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「パンツァー・リート」の次は「SHINY DAYS」や「ふゆびより」を聴いて元気を貰います

サンダース大学付属高校 M4A1シャーマン76mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その3

2016年08月11日 | ガルパン模型制作記

 ステップ3では、背面パネル部分と上部車体のスカート部などを組み立てます。一部のパーツは、形状や再現度が甘いので、前回のケイ搭乗車の製作で使ったドラゴンのM4シャーマンノルマンディのキットの不要パーツと交換しました。


 背面部分の組み立ては、ガイドの指示通りに進めました。


 組み立てが終わりました。上図のような状態ですが、その大部分は上部車体をかぶせると殆ど見えなくなります。


 上部車体を組み立てます。前部機銃、後部フェンダー、スカート部などを組み立てます。これも指示通りに進めました。


 組み立てが終わりました。前回のケイ搭乗車とは違った、曲面で締められた鋳造車体の輪郭が印象的です。スカート部は、厳密には劇中車のとは形状が少し違います。劇中車では、前端は丸くまとまらずにもう少し外に伸びた形で、後端上部は車体部分より僅かに内側に引っ込みます。
 劇中のアリサ車のスカート部は、厳密にはナオミ車のファイアフライのそれに近い形状であるので、これもアニメにおける3Dデータの共通化の一環であるのでしょう。

 ですが、今回の製作においては、スカート部はこの段階では修正、改造は施さずにキットパーツのまま組み付けました。後端のほうは特に目立つ場所ではなく、前端の方は車体との組み合わせの前に改造するとかえって破綻を招く恐れがあります。そのため、前端部の修正は、組み立て工程の一番最後に施すことにしました。


 前部の機銃も取り付けました。スカート部のパーツはしっかりと合うものの、前端などに僅かな隙間が生じるので、入念に貼り合わせたのち、さらに流し込み接着剤をひいて隙間が出来ないように固定して接着しました。
 このキットのプラスチックは硬くて、サンドペーパー等でヤスると無数のこすり傷がついて白っぽくなります。流し込み接着剤をひくとそこだけ妙に変色したりしますが、あまり溶けません。


 ステップ4では、上下の車体を貼り合わせ、ベルト式の履帯も作ります。昔ながらの焼き止めの手法が示されていますが、他のキットの分も含めて、私は瞬間接着剤でベルト式履帯を貼り合わせています。
 コツは、接着面に薄く均一に塗る事、貼り合わせたらティッシユで覆って洗濯バサミなどでしっかりと固定して一日置いておくこと、の二つです。ティッシユで覆う理由は、直接に洗濯バサミをあてるとそれもくっついてしまうことが多いからです。ティッシュならば、くっついても水で溶かして剥がせます。


 上下車体の貼り合わせは、まず仮組みしてのチェックからスタートします。その前に、下部車体の前部の牽引ホールドの作り直しをすることにしました。上図はオリジナルの状態ですが、ホールド部分の造形が大まかです。


 ワンシーンで劇中車の状態を見てみましょう。大学選抜チーム三副官のバミューダアタックによって撃破される直前のシーンであり、車体の前部の牽引ホールドの様子が明確に確認出来る唯一の映像です。外側のホールドから曲がった棒が横に伸びて車体にくっついており、それ自体がホールドとして機能しているようですが、イタレリのキットでは省略されています。


 ですが、同じ部分のパーツが、前回のケイ搭乗車の製作で使ったドラゴンのM4シャーマンノルマンディのキットの不要パーツに含まれています。A56、A57、A58です。A56、A57には、横に伸びる棒も再現されていますが、形状が直線的で劇中車のような曲線状ではないため、カットしてジャンクパーツから適当な曲棒パーツを調達して取り付けました。


 それから上下車体の貼り合わせを、仮組みしてチェックしてみました。


 すると、御覧のように前部ノーズの上に2ミリほどの隙間が出来てしまいました。横から見ると上部車体が後ろにずれているのですが、下部車体のフェンダー下の後端にしっかり組み合わせてこの状態です。なので、後端が出っ張っているのだと判断しました。


 そこで、下部車体のフェンダー下の後端部分、つまり17と18のパーツの後端を1ミリずつカットしながら、上下の車体パーツの合いを確かめました。1ミリカットしただけでは隙間が無くなりませんでしたので、さらに1ミリカットし、隅部も丸くとって均しました。すると前部の隙間はほぼ無くなりました。


 しかし、隙間は無くなったものの、上下方向に僅かなズレと隙間が残っていました。原因を調べたところ、下部車体のフェンダー下の斜めの前端部分、およびノーズの41のモールドや突起が干渉していることが判明しました。
 それで、いずれも削って整形したところ、隙間は完全に無くなって、ピッタリと合わさるようになりました。上図では、ヤスったりして削った部分が無数のこすり傷となって白っぽく浮かび上がっています。


 この、ピッタリと合わさる時に、上部車体のスカート部の内側に組み付けた34の内側のラインに、下部車体の最終減速機周りの丸い部分がきっちりと隙間なくおさまることが分かりました。このかみ合わせが上下車体の貼り合わせに欠かせないポイントであるため、ここがしっかりと合わないと、車体そのものが形通りに合わなくなるわけです。

 先に、スカート部の前端は、組み付け前に改造するとかえって破綻を招く恐れがある、と書いたのはこうした事情によります。劇中車の形状に合わせて丸くまとまらずにもう少し外に伸びた形に改造すると、前端部は完全にカットして自作、パーツ34もそのまま使えなくなって、車体のかみ合わせに必要な丸いラインが崩れてしまいます。


 再度の仮組みの結果、完全な貼り合わせ状態を確保することが出来ました。今回の製作においては、この貼り合わせの調整が最も苦労したポイントでした。


 後のステップ5で貼り付ける42を仮に取り付けてみたところ、違和感なくおさまりました。要するに、このような状態で上下の車体をきっちり合わせることが、今回のイタレリ製キットの組み立てにおける、一番の要であると思います。 (続く)

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