【越後の味噌漬】
朝食にはおにぎりが多いのだが、サイドメニューで出されたスライスされた生
姜のお漬け物をひとくち頬張ると、ヒヤットする心地よさと眠気を断ち切るキ
レのある生姜の香りが広がり、ご飯とのコントラが印象に残る。どこで買った
のかとたずねると「越後の味噌漬よ」との返事。ならば家でつくれないかその
気もないのに下調べ。なにも地域銘柄にこだわらなくとも良い。‘ひこにゃん
のみそ漬’で、良いんじゃないかなぁと。
1.材料
・新生姜 ⇒2Kg
・味噌 ⇒1Kg
・砂糖 ⇒100g
・水飴 ⇒60g
・焼酎 ⇒40cc
2.手順
・新生姜は良く水洗いして水気を切りる
・ザルなどに広げて風干しにして水分を取る
※日干しではありません、半日ほどの風に当てる(風干し)
(味噌床の作り方)
・味噌に「砂糖」「水飴」を合わせ漬け床をつくる
・風干しした新生姜を重ならないように漬け込む
・表面に焼酎を吹きかけてカビの予防
・冷暗所で保存して、1ヶ月ほどで食べられる
※甘味の水飴の量は味噌の塩分によって加減
【世界最高性能の有機薄膜トランジスタを実現】
印刷法による電子デバイス製造技術(プリンタブルエレクトロニクス技術)は、
軽い・薄い・落としても壊れないという特徴を備えた情報通信端末機器(フレ
キシブルデバイス)の実現や、それらの省資源・省エネルギー製造を可能にす
る近未来技術として期待されていて、産業総合技術研究所は、14日、有機半導
体を溶解させたインクと有機半導体の結晶化を促すインクをミクロ液滴として
交互に印刷する新手法(ダブルショットインクジェット印刷法)により、分子
レベルで平坦な有機半導体単結晶薄膜の作製に成功したと発表した。この技術
により作製した有機TFTは、移動度が最高で31.3 cm2/Vsと現在の液晶ディスプ
レーに用いられているアモルファスシリコンTFTを大幅に超える性能を示し、
従来の印刷法で作製した有機TFTと比較すると100倍以上の性能で、有機TFTとし
ては世界最高性能を示した。この技術は、有機EL・半導体・太陽電池などのフ
レキシブルデバイスの研究開発を大きく加速すると期待されている。
この技法は次世代半導体製造技術のMEMS(マイクロ機電システム)であり『デ
ジタル革命』のデジタルバイオ(=ナノテク)の逓減生産システムのネオコン
バーテック分野の手法の1つである。なぜ期待されるのか?
文字や写真などの画像を紙の上に再現する印刷技術は、シート上にマイクロメ
ートル(μm)レベルの微細電子回路を描画形成する電子デバイス製造に応用で
きる技術として注目されている。例えば、真空成膜技術とリソグラフィーを印
刷技術で置き換えると、ディスプレーなどの大型電子機器製造の際に、大量の
電力を消費する大規模な真空設備が不要になり、プラスチックのシートを用い
ることによって、軽い・薄い・落としても壊れないという特徴を備えたフレキ
シブルデバイスの実現につながるエレクトロニクス産業の大変革につながるか
らだ。
1.特徴
・2種類のインクを用いることで有機半導体の大面積単結晶薄膜を作製
・従来の印刷法による有機薄膜トランジスタに比べ100倍以上の性能を実現
・フレキシブルデバイスの研究開発を大きく加速
2.製造方法
上図のように、産総研の発したダブルショットインクジェット印刷法は有機半
導体C8-BTBTを含む半導体インクと結晶化インクの2種類のインクを用い 2基
のインクジェットヘッドから塗布する。まず1基目のインクジェットヘッドから
結晶化インクを塗布し、続いて2基目のヘッドから半導体インクを結晶化イン
ク上に重ねて塗布してシート上にミクロな混合液滴(体積は液滴全体で約3ナ
ノリットル)を形成したという。混合液滴の内部では有機半導体は液滴表面で
緩やかに結晶成長が始まる。最終的には結晶が表面全体を覆い、膜厚が30~100
ナノメートル(nm)で均質性は極めて高く、表面は分子レベルで平坦でシート
上に、親水/疎水化を施し液滴の形状制御することで結晶の成長方向を制御を
する。加工温度は最高でも30 ℃程度でほぼ室温領域で作成できるというから
実面白い。
【参考】有機薄膜トランジスタ及びその製造方法/特開2010-182920
1:電極、2:有機半導体、3:ポリマー薄膜、4:絶縁層、5:ゲート電極
【発明を実施するための形態】
有機薄膜トランジスタの断面構造模式図を示す。ゲート電極5を構成する基板
上にゲート絶縁膜を構成する300~500nm厚のシリコン酸化膜4及び4nm厚のポ
リマー薄膜3を介して有機半導体であるHMTTF膜が積層され、その両端に
ソース電極、ドレイン電極を構成する電極1が形成されて有機薄膜トランジス
が構成されている。図のポリマー薄膜3は、ポリスチレン薄膜。
【オーガニックソーラによるエネルギー革命の予兆】
【発明の効果】
上記発明によれば、電子供与性分子と電子受容性分子とが交互に積層されてな
る電荷移動錯体半導体を太陽電池の光吸収層として用いることにより、太陽光
エネルギーにおい大きな割合を占める近赤外光領域(波長:800~2500nm)の光
電変換が可能になる。これにより有機太陽電池の半導体層を電荷移動錯体半導
体に置き換え、或いはタンデム型による既存の太陽電池との併用などによって、
太陽電池のエネルギー変換効率を大幅に高効率化することが可能になる。例え
ば、近赤外光領域の太陽光エネルギーの有効利用により、原理的には、単接合
型では15%以上、またタンデム等の多接合型では30%以上の変換効率を達
成することが可能となる。