気分はガルパン、ゆるキャン△

「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く34 その8 「梅原屋です!!」

2020年02月13日 | 大洗巡礼記

 お馴染みの鳥孝に立ち寄りました。稲石さん夫婦は商品の仕込みで忙しそうでしたので、挨拶と近況報告だけにして1分ぐらいで退出しました。
 その際に稲石さんにいつまで滞在するのかを聞かれ、とりあえずはケイ誕の日まで、と答えました。すると「ケイ誕はさ、ウチも出店やるんだよ。焼き鳥とかさ」と言われました。稲石さんも出るんですか、と聞くと「いや俺は休みだからさ、若い連中に任せとくんだよ」と笑っていました。

 

 次の目的地は梅原屋でした。途中でお好み焼き道の建物をちょっと見学しました。ツイッター上で交流のある広島県のガルパンファンの方がこの建物のジオラマを作っているのですが、どうやらお店に寄贈する前提での製作であるようです。

 ですが、以前にお店のほうに話を聞いたところ、模型の寄贈の件は御存知なかったようで、ちょっと困惑気味でした。店内のガルパンコーナーももう一杯になっており、新たな寄贈品はこのところ辞退しているそうなのです。
 それで、その広島県の方とツイッター上で連絡を取り合って、模型を寄贈するのであれば、いきなり渡すのではなく、事前に相談しておくなり許可を得るなりしておいたほうが良い、という旨の事を伝えておきました。

 この方に限らず、ガルパンの戦車やジオラマの模型の寄贈は、これまで寄贈先店舗に無断で一方的になされてきたため、最近はそれに関する批判の声も聞かれるようになったそうです。寄贈品のなかで最もスペースをとる品であるうえ、維持管理も大変であるので、お店によっては寄贈品の扱いに困っているところもあるそうです。
 なので、私なども以前に二度ほど「このプラモデル寄贈されたんだけどどうしたらいい?」というような相談を受けたことがあります。その際に「良ければ展示して下さい」「困るのであれば仕舞うか捨てて下さい」と応じました。寄贈品なので寄贈者は完全に所有権も管理権も手放しているわけです、どうするかは寄贈されたお店の側の自由です、という形で説明しました。後日に話を聞いたところ、本当に廃棄処分した事例があったようです。

 こういう状況であるので、あんこう祭の日にスタートしているカノウヤ応援作戦での店内展示品は全て寄託品のみで構成し、寄託した人が責任を持って寄託品を管理しメンテナンスする、というように決めてあるわけです。それまでの寄贈品は女将さんが全て片づけて処分したそうなので、明日から再開予定の応援作戦にて新たに入る品々は全て寄託品となります。

 なので、私自身のガルパン戦車模型を出してくれ、という要望に対しても、寄託品であることによって初めて応じる事が出来ます。私は、どんなことがあっても模型の寄贈は絶対にやりませんが、寄託なら応じます。一定期間のみ大洗へ貸し出す、という形でです。
 ただ、どの模型を寄託するかは、まだ決まっていません。仮案としては、現時点で大洗のどの店舗にも展示されていない最終章仕様の知波単学園戦車部隊、というのがありますが・・・。

 

 いつもの夕方の静かな街中の景色です。

 

 梅原屋に着きました。このお店に来るとなんだか心が落ち着きます。安らぎます。

 

 なぜかというと、素晴らしいガルパン模型作品の数々が陳列展示されていて楽しく過ごせるからです。模型好きにとっては至福の空間です。以前より縮小されているのは残念ですが、展示品の濃厚さは不変です。

 

 単体作品もあり、ジオラマ作品もあります。ただ作ったというのではなく、オリジナルのガルパンストーリーを自由自在な発想で面白く設定しておき、それに沿ってアニメ本編にも無かった場面や風景を構築しているというのが素晴らしいです。

 それは、ある意味では模型制作の究極の形の一つであると思います。立体物ですから、アニメの世界観よりもリアルに表現度を上げることが出来ます。もともガルパンは、数あるアニメ作品の中でも突き抜けた独特のリアリズムを内包している作品ですので、リアルに作って初めて表れてくる味わいや余韻の広がりが非常に大きく深いです。
 私が梅原屋に展示されるNさんの作品群を手放しで賞賛しているのも、ただ素晴らしいからではなく、立体化によって得られる味わいや余韻の広がりが無限の可能性を示している点に感動し着目しているからです。その可能性のステージに自分を立たせてみたら、果たしてどのような作品への情熱に包まれてゆくのだろうかという、ワクワクするような想いに駆られるからです。

 

 だから、上図のようなオリジナルの発想ストーリーを具体化したガルパンジオラマには、とても惹きつけられます。いつか自分もこういうジオラマに挑戦してみたい、と思うようになってきていますが、現時点ではまだ確かなイメージが自分の中に形をなしていません。自身が作りたいガルパンの世界が、まだ自分でも見えていないのです。
 でも、いずれは見えてくるだろう、いつかは必ず見えてくる。こう思い続けて楽しみにしています。

 

 ところで、以前の陳列スペースにあった作品群の幾つかは、反対側の棚に移されて展示してありました。つまり、全体的にはそんなに減っていないという感じです。

 

 サメさんチームのマークⅣですね。このフルインテリア仕様の作品が、私のフルインテリア製作への原動力となりました。

 

 このカメさんチームは、どうも初めて見た気がします。以前の展示にて見かけた記憶がありませんので・・・。

 

 BC自由学園チームのマリー隊長のFT-17のハーフカット形式のフルインテリア作品です。これも再び見られるようになっているのは嬉しいことです。これほどに見応えのあるFT-17の模型展示というのは、大洗では他には存在しませんから・・・。

 

 知波単学園チームの九七式中戦車チハです。Nさんは「劇中車に合わせて作ってないから迷彩も適当だよ」と話していましたが、その通り、公式設資料にある4種類の迷彩パターンのいずれにもあてはまりません。むしろ実際の旧帝国陸軍の車輌の雰囲気のほうに近いです。

 

 去年6月の「大洗でみんなのガルパン模型やガレキなどを鑑賞する会」にも出品したという、アンツィオ高校チームのCV33の三分割立体フィギュア付き空間ジオラマです。縦に三分割してトリオの一人ずつを配分するというアイデアが斬新です。
 ガルパン模型のモデラーは全国各地に数多くいらっしゃるでしょうが、こういう岡本太郎的な発想で、棟方志功ばりの緻密さで、大胆に空間を生かして見せてくる、いや魅せてくる、という方はなかなか居られません。

 

 アヒルさんチームのオリジナルストーリージオラマです。戦車と自動車とが共に在りますが、見どころは自動車のほうに集中的に作り込んであるという、一見しただけでは分かりにくい「遊び心」満載の作品です。バカには見えない「面白味」が詰まっているのが笑えます。こういう作品も作ってみたい気がしますが、私にはNさんのようなユーモアのセンスが乏しいのですね・・・。  (続く)

 


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