奈々の これが私の生きる道!

映画や読書のお話、日々のあれこれを気ままに綴っています

もうすぐバレンタインデー

2010-02-11 09:48:26 | Weblog
みなさ~ん、今年も愛の祭典、バレンタインデーがやってきましたよ~

キャー!
うれしい~!
どうしましょう~!

あ~ん、思い出すなぁ~
迷いに迷ったあげく、勇気をふりしぼって、愛の告白とともにチョコを渡そうと思ったら、私の好きな男の子が照れながら嬉しそうな顔で、べつの可愛い女の子からチョコを貰うところを見ちゃった事・・・

そうかと思えば、大切な友達に、恥ずかしいから私の代わりにチョコを渡してと言われ、その相手が私の好きな男の子で、男性を取るか友情を取るかで悩み、結局、友達のチョコだけ渡し、自分が渡すはずだったチョコは、家でしくしく泣きながら自分で食べた事・・・


あの時、私のチョコを渡していたら、その後の私の人生はどうなっていたのでしょう・・・


ところで、あなたは手づくり派ですか?
それとも、お店にある、これは!というものを買う方ですか?

私はですね~

私の経験からいくと、どちらもあります。(笑)
お店で、お気に入りのものを買うのもいいですけど、自分が愛情込めて作ったものを食べてくれる幸せは買ったものでは得られませんからね。

ここでチョコを手づくりしたい人に私からの注意点を一つ。
チョコを手づくりする時、チョコを溶かさなくてはいけないのですけど、湯煎をするボールのお湯は熱々だとチョコが冷めた時、白い粉みたいなのが出来ちゃうので、出来るだけぬるめのお湯で時間をかけて溶かすのが上手に出来るコツなんですよ。


今年、私、誰に渡そうかなぁ?

義理チョコも入れると、結構なお値段になるかも・・・

これは、ホワイトデーで、しっかり返してもらわなくちゃね。
三倍返しじゃなく、十倍返しだったら、嬉しいかな?
うふふ、そんなに欲張ってはいけないですね。

今年のバレンタインデーは今度の日曜日です。
そっかぁ、日曜日だったら、渡しそびれちゃう人もいるかも・・・
まさか、一日早くしたり、月曜日っていうのも、雰囲気出ないしね。


みなさん、今度の日曜日、勇気をふるって、あなたの大好きなあの人に愛情込めて渡しましょうね。

私も応援しています!

ところで、私は本命チョコ、誰に渡そう?

やっぱり、あの人になるのかなぁ?


あなた~
期待して待っててね~♪













 

映画「カサブランカ」

2010-02-10 18:15:20 | 映画・テレビ
カサブランカ。
この作品は、真の男らしさと女性の美しさ、そして別れの美学を追求した映画です。
演じるのは、世紀の美男美女、ハンフリー・ボガードとイングリッド・バーグマン。

ボギー演じるリックは一見クールで、仲間でさえ、警察に引き渡すほど非情な人物なのですが、女性客の夫がルーレットで財産を無くしそうになった時には助けてあげたり優しい一面も持っています。
一方、バーグマン演じるイルザは、ため息がこぼれるほど気品にあふれた美しさで、この映画に花を添えています。
とくに、ボギーと愛しあったフランス時代の頃の彼女は絶品です。

その彼女に、リックは、サムの弾くピアノの甘く切ない調べ「時の過ぎゆくままに」をバックに、あの名フレーズ「君の瞳に乾杯」を口にしながら、優しくくちづけするのです。

この作品、全編サスペンスとロマンチシズムにあふれていて、ハラハラドキドキの連続なのですが、その理由の一つは戦争の暗い時代背景があると思います。
ドイツの支配下にありながらも、ナチスに屈せず、毅然と立ち向かう男性達の姿。
それは女性も、決して例外ではなく、ゲシュタポの国歌斉唱に対抗して、男性達に負けじとフランス国歌ラ・マルセイエーズを涙ながらに歌う姿によく表れています。
ゲシュタポと付き合いながらも、心だけは売り渡さないフランスへの強い愛国心を示す、このシーンは感動的で、私もついハミングしてしまいました。

ところで、私がボギーに持つ感想を正直に言いますと、クールな二枚目で、頼りがいはあるみたいだけど、ちょっと疲れちゃうかも・・・(笑)
お笑い系とは言わないまでも、もう少し穏やかで笑顔の素敵な男性の方が、今の時代の女性達にはウケるかも知れませんね。
でも、ラストで、イルザとともにアメリカに渡るかと思ったリックが、一人カサブランカに残り、ラズロとイルザを逃がすシーンには胸が熱くなりました。

これぞ、別れの美学。
思わず泣いちゃった!

