<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

記憶の距離感を喪失しました(クモ膜下出血手術後の目と記憶の距離感)

2020-08-06 10:39:13 | 蜘蛛膜下出血

くも膜下出血で手術を受けてリハビリを受けてから一年間ほど入院後してから退院しました。手術の後は喋れず歩けずたべれなかったのですが目もちゃんと見えなくなっていました。物が全て二つに見えたのです。眼科のクリニックに行きましたが手術で右目と左目をつなぐ神経を切ってしまったからだと言われました。神経を切ったと言うのは医者の感想なのかもしれませんが、手術をした病院の記録に残っているのかもしれません。どちらかはわかりません。

退院後のリハビリは維持期ということで自宅から近くの公園に行ってそこで散歩して歩く訓練をしていました。とにかく二つに見えるので歩きにくかったのは間違いないです。右側にあったものが急に左側に現れたりするのです。車に乗っている時も右側の車線をこちらに向かって走っている車が急に乗っている車の左側を走っているのです。肝を冷やしたことがあります。片目をつぶったおじいさんが足を引き売りながら歩いていたわけでおもしろかったのでしょう。下校中で公園を歩いていた小学生が私の真似をしながら片目をつぶって足を引きずりながら歩いていたことがあります。その小学生は私を見ながら笑っていました。「おじいさんはこんなにおかしい歩き方をしているんだよ」と言いたかったのでしょう。余計なお世話なんですが。

片目をつぶって歩くと二つに見えることがないので歩きやすいのですが、残念ながら両目で立体視ができないので距離感がなくなります。近いと思っても実際は遠かったり、その逆もあります。退院して三年くらい経つと目も慣れてきたのか二つに見えることもなくなり、今ではなんでも一つに見えるようになりました。眼科の医師が言うように二つの像を立体的に一つの像にしてくれる視神経が手術で切られたのであれば、いつの間にか再生されたのかもしれません。

そのような立体感の喪失が記憶に起こっています。まるで片目で見るようなことが記憶に起こります。記憶を複眼で見ることができないのです。何か思い出すことがあっても、距離感がないので最近起きたことなのか遠い昔に起きたことなのかわからないのです。昔に聞いたことが最近聞いたような気がしたりするのです。昔のことなのか。今起きていることなのかがわからないのです。実際の生活で時々不自由しています。目のようにだんだん治ると楽観してますが。

退院直後の維持期の初め頃は地面を注意深く見ないで歩いていたせいで公園に落ちていた枝に引っかかって転んだり公園の中心にある池にはまったことがあります。一番ひどいのは歩道の入り口にある車止めのコンクリートの塊にぶつかったこともあります。最近は注意しながら歩いているので何かにぶつかって転ぶと言うことが少なくなりました。少しずつ進化しているのでしょうか?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