<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

田舎の香水

2007-04-25 11:21:18 | ガルマルの鼻歌で散歩
そういえば、私が子供のころですから、いまから、40年以上も前になります。肥しがお金になっていたことがあります。お百姓さんが近所の家を回って、肥しを汲んではお金を払っていました。畑に蒔くんです。肥しが肥料になったんですね。そうなると、特に、田舎では肥しのにおいが蔓延していました。そこで、その匂いを田舎の香水といいました。そういえば、本物の香水もジャコウネコのおしっこを使うんでしたよね。

そんなわけで、そうなんです。私も肥しを運びました。天秤棒の両側に肥しを入れる桶をぶら下げて運ぶんです。運ぶのは結構コツがいります。というのは、運ぶときに振動がありますんでね。肥しが桶の中で、ポチャポチャ跳ねるんですわ。それでですね、桶が前後に揺れていると跳ねたときに大変なんですわ。ていうのは、跳ねて上に上がった肥しは当然に下に向かって落ちますわ。そのときに、桶が前後に揺れていると、跳ね上がった肥しが下に向かっても元の桶はないんです。元の桶に戻り損ねた肥しはそのまま地面に落ちるんです。というわけで、桶を前後に揺らしていると、運んだ道筋にずっと桶に戻りそこなった肥しがぽつんぽつんと落ちているんです。昔は、地面に肥しが落ちていたって、そんなに気にしなかったんですが、今の日本なら大変なことになりますよね。

じゃあ、落ちないようにするのはどうするかっていうと、上下に揺らすようにするんです。そうすると、跳ね上がった肥しは落ちてきて元の桶に落ちるんです。まあ、そんなわけで、道に肥しが点々と落ちているということはないんです。こんな風に、上下に天秤棒の先にぶら下げた桶を揺らしながら肥しを運ぶのがコツなんです。そうそう、なんというか、肩をなるべく歩調に合わせて上下に揺らします。うまく膝を使うのがコツです。

今年は、日本では猪年です。ところが、本場中国を始め、韓国、ベトナムでは豚年なんです。日本には長いこと、豚がいなかったんで、猪年になったという説があります。豚は肥しを食べるので、畑に蒔く肥しがなくなります。でも、日本は豚がいなかったので、肥しを畑に使ったという人もいます。でも、中国では、日本と同じように肥しを使っている地方があります。日本から中国に伝わったんだという話ですが、本当のところはどうなんでしょう。ちなみに、ベトナムでは、一時期、肥しを使ったこともあるそうですが、現在は、牛糞を使うそうです。うんこの話ですが、食事中にこの記事を読んでいた人はごめんなさいね。じゃんじゃん。


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