リックに限らず、この作品の中の男性達は、みな毅然として、とても好ましく思えます。
それは、おそらく戦争で祖国が危機にさらされていたからこそ、信念を強く持ち、毅然とした態度が養われたのかも知れませんね。

この映画は、真の男らしさと女性の美しさを教えてくれる私のお気に入りの作品です。








 

野焼き

2010-02-07 17:20:03 | Weblog
今日は、私の地元の行事で、お昼から近所の人達と野焼きをしていました。
まず12時30分に公民館に集合です。
近くに住んでいるとは言え、普段は近所の人と滅多に顔を合わせる事がないので、久しぶりの再会にちょっぴり嬉しくなりました。
二言三言、周りの人と会話を交わしてるうち、組合長が、出席を取りだし、その後、野焼きをするたんぼや畑に、みんなと向かいました。
と、歩いていると、今は空き家になっている、お家の庭に生えている金柑の実が道路にはみ出していて、何人か実を取っているではありませんか。
そして、おいしい!と言って、何個も、もいだりなんかしています。
ほかの人も、持ち主がいないのだからと言って、次々にもいでいます。
その言葉に勇気を得て、私ももいで、食べてみました。
すると、噛んだ瞬間、じゅっと口の中に広がる果汁が、とってもおいしかったです。
そんなこんなで、幸先の良いスタートをして、たんぼに着きました。(笑)
そこで、私は枯れた竹を二本束ねて、松明とし、たんぼの畦の枯れ草に火をつけました。
今日は、ちょっと風が強かったので、簡単に燃え広がります。
一緒にいた人が、普段は火をつけると放火魔みたいだけど、今日はじゃんじゃん燃やしても何にも言われないからと言って、大喜びで、どんどん火をつけます。
大丈夫、この人?
と思ううち、後ろの川の堤防にある枯れ草がものすごい勢いで、燃え出しました。
かなり、離れているのに、熱風で、熱い事。
気をつけないと、火にまかれて焼け死にしないとも限りません。
現に、大分の由布院では野焼きの最中に、逃げ場を失って、何人か亡くなってるというニュースもあったのです。
そこで、私はちょっと恐々、周りに気をつけて、火をつけて回りました。
そうして、その辺りの畦がほとんど焼けたら、山の近くのそばの畑の畦を焼こうという話になって、何人かとそちらに移動しました。
だけど、山の木に燃え移るのは避けなければなりません。
その畦は斜面になっていて、下から火をつけたのですが、私はほかの人と、上の畑にいて、枯れ草が燃えるのを見守っています。
そのうちの山に近い方の燃えている枯れ草だけ、持っていたスコップで、土をかけて、山に燃え広がるのを阻止しました。
だけど、ただ燃えてるだけでも熱いのに、煙りがもうもうと出ていて、目を開けてるのが、やっとで、涙さえ出てきました。
それが終わった後、川の近くの畦を焼いたのですが、その間に、地元の人といろいろな会話をしました。
近所の人のウワサ話から、大昔、ここは湖で、水の底に沈んでいた事など・・・
みんな、私が子供の頃から知っている気心の知れた人ばかりで、おまけに野山に久しぶりに行けて、とても懐かしかったです。

なんだか、宮沢賢治の「風の又三郎」みたいだなぁと思いながら、野焼きを楽しんだ私でした。




映画「南極物語」1983年制作

2010-02-07 09:50:10 | 映画・テレビ
昭和33年、南極に昭和基地が設けられた。
厳冬の南極を乗り切るのに15匹の犬が選抜された。
吹き荒れるブリザードの中の探険は犬に頼るのがすべてであった。
隊員の潮田と越智は第二次越冬隊中止の為、犬を南極に置き去りにせざるを得なかった。
取り残された犬達。
一年後に降り立った隊員達が見たものは・・・。

ビデオジャケットより


この作品、大ヒットしました!
それまでの映画の興行収入を塗り替え、あの宮崎駿監督の「もののけ姫」に抜かれるまでの14年間、どの映画も「南極物語」の記録を破る事は出来なかったそうです。

最近では、洋画でもリメイクされたので若い方もご存知なのではないでしょうか?

