水浜線の軌道跡は、祝町地区においては大半が宅地や農地の中に消えてしまっています。僅かに細長い地割や民家敷地の位置によって、そのルートを知るのみです。上画像の白い建物は、軌道跡いっぱいに建てられていると、先ほど出会った住民の方に教えていただきました。
細長い地割に軌道跡を追っていくと、建材置き場や駐車場になっているところもあり、現在の車道からいちいち路地道を使ってその場所を見たりしましたが、廃線跡というには程遠い光景でした。
さらに進むと農地が広がり、軌道跡の痕跡すら分からなくなっている状態でした。
僅かに田畝の地割に古い時期の斜めに向いた部分が残っており、戦後に実施された圃場区画整理以前の田畑の向きがこのような形であったのかもしれないな、と感じました。この向きは、推定される軌道跡にほぼ並行しているのが興味深いです。でも確証はありません。
軌道跡が東へ大きくカーブしていた辺りは一面の田んぼなので、その南側の宅地の車道に回って痕跡を確かめようとしたのですが、道に沿って高い塀が続いていたので、田んぼすら見えませんでした。続いて祝町の停車場があった場所へ行ってみましたが、宅地化によって消滅していました。
軌道が東に大きくカーブしていた辺りの東側には、コンビニがありました。とりあえず、廃線跡の探索はこれで完了したので、コンビニで飲み物などを買って一休みしました。近くにバス停があるので、大洗の中心街のどこかへバスで戻ろうと決めました。
今回の探索範囲では、軌道跡がほとんど消滅しているので、杭などの遺物も見つけることが出来ませんでした。戦後の米軍撮影航空写真を地図と照らし合わせて軌道跡のだいたいのルートを地図に落とし込みました。祝町駅から先は、現在は大洗ゴルフ場になっているので、自在に探索することは不可能です。
なので、今回の記事と地図とをもって、茨城交通水浜線跡探索の報告を終えることにします。
茨城交通のバスで幕末明治の博物館入口まで行き、近くの食事処「松のぶ」で昼食にしようと考えました。駐車場に車が一台だけ停まっていたので、今日は空いているだろう、と思って入ったら、地元の自治会の団体で満席貸切状態になっていました。仕方が無いので出ようとしたら、お店の方が「遠くから来ていただいたのに満員で済みません、お詫びといっては何ですが・・・」とお店のオリジナル缶バッジを下さいました。このお店の缶バッジは初めていただきましたので、思わぬ幸運でした。
とりあえず、大洗磯前神社の方向へ移動し、途中の左手にある食事処「中華一番」に寄りました。ここで昼食をとっておかないと、この先に食事スポットがほとんど無いからです。
ラーメンとあさり丼の定食を注文していただきました。お店の方とは、以前にウスヤ精肉店でお会いして話した事があるので、初めて入ったお店のような気がしませんでした。それで、ガルパンブームの昨今などについて話が盛り上がりました。
このお店でも、ガルパンブームに乗って何か仕掛けてみたいような事を話しておられましたが、そういうのは狙ってもなかなか出来ることではないだろうな、と感じました。
昼食後、大洗の商店街ルートまで徒歩で移動しました。上図は「さまた接骨院」の店主さんパネルと西住しほパネルです。
「ウスヤ」の店主さんパネルです。
「大久保酒店」の店主さんパネルと阪口桂利奈パネルは、この時は店内に並んでいました。
「加藤豆腐店」の店先の缶バッジ展示です。このお店にも、自作ガルパン缶バッジのカバさんチーム6個セットを寄贈させていただきました。
「みむら時計店」にも立ち寄りました。大貫商店会主催の歴史探訪スタンプラリーイベントの問い合わせ先がこのお店でしたので、店主さんに直接イベントの詳細などを教えていただきました。スタンプラリーの用紙は大洗駅で配布している、ゴールはリゾートアウトレット内の大貫商店会歴史ギャラリーだ、ということでした。
この歴史探訪イベントのスタンプが設置されている四ヶ所のうち、浅間神社を除く三ヶ所は、以前に訪れたことがあるので、スタンプラリーそのものにはあまり魅力を感じませんでしたが、浅間神社だけはまだ未訪でしたので、明日にでも時間があったら行ってみよう、と思いました。
宿の「さかなや隠居」に帰って、風呂に入り、おやつの残りを食べながら、これまでに貰った缶バッジをすべて並べて数えてみました。いつの間にか、24個になっていました。今回もあちこちで自作缶バッジを寄贈していましたので、そのお返しに頂いたものがほとんどです。
翌朝の「さかなや隠居」の店先です。朝食前のひとときを、付近の散歩などして過ごしました。
店先の曲がり松です。曲松の地名のもとになった本来の「曲がり松」とは別の木ですが、現在はこれしか残っていませんから、ほとんど「曲がり松」に準じた扱いを受けています。
この日は午前中に祝町の願入寺を再訪し、午後は大貫地区の浅間神社とリゾートアウトレットの大貫商店会歴史ギャラリーを見に行くことに決めました。そこで祝町までは町内巡回バスの「海遊号」を利用しようと考えました。宿のすぐ近くにバス停があるのは、本当に便利で有難いことですね。 (続く)