悠未さん。グザヴィエ氏。
船会社の社長で、イヴェットの婚約者。
ちょっと、悪っぽいけど、
でも、心底悪い訳でもない様子。
じゃなきゃ、多分この物語、最後はあんなにすんなり終わらないだろうと思う。
成り上がりの成金さんで、
私の一番のイメージは、フランシスみっちゃんが、ちょっと背中を丸めた横目で、
「嫌味なことをしやがる」
って、憤りを見せる台詞。
フランシスが、急に年をとったように感じる瞬間でもある。
キャラは、「バレンシアの熱い花」の時と、いささか被っている。
欲しいものは、策をめぐらせても手に入れるところなんか、まるっきり。
ストライプのスーツが、素敵。
生で観ても、素敵でした。
背が高いから、粋だね…粋過ぎて、「嫌味」にも見えるとも?(笑)
フランシスが、食って掛かりきれないだけのオーラが、彼を取り巻いてる。
グザヴィエの家の前で、繰り広げられる場面が、面白い。
よくよく考えたら、なんで家の前、なんだか…
ボディーガードやら、警官やらが絡んでくるのが、またいい味で、
CSで、それぞれのエピソードを聞いているときには、
まさか家の前だけで、話が終わってしまうとは思わなかった(笑)。
ボディーガードも警官も、必然性からいえば、そんなに意味合いは強くない。
その割に、このキャストとは…かなりゴージャスだよね。
でも、おかげで、場面のテンポ感とか、空気感は、とってもいい。
もしかしたら、あのボディーガードや警官のおかげで、グザヴィエ氏が悪人になりきらないでいる、
そういう効果を狙っているのかな。
この物語に、とことん悪い役回りの人がいない、
それが、物語を飄々させていたり、見終わったときの後味をサラリとさせていたりするのかも。
ボディーガードが、たまちゃんとみーちゃん、
警官が、ちやちゃんとちーちゃん。
どちらも身長差と学年差がある、凸凹コンビです。
このことも、ちょっとコミカルだし、マンガっぽい。
よく考えたら、面白いバランスのキャストだね。
ちやちゃんが、警官の帽子についてのエピソードを、CSで語っていて、
どんなことなのか、舞台で見て解って、相当面白かった。
要するに、帽子が大きすぎて、前が見えないくらいなんだけど、
それを、顔が見えるように後ろにずらして被ったら、先生に怒られたという話。
帽子が、カリメロみたいな、チューリップハットみたいな帽子…といえば、どんな警官だか、想像していただけるかと思うけど、
その帽子を深く被りすぎて、ほとんど鼻先から下しか見えない、凸凹コンビの警官(笑)。
…ね、マンガでしょ?
グザヴィエとの会話も、結構マンガだよね。
だけど、警官が来なかったら…
グザヴィエに帽子を突きつけてる男爵は、どうなったのかな。
殴られてたかしら?
…ちょっと、それが気になってる、私。
この、帽子をぐいっと突きつける男爵が、私は大好き。
それまで黙っていたのが、
「ちょっといいかな」
って、おもむろに入ってくるところが、もしかしたら、今回の男爵の一番好きな台詞かも。
何か、独特のマイペースさが。
…ってところで、男爵のお話に移りましょうか。
蘭ちゃん。ヴィクトール・オーランジュ男爵。
元軍情報部の将校だって、ご自分で語っておられる。
この物語で、最も飄々として、いつも落ち着いてるキャラが、男爵。
私が受ける印象は、
裕福で安定した男爵家で正しく育った、育ちのよい青年で、
黙っていても、生活には困らないんだけど、
親を亡くして身軽になったところで、気儘に、財産を食い潰さない程度に、楽しんでいる人。
貴族だから、自分が殊更動いて、稼いで行こうとかいう発想はないんだけど、
物事の理屈とか、道理とかを、冷静に眺めていて、
自分の役割や活路を、見つめていけるタイプ。
貴族の嫡子として、育ったベースは、しっかり見えるし、
静かなプライドと、威厳は湛えながらも、振りかざすふうもない。
振りかざす必要もないくらいに、自分の中に持っているものがあるんでしょうね。
投資を始めたら、会社経営とか、戦略に興味が向いてきて、
ハマって来てしまった…というのが、物語のはじまりの辺りなのかと思う。
かなり、やる気だよね(笑)。
一番疑問に思うのが、ジャスティンとの関係。
ジャスティンが、元軍人で…というならば、軍で出会ったのだろうか?
戦後、全く偶然出会った、というパターンもあるだろうが…
だったら、ジャスティンは、いきなり男爵に「調査」を任せたりするだろうか?
男爵の軍籍時代のはたらきを、見知っているからこそ、任せたんだろうし、
そこが、男爵を会社に完全に引き込む、導火線に成りうることを、予測したんじゃないだろうか。
では、
ジャスティンと、男爵は、軍ではどういう関係性だったのか。
男爵は、将校だったと語っていますが、そりゃ、まぁ、貴族ですから?はじめから、将校でしょう。
ジャスティンは、ごめんなさい、どうも身のこなしのイメージが、「軍曹」なんだけどもー…
だけど、それにしちゃ、男爵が、ですます調で、ジャスティンに話しかけるでしょ?
男爵の部下だったら、もう少し違う言葉遣いだろうと思う。
ジャスティンは、士官学校を出てるんだろうか?
同じ情報部の将校で、隣の隊とか、別部門とか…
そのパターンで設定はされてるのかと想像は、してみるんだけど…
ジャスティンが士官学校か…
うーん、車小僧が、士官学校…?
