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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

断末魔を口にする

2011年07月24日 | 日々草々

 

 

7月24日(日)5時40分 時事通信
死者32人、負傷者191人に=高速鉄道事故で点検指示―中国

新華社電によると、中国浙江省温州市で23日夜に起きた高速鉄道列車の脱線事故の
死者は24日未明までに32人に増え、負傷者も191人に達した。車両には閉じ込められ
た乗客がおり、死傷者は増える可能性がある。盛光祖鉄道相は乗客の救出と負傷者
の治療、事故原因の究明に全力を挙げるよう指示。急ピッチで整備を進めている高
速鉄道で起きた死傷事故を重く見て、全国の鉄道局に対して線路と列車設備の緊急
点検と安全輸送の強化を求めた。鉄道省などの調べによると、浙江省杭州発、福建
省福州南行きのD3115列車が落雷で停電し、急停車したところに、後続の北京南発、
福州行きのD301列車が追突。計6車両が脱線し、高架から落下した車両には乗客が閉
じ込められた

※複雑系の制御技量不足な国が無知(拙速)にして複雑系を選択することで、自ら
 国際信用を落としてしまった( 勿論、良心的な官僚はその過程で排除されてい
 る)。

玄関先に買ってきて間のないネムの木の鉢があり水やりの都度、こんなことどこで
覚えたのだろうと不思議に思う。たぶん人類が誕生する前に、大変険しい時の流れ
があり、その対応にDNAが自動的に書き換え今日に至っただろうと想像する。人類も
その険しい環境に置かれた状態で(氷河期など)、道具を作りだす能力をDNAに蓄
え生き残ってきたのだ。本当に不思議に思う。

ネムノキ(合歓木、Albizia julibrissin)はネムノキ科(広い意味でマメ科)の
落葉高木。別名、ネム、ネブ。葉は2回偶数羽状複葉。花は頭状花序的に枝先に集
まって夏に咲く。淡紅色のおしべが長く美しい。香りは桃のように甘い。果実は細
長く扁平な豆果。マメ科に属するが、他のマメ科の植物とは花の形が大きく異なる。
イラン・インドから東南アジアを経て日本の東北地方北部まで自生する。陽樹であ
り、荒れ地に最初に侵入するパイオニア的樹木である。河原などで見ることも多い。
また、観賞用に栽培もされることもある。芽吹くのは遅いが、成長は他の木と比較
すると迅速である。ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中で
ネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一
部で野生化している。和名のネム、ネブは、夜になると葉が閉じること(就眠運動
に由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とさ
れていることから付けられたものであるという。 

ダーウィンが『植物の運動力』の中で観察したものも含め、葉の就眠運動が見られ
る植物を属のレベルでリストアップしているが、合計86属あり、身近な植物として
スベリヒユ属、アオイ属、フヨウ属などあるといわれている。このうち、カタバミ
科とマメ科の植物など就眠運動の絡繰は違い、膨圧運動と呼ばれる。これはある器
官を構成する細胞群のそれそれの細抱か″可逆的″な容積変化をすることにより起
こる屈曲運動。これらの植物の葉又は小乗の基部には,葉枕(ヨウチン)と呼ばれる少
し膨らんだところがある。中心には維管束が集まり、周囲は厚く柔らかな細胞群に
よって囲まれていてこの部分が屈曲する。

植物細胞は細胞壁が弾力を持ち、水を吸うと大きくなリ、水を排出すれば小さくな
り、もし、葉枕の上半分の細胞群が水を吸って大きくなる。葉身は葉枕の姑で下方
に屈曲し、対生するもう1枚の葉に近づき、眠った状態になる。葉は光合成器官な
のですから,昼間の水平に開いた状態は、必要な光をよく吸収するのに都合が良い
からと説明出来るが、夜になると何故、葉を畳み込むか分かっていない。オジギソ
ウは羽扶(ウデョウ)複葉の羽片の一つの小葉に軽く触れますと、触った小葉とそれと
向かい合っている小葉が、それらの基部の葉枕(副葉枕)の所において急激に上方
へ屈曲し、2枚の小葉は閉じた格好になる。多くの場合、この応答に1対の小葉に
留まらないで、上向き、或いは下向きに葉軸を伝わって、何枚かの小葉対が次々と
閉じる。ときにはその羽片の小乗対全部が閉じるという。


火傷、切り傷を与えたときも活動電位の伝達が起こるが、同時にそこでは刺激物質
が生成され、それが体内の液流に乗り移動する。この移動は活動電位とは形の異な
る、ゆっくりした電位変動としてオシログラフにおいて見ることが出来る。オジギ
ソウにおいてはこれがはっきりしている。そして葉柄或いは葉軸においての活動電
位は、葉枕の入ロにおいて運動を引き起こす別の活動電位を起こし、ここで消えて
しまうが、刺激物質の移動は、葉枕を越えて遠くにまで及ぶ。葉枕を越えた刺激物
質は、そこにおいて新たに活動電位を引き起こし先へ伝達する。これが遠くまで反
応が及ぶ仕掛けだ。このように‘バイオミミックリ’自然から学ぶなとするならオ
ーガニックな壁を建材やセンサに応用できれば面白商品が生まれるではないかと調
子良いことを考えてしまう。

さて、話を戻して昨夜のひとこま。中国の脱線事故やノールウェイのテロ事件だけ
でなく、アフリカの大干ばつ、米国の猛暑、中欧の大寒冷等など異常気象の常態化
ごとき事象が続
くと、突如として彼女が、人類の断末魔が近づいているのよと、ポ
ロっと口をついてでてくる。そうなんだ、これからが本番なのだとわたしが応じな
がら、これが‘夏の夜の夢’であってくれればと願い眠りについたのだ。




  親しきは うすくれなゐの 合歓の花むらがり匂ふ 旅のやどりに

  昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓ぶの花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ

  わぎも子が 形身の合歓木は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも

  夕野良の 小藪が下の 合歓の花 もも色薄う 揺れて霧の雨


  象潟や 雨に西施が ねぶの花         

 

  雨の日や まだきにくれて ねむの花

 

以上は、斎藤茂吉、紀女郎、大伴家持、北原白秋、松尾芭蕉、与謝蕪村が読める歌
句だ。何とも繊細な歌なんだろうと、あらためて感心する。

 

 

        

コメント
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