これは私の推測なのですが、この映画がヒットした一つの要因は、暑い夏に封切られたのもあったのではと思います。

夏真っ盛りで暑いから、南極を舞台にした映画を観れば、少しは涼しくなるだろうと思って、映画館に足を運んだ人が多かったのではないでしょうか?(笑)
それに、犬のタロとジロは有名ですから、安心して泣けると、映画館に行った人も多かったのではと思います。

ですけど、それを差し引いたとしても、この映画の魅力は決して劣るものではないでしょう。

ところで、みなさんは、この映画の何処で泣きましたか?

やっぱり、タロとジロが生きていて、一年後に隊員と再会した場面でしょうか?
私はですね、その場面も、もちろん感動しましたけど、ほかの犬達が、食料が尽き餓死したり、病気になったり、氷の海に落ちて凍死したりと、次々に死ぬ場面がかわいそうでなりませんでした。
こんな目に会わなくてはならなくなったのも、地質調査の最中に物凄いブリザードに襲われ、食料や、宗谷丸の燃料が底をつき、遠く離れた地質調査の場所に犬達を置き去りにせざるを得なかったのが原因だったんですけど、そうでなければ隊員達は、犬達を助けに行くはずだったのです。
隊員達にとって、犬は仕事のよき協力者というだけではなく、家族同様に愛情を持ち、なくてはならない存在だったのです。
隊員が氷上で、遭難した時、その優れた嗅覚で、見つけだしたのは、タロとジロの二匹の兄弟の犬だったのです。

そんな自責の念から潮田隊員を演じる高倉健は、日本に帰ってから、大学講師の職を辞し、犬達を南極探険に惜しみなく提供してくれた元の飼い主達にお詫びをするべく、全国行脚の旅に出るのです。
だからこそ、一年後に再び南極に降り立った隊員が、タロとジロを見つけた時は、涙なくしては観られない感動的なラストになったのだと思います。


ところで、「南極物語」制作にまつわるエピソードで忘れてはならないのは、蔵原監督が全財産を注ぎ込み、さらに借金までして、この映画を作った事です。
だから、もし「南極物語」がヒットしなければ、蔵原監督には借金しか残らず、家庭崩壊の危機さえあり、まったく予断を許さない状況だったのです。

そのエピソードに、私は、この映画の登場人物のひたむきな姿と、蔵原監督の映画にかけた男のロマンを重ね合わせずにはいられないのです。

この映画は、明日をも知れぬ運命に敢然と立ち向かった男のロマンが胸を打つのかも知れませんね。













 

ダイエット栄養(食物繊維)

2010-02-06 10:05:34 | やっぱりダイエットしたい!
参考にした本は、同文書院より出版されている小池五郎著「栄養ミニバイブル」からの引用です。
食物繊維(ダイエタリーファイバー)とは「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」と定義されています。

「繊維」は植物の細胞壁の構成成分で、「糖質」とともに炭水化物の一種ですが、糖質は人間の酵素で消化吸収されるのに対し、繊維はされません。
しかしその後、細胞壁以外、例えば海藻やきのこなどの糖質にも似た作用を持つ成分がある事がわかり、現在ではこれら利用不能な炭水化物をまとめて「食物繊維」と呼び、前出の「繊維」を区別する時は「粗繊維」というようになりました。
かつては、繊維質というと体内で利用されない食物の「カス」として扱われていましたが、食物繊維を多くとるアフリカ原住民に大腸がんが少ない事から、重要視されるようになりました。
食物繊維は腸の働きを活発にし、様々な成人病を予防する作用がある事から、五大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)に続く「六番目の栄養素」として注目を集めています。
★働き
・よく噛まないと飲み込めないので、咀嚼回数を増やし、満腹感をもたらす。
・食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ。
・血中コレステロール量を正常化する。
・便量を増やし、腸の働きを活発にする。
・腸内の発がん物質など排出させる。
・腸の善玉菌を増やし腸内環境を改善する。
・各栄養素の消化吸収力を低下させる。また、食物繊維には水溶性のものと不溶性のものとがあります。
どちらも消化管全般で作用しますが、主に体内での糖代謝やコレステロール濃度を正常化するのによく働くのは水溶性、消化機能を正常化するのは不溶性と、体内での働きに違いがあります。
★不足すると
消化器疾患や代謝性疾患の原因となります。
★とりすぎると
各種の栄養素が吸収されにくくなります。
カルシウムや鉄が足らずに起こる骨粗しょう症や貧血になる可能性があります。
★一日の摂取目標
所要量はまだ決められていませんが、男女とも20~25グラム。摂取エネルギー1000につき10グラムという見当です。
★多く含む食品
供給源となるのは植物性食品です。
穀類を始め芋類、豆類、野菜類、キノコ類、海藻類などを適度にとり入れましょう。

