ガルパンコミック「リボンの武者」に登場するボンプル高校チームは、第14巻からの大洗女子学園との練習試合にて「強襲戦車競技連合」チームに4輌を送って参戦しましたが、そのなかで最強の火力を誇るのが上図のアーチャー対戦車自走砲でした。第14巻152ページ2コマ目に初めて登場しています。
第15巻から描かれる試合にて、この17ポンド砲を擁する重戦車キラーに、隊長ヤイカ自ら搭乗して指揮を執っています。
試合開始後から積極的に牽制の砲撃をしかけ、大洗女子学園チームの対応と出方を見極めてゆくヤイカ隊長。車内に入れないので車外に陣取って果敢に指揮を執り、単眼鏡で敵情を素早く捉えてゆきます。頼もしい限りです。こんなカッコいい姿を見せられたら、プラモデルも作りたくなってくるというものです。
アニメの最終章シリーズではチームの指揮を執っていたマイコも、ここではヤイカの指揮下にあって上図のごとく7TP軽戦車部隊の一翼を担っています。このマイコの7TPもいずれ作って、「強襲戦車競技連合」チーム10輌を揃えてみようと考えていますが、そのためにもこのアーチャーは再現製作する必要があります。
第14巻154ページ4コマ目で、アーチャーがオープントップである様子が描かれますが、このアングル、この姿に既視感を覚えたのは、私だけではない筈です。
御覧のように、タミヤのキットのボックスアートを連想させます。そのまんまだな、と思います。ですが、作中車はこのタミヤキットがモデルかというと、厳密にはそうでないかもしれません。アーチャーの1/35スケールキットはタミヤの他にブロンコモデルからも出ていますが、作中車はどちらかといえばブロンコモデルのキットに近いようです。
今回はタミヤの製品、ミリタリーミニチュアシリーズの356番のキットで再現製作してみます。最近の製品なので、市場にはまだ豊富に出回っているようで、京都でも大抵の模型店の店頭にて見かけました。ブロンコモデルのキットが入手困難な現在においては唯一の選択肢となりましょう。
中身を出しました。アーチャーは、バレンタイン歩兵戦車のシャーシを元に開発された対戦車自走砲であり、足回りは共通しています。かなり大型の車輌ですが、タミヤらしくパーツ数も抑えて組み立て易いようにまとめています。その揺るがぬ安定感がいつもながら心地よいです。 (続く)