車を作る技術と士官学校と…
ちょっとガラッパチ(悪い意味じゃなく)なジャスティンと…
うーん、何かが噛み合わない…
つづく。
船会社の社長で、イヴェットの婚約者。
ちょっと、悪っぽいけど、
でも、心底悪い訳でもない様子。
じゃなきゃ、多分この物語、最後はあんなにすんなり終わらないだろうと思う。
成り上がりの成金さんで、
私の一番のイメージは、フランシスみっちゃんが、ちょっと背中を丸めた横目で、
「嫌味なことをしやがる」
って、憤りを見せる台詞。
フランシスが、急に年をとったように感じる瞬間でもある。
キャラは、「バレンシアの熱い花」の時と、いささか被っている。
欲しいものは、策をめぐらせても手に入れるところなんか、まるっきり。
ストライプのスーツが、素敵。
生で観ても、素敵でした。
背が高いから、粋だね…粋過ぎて、「嫌味」にも見えるとも?(笑)
フランシスが、食って掛かりきれないだけのオーラが、彼を取り巻いてる。
グザヴィエの家の前で、繰り広げられる場面が、面白い。
よくよく考えたら、なんで家の前、なんだか…
ボディーガードやら、警官やらが絡んでくるのが、またいい味で、
CSで、それぞれのエピソードを聞いているときには、
まさか家の前だけで、話が終わってしまうとは思わなかった(笑)。
ボディーガードも警官も、必然性からいえば、そんなに意味合いは強くない。
その割に、このキャストとは…かなりゴージャスだよね。
でも、おかげで、場面のテンポ感とか、空気感は、とってもいい。
もしかしたら、あのボディーガードや警官のおかげで、グザヴィエ氏が悪人になりきらないでいる、
そういう効果を狙っているのかな。
この物語に、とことん悪い役回りの人がいない、
それが、物語を飄々させていたり、見終わったときの後味をサラリとさせていたりするのかも。
ボディーガードが、たまちゃんとみーちゃん、
警官が、ちやちゃんとちーちゃん。
どちらも身長差と学年差がある、凸凹コンビです。
このことも、ちょっとコミカルだし、マンガっぽい。
よく考えたら、面白いバランスのキャストだね。
ちやちゃんが、警官の帽子についてのエピソードを、CSで語っていて、
どんなことなのか、舞台で見て解って、相当面白かった。
要するに、帽子が大きすぎて、前が見えないくらいなんだけど、
それを、顔が見えるように後ろにずらして被ったら、先生に怒られたという話。
帽子が、カリメロみたいな、チューリップハットみたいな帽子…といえば、どんな警官だか、想像していただけるかと思うけど、
その帽子を深く被りすぎて、ほとんど鼻先から下しか見えない、凸凹コンビの警官(笑)。
…ね、マンガでしょ?
グザヴィエとの会話も、結構マンガだよね。
だけど、警官が来なかったら…
グザヴィエに帽子を突きつけてる男爵は、どうなったのかな。
殴られてたかしら?
…ちょっと、それが気になってる、私。
この、帽子をぐいっと突きつける男爵が、私は大好き。
それまで黙っていたのが、
「ちょっといいかな」
って、おもむろに入ってくるところが、もしかしたら、今回の男爵の一番好きな台詞かも。
何か、独特のマイペースさが。
…ってところで、男爵のお話に移りましょうか。
蘭ちゃん。ヴィクトール・オーランジュ男爵。
元軍情報部の将校だって、ご自分で語っておられる。
この物語で、最も飄々として、いつも落ち着いてるキャラが、男爵。
私が受ける印象は、
裕福で安定した男爵家で正しく育った、育ちのよい青年で、
黙っていても、生活には困らないんだけど、
親を亡くして身軽になったところで、気儘に、財産を食い潰さない程度に、楽しんでいる人。
貴族だから、自分が殊更動いて、稼いで行こうとかいう発想はないんだけど、
物事の理屈とか、道理とかを、冷静に眺めていて、
自分の役割や活路を、見つめていけるタイプ。
貴族の嫡子として、育ったベースは、しっかり見えるし、
静かなプライドと、威厳は湛えながらも、振りかざすふうもない。
振りかざす必要もないくらいに、自分の中に持っているものがあるんでしょうね。
投資を始めたら、会社経営とか、戦略に興味が向いてきて、
ハマって来てしまった…というのが、物語のはじまりの辺りなのかと思う。
かなり、やる気だよね(笑)。
一番疑問に思うのが、ジャスティンとの関係。
ジャスティンが、元軍人で…というならば、軍で出会ったのだろうか?
戦後、全く偶然出会った、というパターンもあるだろうが…
だったら、ジャスティンは、いきなり男爵に「調査」を任せたりするだろうか?
男爵の軍籍時代のはたらきを、見知っているからこそ、任せたんだろうし、
そこが、男爵を会社に完全に引き込む、導火線に成りうることを、予測したんじゃないだろうか。
では、
ジャスティンと、男爵は、軍ではどういう関係性だったのか。
男爵は、将校だったと語っていますが、そりゃ、まぁ、貴族ですから?はじめから、将校でしょう。
ジャスティンは、ごめんなさい、どうも身のこなしのイメージが、「軍曹」なんだけどもー…
だけど、それにしちゃ、男爵が、ですます調で、ジャスティンに話しかけるでしょ?
男爵の部下だったら、もう少し違う言葉遣いだろうと思う。
ジャスティンは、士官学校を出てるんだろうか?
同じ情報部の将校で、隣の隊とか、別部門とか…
そのパターンで設定はされてるのかと想像は、してみるんだけど…
ジャスティンが士官学校か…
うーん、車小僧が、士官学校…?
車を作る技術と士官学校と…
ちょっとガラッパチ(悪い意味じゃなく)なジャスティンと…
うーん、何かが噛み合わない…
つづく。