ダイエット(ビタミン.ミネラル)

2010-02-06 10:02:10 | やっぱりダイエットしたい!
お菓子を食べる事をやめられない。
我慢しようとすると、脱力感に襲われるので、どうしても食べない訳にはいかない。
その理由を探っていたら、一日の最低摂取量の栄養を摂っていなかったのが、原因の一つだと知りました。

それでは、今回も栄養の種類や働きを書きます。



参考にした本は、法研より出版されている中村丁次著「食事で病気を治す本」よりの引用です。

ビタミン、ミネラルには、たくさんの種類があります。
いずれも必要量が微量で、体内でつくる事が出来ず、外から摂取しなければいけないのですが、両者が違うところは、ビタミンは有機物(炭素を含む)であるのに対して、ミネラルは無機質である事です。
車に例えると、タンパク質は車体であり、糖質と脂質がガソリン、ビタミン、ミネラルは潤滑油の働きをするものだと考えられます。
これらが不足すると、種々の症状や病気が発生してきます。
過剰症も、食塩からのナトリウムを始め、いくつかのビタミン、ミネラルでみられます。

冬来たりなば、春遠からじ

2010-02-04 12:57:01 | Weblog
ある冬の日の一こま。
我が家に面している道路は通学路になっていて、毎日大勢の小学生達が登校しています。
なかには、兄弟で手を引いている子供もいて、ほほ笑ましい光景を見る事が出来ます。
私の住む都城は温暖な気候に恵まれているとはいえ、この季節になると、霧島連峰から吹き降ろしてくる冷たい風で、みな寒さに震えながら過ごしています。
子供達の恰好も、風邪をひかないようにとの親御さん達の気持ちの表れでしょうか。
あったかそうなマフラーをしている子や、毛糸のてぶくろをしている子など、みな思い思いの冬の装いをしています。

今日は久しぶりに寒い朝でした。

みな寒さに震え、キャーキャー言いながら楽しそうに、我が家の前を通って行きます。
道路のぬかるみに出来た氷を、足でバシャバシャ割っている男の子もいれば、道路脇の土のところに出来た霜柱を踏んで喜んでいる女の子もいます。
無邪気に喜んでいる子供達を見ていたら、なんだか私まで嬉しくなって、思わず、「おはよう!」と声をかけてしまいました。
すると、明るく可愛い声で、「おはようございまーす!」と返事が返ってきました。
なんだか朝から、とっても、すがすがしい気分になりました。

凍てつく寒い朝も、あと少しで終わりです。

冬来たりなば、春遠からじ。

春は、もうそこまで来てますよ。











 

淋しがり屋のあなたへ

2010-02-03 19:33:48 | Weblog
これは、私が、ある淋しがり屋の女性に書いたものです。


〇〇さんて、時々孤独感が襲ってくる人なんですね?
誰か、自分を愛してくれる人がいれば、少しは淋しい思いをしなくてもすむかも知れませんけど、〇〇さんはもともと孤独な人なんだろうと、私は思います。
〇〇さんは、美空ひばりに似ているところがあるんですよね。
あの人も離婚してたし、淋しがり屋で、よくパーティーを開いていましたから。
でも、美空ひばりは、その孤独感が歌に表れて、聞く人の心にしみていたのだと思います。
美空ひばりが、「悲しい酒」を歌う時は、必ずと言っていいほど泣きながら歌っていて、私はこの人の数奇な運命と重ね合わせて、聞きながら、一緒によく泣いたものでした。
その美空ひばりを孤独感から救ったのは、亡くなった弟のお子さんだったのです。
彼女は、弟さんが亡くなった後、お子さんを引き取り、自分の手で育てたのです。
彼女は、自分のありったけの愛情を子供に惜しみなくそそぎ、一母親として、なりふり構わず育てたんですよ。
子供に愛されようなんて、これっぽっちも思わずに・・・
子供の幸せな笑顔を見るのが、彼女の喜びとなり、孤独感から彼女を救ったのです。

〇〇さん、いいですか?
愛情はギブ・アンド・テイクではありませんよ。
自分の気持ちに正直になる事なんです。

〇〇さん、ぜひ愛する人を見つけて下さい。
きっと、〇〇さんに合う素敵な人が、どこかにいるはずですから。

だけど、〇〇さんには、お子さんが二人いらっしゃるんですよね?
もっと、お子さんの事を考えてあげたら、いいんじゃないですか?
ウソウソ、〇〇さんは、いいお母さんで~す!

これで、少しは参考になったかな?

鬼は外!福は内!

2010-02-02 10:25:11 | Weblog
今年も節分の季節がやって来ました。
ウィキペディアによると、節分とは立春、立夏、立秋、立冬の前日の事で季節を分ける意味があるそうです。
この節分につきものなのが、豆まきですが、これは遠く室町時代に始まり、撒かれた豆を年齢の数だけ食べると、体が丈夫になり、風邪をひかないといういわれがあり、豆は魔滅に通じ、鬼に豆をぶつける事で、邪気を追い払い、一年の無病息災を願う意味があるそうです。
私も子供の頃、豆まきをしていたのですが、全国的に一般的な大豆ではなく、私の地方ではから付きのピーナッツ(落花生)をまくのが普通なのです。

節分で、私が真っ先に思いつく事といえば、浜田ひろすけの童話「泣いた赤鬼」です。
この赤鬼は、一人ぼっちで淋しい思いをしていた事から、なんとか村人と仲良くしようとするのですが、村人はどんなに赤鬼が誠意を持って近づいても赤鬼を怖がって、逃げるばかりなのです。
悲しみに暮れた赤鬼は友達の青鬼に泣きながら自分の悩みを打ち明けます。
すると、青鬼は悪役を買って出て、わざと村人を困らせて、赤鬼が村人を助けるというお芝居を演じます。
そのおかげで、赤鬼は村人と仲良くなるのですが、青鬼は赤鬼と友達でいると、今までのお芝居が村人に知られて、また赤鬼が嫌われると思い、手紙を置いて、そっと赤鬼のもとを去るのです。

この赤鬼と青鬼の友情に私は何度泣いた事でしょう。
私は子供の頃、泣きたい時は、このお話を繰り返し読んで、何度も何度も泣いていました。

なぜですかって?
それは、私の趣味が泣く事だからです。(笑)


節分にまつわる実話で思い出されるのは、私の主人のお話です。
主人の家は煙草農家で、農繁期は忙しいのですが、それが終わると、数カ月は暇で、主人が小さかった頃、お父さんは、主人達3人の子供を、よく海に連れて行ってくれていたそうです。
そんな子煩悩なお父さんだったのですが、いつしかお酒におぼれるようになり、主人のお母さんに暴力を振るうなど、お酒を飲むようになってから、がらりと人が違ってきてしまいました。
でも、暴力を振るうのは、決まって主人のお母さんで、主人達子供に手をあげる事は一切なかったといいます。
そうして、お酒のせいで、お父さんは肝臓を傷め、だんだん体が悪くなり、病院に入院するまでになってしまいました。
だけど、それでも、お酒のやめられなかったお父さんはお医者さんの目を盗んでは病院を抜け出し、お酒屋さんに行って、こっそりお酒を飲んでいたそうなのです。
そんな事をしていたからでしょうか?
お父さんの命はいよいよ危なくなり、もう助からないと言われるまでになってしまいました。
そこで、せめて我が家で、ゆっくりしてもらおうと、主人達家族はお父さんを家で面倒を見るようになったそうです。
そうして、お父さんは我が家に帰ったのですが、ただ布団に寝ているばかりで、何にもする事が出来ません。
ところが、二月三日の節分の日に、突然むっくり起き上がり、「今日は節分だ。豆をまくぞ、豆を。」と言って、子供達を集め、元気よく大声で、豆まきを始めました。
まだ小さかった主人やほかの兄弟は、お父さんが元気になったと、大喜びして、お父さんのまく豆を嬉しそうに拾ったそうです。
だけど、子供達の喜ぶ姿を見て安心したのか、お父さんは豆まきの籠を持ったまま、その場に倒れ、それが最期の姿になってしまいました。

私は、このお話を主人から聞いて、あふれる涙を抑える事が出来ませんでした。

お父さん、あなたは子供達が可愛くて可愛くて仕方がなかったんですよね。
そして、お父さんがお母さんに暴力を振るったのは悪気があったからではなく、お酒がそうさせていたんですよね。


節分になると、思い出す、私の主人の小さかった頃のお話です。