<鼻歌で散歩>

くも膜下出血で受け死にかけました。鼻歌を歌って散歩しながら体力つけて100まで生きるつもりです。

フーじゃ、フーじゃ。

2008-11-20 21:21:07 | ガルマルの鼻歌で散歩
というわけで、日本最後と銘打たれた武道館ライブに行ってきましたよ。私が一番聞いたフーは1969年発売のトミーと1971年発売のフーズネクストです。中学生から、高校生にかけての時期です。これを、毎日のように家にあった蓄音機で聞いていました。その蓄音機はモノラルで近所に住んでいるおじの作ったものでした。もちろん、その頃はCDじゃなくて、LPレコードに録音されていました。

武道館では、この二つのアルバムからの曲が多く演奏されました。ご存知、ババオライリーも。この曲は何とかババというインドの人とテリー・ライリーの名前がついています。何とかババという人はよくわかりませんが、テリー・ライリーというのはテリー・伊藤さんの親戚ではなくて、アメリカ人の現代音楽家です。有名なのは、セカンドアルバムのレインボウ・イン・カーブド・エアーでしょう。これは、ピート・タウンゼンドがテリー・ライリーのミニマル・ミュージックに影響を受けて作られたそうです。

もうひとつ、俺たちゃ、もう騙されないぞって、曲もテリー・ライリーの影響です。想像をたくましくすると、この曲はステージに上がろうとしたアビー・ホフマンをピート・タウンゼンドがギターで殴ったことと関係あるんじゃないかなとずっと思ってるんです。歌詞の中に「新しい憲法にも、革命にも敬意を表すけどさ、新しいボスを見てみろよ。前のボスとおんなじだぜ」っていうのがあって、これはきっと、アビー・ホフマンたちイッピーをからかってるんだと思っています。騒がしかった学生運動も終わりかけてて、革命が色あせてた頃でしたから。

しかし、それにしてもフーのライブを観るのに本当に長い時間が流れました。演奏の最後に何でもかんでも壊すすごいバンドがいるらしいという情報は伝わってきても、具体的な映像はほとんどなかったのです。ミュージックライフという雑誌に少しの写真が載るだけでした。だから、ウッドストックでふーのステージを観たときはびっくりしたなあ。でも、生きてるうちにフーが見れてよかったのであります。
生きてるうちって、あたしが生きているうちにっていう意味ですよ。決して、フーが生きているうちにという意味じゃございません。