銀城歌劇団楽屋日記

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「夢見る宇宙」のアルバムジャケットについて

2012年08月17日 21時57分16秒 | BUCK-TICK
ども。お盆休みが終わったと思ったらまた休み~しかも明後日はお隣の川崎でアニィのバースディライブだ~と言う事で、今日は遅ればせながら来月発売のBUCK-TICKのNEWアルバム「夢見る宇宙」のジャケ写についての感想を・・・・

今回のジャケ写は一からのオリジナルではなくあのグスタフ・クリムトの作品からのカットアップと言う事でかなり意表をつかれた感じなんだけど、BUCK-TICK25年の歴史の中で既成のアーティストの作品を引用したのはコレが初めてではないのでしょうか?

クリムトについては日本でもファンが多いみたいで数年前に展覧会の告知ポスターを電車内で見かけたりしましたね。

私がクリムトに対して持っているイメージは、

「絵のモチーフになっている女性はいつも半眼でかつ恍惚とした表情をしているか、うっとりとした顔で眠っているかのどちらか。描く世界はいつも金ピカ」

ってな所なんだけど、ジャケ写をきっかけに会社帰りにターミナル駅ビル書店の美術書コーナーにてクリムトの事を調べてみたら、けっこう写実的な肖像画や景色の絵も描いていたのですね(ちなみに絵のモデルには音楽の教科書でおなじみのシューベルトもいる。沢山の人達に囲まれてピアノを弾いている彼の横顔を描いてます)

だけど日本では幻想的な画風のイメージの方が強いみたいで、08年にNHK大河ドラマで放映された宮崎あおい主演の「篤姫」OPではクリムトの金ピカな色彩と独特な装飾モチーフをCGで表したとして大いに話題になりましたね

あとクリムトと言えば「官能的、エロチック」と言う評価もありますが、今回のジャケ写に取り上げられている「金魚」と言う作品も画集で全体像を見ましたら左下の女性は絵画を見ているコチラに向かって挑発するかの様に豊満なお尻を・・・・(以下自主規制)

画集には作品の他にラフスケッチも多数収録されていたのですけど、コレがまた「プライベートな絵」と呼ぶにふさわしい程きわどいモチーフのオンパレードで男と女が×××で抱き合っているのもあれば、女性が大股を開き自分の・・・・これ以上はとても書けません

そうそう、調べていく内に驚いたのは昔あっちゃん(櫻井敦司)がインタビューで好きだと言っていた画家のエゴン・シーレがクリムトとは師弟関係にあった事

金ピカ主体で他者(主に女性)を幽玄なタッチで描くクリムトと、濁った色合い&いびつなタッチで自画像を多数残したシーレはかなり対照的な感じなのですけど、実はシーレも女性が大股を開いた大胆なモチーフの絵画を何点か描いているのですよね・・・・う~ん、やっぱり師弟だわ

最後になりますが、クリムトの作品のうっとりとした顔で眠っている女性達を見ていますと正に今回の「夢見る宇宙」ってアルバムタイトルがピッタリですね。

絵の隅々に散りばめられた装飾的な模様もまるで小惑星みたいだしね

あっ、通常版の方の感想書いてないわ・・・・
コメント (2)
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