風に乗って♪

自然観察が趣味の主婦です。おもしろそうな事は何でもやってみたくて、好奇心のおもむくまま暮らしています。

コガタルリハムシ

2019年01月04日 | 散歩でみたいきもの
散歩していたらギシギシの葉の上に
5ミリくらいの小さな虫がいました。
春に見かけて名前を調べた・・・
たしかルリハムシ?




うちに帰って画像検索したら、ルリハムシさんは別人で
「コガタルリハムシ」という名前でした(^^ゞ
調べてみたらこの虫、変わった一生を送ることを知りました。

************************************************

春、1匹のメスは40個くらいの卵を葉の裏に産みつけます。
幼虫は食欲旺盛で、葉にビッシリと群がって
3週間、すごい勢いで葉を食べまくります。
その後土へ潜りサナギになります。

1週間で成虫になったら、また地上に出てきて
みんなで葉を食べまくって再び土に潜ります。
そしてここから長い休眠期に入ります。

夏から秋、冬も越して次の年の春まで!
3シーズンを成虫のまま土の中で眠って過ごすそうです。

春にやっと休眠から覚めると地上で交尾、産卵して一生を終えます。
どうしてそういう進化をしたんだろう?
本当に不思議です。

**********************************************

不思議なことがもうひとつ(^^)

いつも見つけた昆虫の事を調べてみると
害虫として「駆除」の方法いっぱい出てくるのですが
今回は一番最初に「除草昆虫」という言葉が出てきました。

この虫が、牧草地にはびこる厄介な雑草を
枯れるまで食べ尽くす様子をみて
「そうだ!この虫を除草に使おう!」と思いつき
30年間も研究をしたという先生のレポートを見つけました。

結論としては、除草昆虫としては実用化に至らなかったようです。
理由は、寝てる虫を起こせなかったから^^

成虫で休眠する昆虫には
日の長さや気温などの環境に左右されない遺伝的な「内因性休眠」と
そうではない「外因性休眠」の2タイプがあるそうです。
コガタルリハムシは内因性タイプで
温度処理をしたり、ホルモンを調節して人工的に休眠打破すると
産まれた卵は孵化しなかったと書いてありました。

農薬を使わず昆虫に除草をして貰えれば環境にも良いし
素晴らしいと思うのですが
こんなに科学が発達していても、小さな虫の生活を変えられないなんて
昆虫の長い進化の歴史って凄いなぁと思いました。

ところで、今回みつけたこのコガタルリハムシは
お腹がパンパンに膨らんでいて、妊婦さんなのですが・・・
この時期になぜ?
この虫の生態を知ったいま、すごい謎です!






春に幼虫を見つけたら飼ってみたいとも思いました(^^♪

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初さんぽ | トップ | 鉄塔巡視路 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

散歩でみたいきもの」カテゴリの最新記事