那珂湊駅の外観です。前月は雨に降られて駅舎を撮影することが難しかったのですが、今回は曇り時々晴れでしたから、「関東の駅百選」にも選ばれた、築100年余の貴重な木造駅舎の姿をフレーム内におさめることが出来ました。
この駅舎には、ひたちなか海浜鉄道の本社も置かれています。それで駅舎の保全および管理が行き届いていて、結果的には文化遺産としての建物の保存につながっているのでしょう。
改札口の横に「世界一楽しい片道きっぷ」用の三番目のスタンプが置かれていました。佐々木あけびでした。
スタンプを押して、再び外に出て、駅舎をバックにしての記念写真にまとめてみました。
駅舎の隣には茨城交通の那珂湊営業所があります。この位置にはかつて飲食店があったといい、その閉店後にしばらく待合室となり、リフォーム工事を経て現在に至っているそうです。
駅舎内にある、茨城交通那珂湊営業所への案内表示です。バス停の標識をそのまま転用してガルパン仕様に仕立てられており、実在しない「大洗女子学園」の停留所名が笑いを誘います。時刻表を貼り付ける位置に「特製缶バッジ交換所」とあって、「世界一楽しい片道きっぷ」の特典の一つである記念缶バッジがここで貰えます。
貰った缶バッジは、案内ポスターの四人のガルパンキャラクターのデザインをそのまま表しています。32ミリの小さなサイズ内に四人も入れると、さすがに細部の線はつぶれそうになっています。
駅舎の前に設置されている沿線沿いの観光地や文化遺産などの案内マップです。これらの観光地を巡る幾つかのコースが設定され、「みなとの散歩道」と総称されています。前月は、その約三分の一にあたる那珂湊駅周辺の範囲を雨の中歩き回っていたわけです。
那珂湊駅に着いたのが10時24分でしたが、次の茨城交通バスは11時5分発なので、40分ほどの待ち時間がありました。その間に駅舎を見たり、缶バッジを貰いに行ったり、近くのバス待機場へ行ってガルパンラッピング車が駐車していないか見に行ったりしました。残念ながらガルパンラッピング車は見当たりませんでした。
居合わせた従業員の話によれば、ガルパンラッピング車は2台あって、いずれも那珂湊営業所の所属になっているので、駐機または待機の時はたいていここに居るよ、ということでした。
駅舎内にある「那珂湊焼きそば」の宣伝用幟です。前月食べに行きましたが、今思い出しても独特の味でしたね。麺がやや太いのと、甘味のあるソースが特徴だったと記憶しています。幟の下端に「那珂湊焼きそばのれん会」とありますが、その案内情報はこちら。
駅舎内に貼られていた地域情報紙か何かの紙面には、ひたちなか海浜鉄道の駅名標のデザインの由来などが紹介されていました。「那珂湊」と「中根」の間に新駅が予定されているようですが、そういえばその区間は最も長い直線コースを含んで水田地帯の中を通っていました。あの長い区間がこの秋には無くなるということですね。
この日も鉄道ファンらしき年配の方が、駅舎や構内の車輌を熱心に撮影して回っておられました。その方に駅舎との記念撮影を頼まれたので写してあげました。そのお返しのような感じで、私も一枚撮っていただきました。同じバスに乗るので待合所で少し話をしたのですが、その方も「世界一楽しい片道きっぷ」を利用してやってきたとのことでした。「この切符が欲しくてねえ、こういう地域限定の切符ってあんまり無いからねえ」と笑っておられました。
本来、「世界一楽しい片道きっぷ」はガルパンファン層を対象にして売り出されていると聞きましたが、見方を変えると「期間限定、地域限定の珍しい鉄道切符」の一種であることになります。それで、かなりの鉄道ファンの来訪を呼んでいるということでした。「しかし、こういうアニメで切符が出来るってのも、面白いもんですなあ」と言っていたとおり、ガルパン自体には関心があまり無いようで、缶バッジの方は要らないので貰わなかったそうです。これからバスで大洗駅まで移動して、鹿島臨海鉄道をいろいろ撮影して楽しんで鹿島神宮まで行きます、と話しておられました。
私は鹿島神宮へはまだ参拝したことがないので、いずれ機会をみて訪れてみたいです。 (続く)