俺は今から、サマーソニックに出て歌う。
ここに来て思う。
「本当になった。」
以前から自分のバンドの他に、コンタさんとバンドを組んだりしていた。
はじめてコンタさんと演ったのはZEPP仙台で。
楽しいというより、会場がでかくて気持ちよかった。
人はソコソコ入ってただけ。
気持ちよかったなぁ。
「いつか、ちゃんとバンドをやれたら楽しいかもね。」
「楽しいかもね~。」
今思えば、啓示のようだ。
そうなればいいのに、と思った時がある。
家の近くにdocomoショップがある。
ある日、車で出かける時にそのdocomoショップの前で思ったコトを覚えているのだ。
(もし本気で再開したら、CDとか出て、夏フェスなんかに出てしまうかもしれない。それを、どう伝えよう?)
訳が分からないでしょう?
でも、そう思ったコトを覚えてんだ。
その後、しばらくして地震が来た。
俺がバカだった。
やらなくちゃいけないコトは、やりたいこと。
それを知るコトになる。
泥の中から出てきたCDやレコード。
MDやカセット。
どれもこれも、もう、意味がない。
意味はねぇかもしれないけれど、もう、読み込まないかもしれないけれど、なんか捨てられなかった。
音楽なんざ、意味がなかったからね。
無力だし。
だけど、一番人間臭くていいよなぁと思ってた。
音楽とか絵とか。
空を見て綺麗だなぁと思う心も、三月十日に忘れて来たからね。
しばらくしてから、取りに戻ったけどね。
「俺は、ロックスターになりたかったんだよなぁ小さい頃。」
学校の掃除すらマトモにしたことねぇくせに、余計なお世話で人の家の掃除をしながら僕は、また思ってた。
そして、人に話してた。
「俺さ、会社、全部やめてでもバンドやりたいんだよね、本当は。コンタさんとかキシカワとバンドを組めたら、スゲーことになる気がするんだ。」
俺、誰に話したんだっけ?
誰かに話したなぁ。
タケチンかなぁ。
マスクの下では、そんなコトを考えてた。
やりたいことをやりてぇなぁ。
やりたいことを、やっておくべきだったなぁ。
何時間も無言で掃除してる間、俺は、そんなコトを考えては泣きそうになっていた。
なんで、こんなコトになってしまったのだろう??
でも、後悔したってどうしようもねぇことは分かってしまってるから、ナニカをやっつけてやるつもりで抗う。
でも、これは俺じゃない。
顔も出したくない。
涙も絶対に見せたくない。
笑おう、無理にでも。
終わりなんてねぇんだって知った。
じゃあ、期間を決めて終わりにする。
それで助かる人もいよう。
まずは俺自身がそうだ。
続けるのならば、それは個人の裁量だ。
俺は、やりたかったコトから逃げ出さずにやると決めた。
ちょっと、平和ボケしてんじゃねぇのか?
俺はしていない。
必死である。
今抱えてる悩みなど、なんの悩みでもない。
俺たちは生きてるぞ。
命の火を燃やそう。
忘れてはいけない。
何のために生まれ、生きているのか?
それは、笑うためなのかもしれない。
泣いたり、悲しんだりするぐらいなら逃げよう。
笑うために逃げよう。
逃げられぬ期間があった。
「死んでも離さないよ。」
そんな愛のカタチを見せられて、負けてられっかってぇの。
くだらねぇヒガミ、妬み、ウワサ好きのカス、放っておけばいいよ。
そんなコトは、問題じゃないって知ってるハズでしょう??
今日も、必死にやろうと思います。
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