金切り声を
あげているだけでは、いかがわしい新興宗教が流行るだけだよと思
いつつ、オリーブの文化史についてネット検索を続けることに。

 

ところで、旧約聖書の創世記の「ノアの方舟」では、大洪水の後にノ
アが放った鳩が7日後にオリーブの若葉を加えて帰り、陸地の存在
を確認したとの記述ある。この際にノアが漂着した山がトルコ南東
部のアール(アララット)山とされている。つまり、オリーブは、春
の太陽によって冬の洪水が冷えあがる「春分」を象徴し、肥沃、豊穣
と繁栄を表すという。

また、古代ギリシアでオリーブは「液体の黄金」と呼ばれ、その当時
3等級に分けられたオイルは最上級(バージン・オイル)と上級が食
用に供せられ、3級物が灯火に使われた(オリーブ種から圧搾した
オリーブ核油はなど)。地中海世界を制覇したローマ帝国は、ロー
マの需要に応えさせるために、このオリーブ・オイル生産を組織的
に行うようになった。こうして有力貴族たちは広大はオリーブ園を
経営し、これをローマにもたらした。オリーブ・オイルは、ぶどう
酒、穀物とともに帝国の三大生産物として今日に至る。

 

東洋には、13世紀までに中国に伝わったとされている。かってマル
コ・ポーロが、中国の港湾商業都市泉州を「ザイトゥン」と読んだこ
とからも、当時の泉州にはオリーブ(ザイトゥーン)が生育していた
といわれているが、日本にオリーブオイルが入ってきたのは16世紀
末、ポルトガル人が紹介した天ぷらの揚げ油がはじめだとといわれ
ているものの、当時は高価すぎて定着するには至らなかったという。


 【天才の料理レシピ】

  枝豆のソーイプリン

ランチは面倒で気分転換でドライブをかねて遠出することはあって
も家食にもっぱら変わっている。マイクロウェーブクッキングなら
チャンポンは10分あればつくることができ、即席ラーメンとはいえ
味付けは抜群で大変美味しので、即席で‘料理の巨匠’に変身し、
オレは天才だと自惚れの世界にはまっている。

前置きはこれぐいらにして、オリーブ料理のレシピを考えていたが
やはりオリーブオイルしか思いつかいない。10分程度でつくるに
はシンプルなものが良いと思い直し「湖国風緑のパスタ」を考案す
る。考案するといっても、これもパクリなんだが。

それじゃ材料(一人前)。

(1)パスタ 50g(2)枝豆か空豆 75g(3)生クリーム 10cc
(4)オリーブオイル 大さじ2杯 (5)パルメザンチーズ 大さじ
1杯(6)塩胡椒 少々

なお、生クリームとオリーブオイルをいれ枝豆、空豆は食感が残る
粗潰し、茹で豆と和える。勿論。パスタは‘蒸すクック’でつくる。


レモンやライム、アボガドでソースをつくってもかまわない。昼間
からワインは問題だが、オリーブの研究が終われば次は葡萄の研究
に移ろうと心に決めた、決めた。これで終わろうしたら忘れていた。
オリーブの首飾りのことに触れるのを。ポールモーリアや奇術のBG
Mでお馴染みのクロード・モルガン作曲の‘ EL BIMBO'だが、原題は
フランス語では‘遊女’イタリア語では‘子供’という意味だが、
そこは情緒的な言葉好きな日本のこと、実際のネックレスってオリ
ーブの木でつくられているとか。素朴で牧歌的な感じより妖艶、華
麗な感じが合っている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする