参考にした本は、同文書院より出版されている小池五郎著「栄養ミニバイブル」からの引用です。
食物繊維(ダイエタリーファイバー)とは「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」と定義されています。
「繊維」は植物の細胞壁の構成成分で、「糖質」とともに炭水化物の一種ですが、糖質は人間の酵素で消化吸収されるのに対し、繊維はされません。
しかしその後、細胞壁以外、例えば海藻やきのこなどの糖質にも似た作用を持つ成分がある事がわかり、現在ではこれら利用不能な炭水化物をまとめて「食物繊維」と呼び、前出の「繊維」を区別する時は「粗繊維」というようになりました。
かつては、繊維質というと体内で利用されない食物の「カス」として扱われていましたが、食物繊維を多くとるアフリカ原住民に大腸がんが少ない事から、重要視されるようになりました。
食物繊維は腸の働きを活発にし、様々な成人病を予防する作用がある事から、五大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)に続く「六番目の栄養素」として注目を集めています。
★働き
・よく噛まないと飲み込めないので、咀嚼回数を増やし、満腹感をもたらす。
・食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ。
・血中コレステロール量を正常化する。
・便量を増やし、腸の働きを活発にする。
・腸内の発がん物質など排出させる。
・腸の善玉菌を増やし腸内環境を改善する。
・各栄養素の消化吸収力を低下させる。また、食物繊維には水溶性のものと不溶性のものとがあります。
どちらも消化管全般で作用しますが、主に体内での糖代謝やコレステロール濃度を正常化するのによく働くのは水溶性、消化機能を正常化するのは不溶性と、体内での働きに違いがあります。
★不足すると
消化器疾患や代謝性疾患の原因となります。
★とりすぎると
各種の栄養素が吸収されにくくなります。
カルシウムや鉄が足らずに起こる骨粗しょう症や貧血になる可能性があります。
★一日の摂取目標
所要量はまだ決められていませんが、男女とも20~25グラム。摂取エネルギー1000につき10グラムという見当です。
★多く含む食品
供給源となるのは植物性食品です。
穀類を始め芋類、豆類、野菜類、キノコ類、海藻類などを適度にとり入れましょう。
食物繊維(ダイエタリーファイバー)とは「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」と定義されています。
「繊維」は植物の細胞壁の構成成分で、「糖質」とともに炭水化物の一種ですが、糖質は人間の酵素で消化吸収されるのに対し、繊維はされません。
しかしその後、細胞壁以外、例えば海藻やきのこなどの糖質にも似た作用を持つ成分がある事がわかり、現在ではこれら利用不能な炭水化物をまとめて「食物繊維」と呼び、前出の「繊維」を区別する時は「粗繊維」というようになりました。
かつては、繊維質というと体内で利用されない食物の「カス」として扱われていましたが、食物繊維を多くとるアフリカ原住民に大腸がんが少ない事から、重要視されるようになりました。
食物繊維は腸の働きを活発にし、様々な成人病を予防する作用がある事から、五大栄養素(タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル)に続く「六番目の栄養素」として注目を集めています。
★働き
・よく噛まないと飲み込めないので、咀嚼回数を増やし、満腹感をもたらす。
・食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ。
・血中コレステロール量を正常化する。
・便量を増やし、腸の働きを活発にする。
・腸内の発がん物質など排出させる。
・腸の善玉菌を増やし腸内環境を改善する。
・各栄養素の消化吸収力を低下させる。また、食物繊維には水溶性のものと不溶性のものとがあります。
どちらも消化管全般で作用しますが、主に体内での糖代謝やコレステロール濃度を正常化するのによく働くのは水溶性、消化機能を正常化するのは不溶性と、体内での働きに違いがあります。
★不足すると
消化器疾患や代謝性疾患の原因となります。
★とりすぎると
各種の栄養素が吸収されにくくなります。
カルシウムや鉄が足らずに起こる骨粗しょう症や貧血になる可能性があります。
★一日の摂取目標
所要量はまだ決められていませんが、男女とも20~25グラム。摂取エネルギー1000につき10グラムという見当です。
★多く含む食品
供給源となるのは植物性食品です。
穀類を始め芋類、豆類、野菜類、キノコ類、海藻類などを適度にとり入れましょう。