とても楽しかった。
音楽がどうのこうのじゃなくてね、観に来てくれていた子ども達が【真剣】だったことが本当に嬉しかった。
小さい頃に、ライブハウスに行った記憶はない。
彼等の記憶にね、僕達はどんな感じに残れるのかが楽しみだし、なんか不思議です。
だってね、こんなに笑顔が多いライブなんて、ロックバンドにはなかなかないわい。
少なくとも、僕は見たことがない。

「三月十日、もう二度とやりたくない。」
「なんだ、キシカワ!なんで?」
「号泣しちゃったから。(笑)」
ライブの後、機材を運びながら彼は言った。
彼はパパになったばかりだから、余計にそんな風に思ったのかもしれない。

「実際、ジーンとしたよ。」
「なんだ、サダポンまで。」
「その後のゲラウェーの方で更に、なんかジーンとして泣けて来ちゃってさ。良かった。本当に。少し、また何か見えた。」
「うん、子ども達ね。」
「そう!それ!そんなロックバンドになれるのは俺達だけなんじゃねぇだろうか平くん。」
「彼等をステージに立たせよう。」
「それだ!」

「平さん、あのね。小さい子って、耳をふさいで驚いた顔したり逃げ回ったりする。でも、違ってた。」
「顔がね。真剣だったよね。よく見えた。今回は特に。」
「彼等が持って帰ったモノって、すごく大きなモノだったように思います。そして、【世界を変える】と思いました。うちは、歌詞が普通じゃない。」
「サイトーくん!!」
「わ、びっくりした!」
「ナンボか包むわ。お前。いいコト言うな。」
「いや、いいっすいいっす。」

「実際、うまくなったからな。君は。届くモノが増えたんだと思うよ?」
「お。コンタさん、俺さ…」
「僕にもナンボか包んでくれたまえ。増やす自信がある。」
「……。そこか。パチンコか、そして。」
こんな頃があったなぁ。
コンタイラバンド。
ドラムはキシカワ。

「楽しかった。あっという間だった。」
「お、先輩(たーぼー)、食べてますか?飲んでますか?」
「サマソニ、楽しもう。」
「うん!」
「……はぁ……」
「なにその溜息??」
「……。」
「分かった!七夕飾りの仕事だ!」
「……ふ。」
「俺、手伝いますから。一日中。大丈夫。」
「……ありがとう。ごめん。助かる。」
ははははは。
任せて町内会。

ホンマくんは、知らねぇうちに消えてた。
終電で東京に帰ったのだ。
サマソニの会場で会おう。
いや、前の晩からか。

「平くん。五歳のリョウちゃんに起きた【革命】を、今は周りに起こしてる。ハチマキはそんなチカラを持ちました。それだそれだ。家でコツコツ、コソコソ弾いてたんだろう?ずっと。今日のプレイは違かったよ。弾き語り、完璧。」
「いや、サダポン。まだ完璧ではねぇなぁ。」
「完璧だって。生きててよかったって平くんが思ってることが百パーセント伝わったからね。上手なだけでも伝わらないんだからね。一番後ろまで届いた。革命を起こそう。子ども達を連れてこれるということは君を親が信頼してるからだ。革命を起こそう。」
言葉もないけど、それが出来たら、サイトーの言うように、コンタさんがギタースクールでやろうとしてるように、未来が変わる。誰かの未来が。
僕みたいに。

君も。

君も。

やりたいことを、やろう。
それが、生きている俺たちがやらなくちゃいけねぇコトだと、俺は思う。

終わるのが嫌だった。
終わるのが淋しかった。
来週サマソニで。
そして仙一夏祭りで、また会いたいです。
ありがとう!
バイバイ!
音楽がどうのこうのじゃなくてね、観に来てくれていた子ども達が【真剣】だったことが本当に嬉しかった。
小さい頃に、ライブハウスに行った記憶はない。
彼等の記憶にね、僕達はどんな感じに残れるのかが楽しみだし、なんか不思議です。
だってね、こんなに笑顔が多いライブなんて、ロックバンドにはなかなかないわい。
少なくとも、僕は見たことがない。

「三月十日、もう二度とやりたくない。」
「なんだ、キシカワ!なんで?」
「号泣しちゃったから。(笑)」
ライブの後、機材を運びながら彼は言った。
彼はパパになったばかりだから、余計にそんな風に思ったのかもしれない。

「実際、ジーンとしたよ。」
「なんだ、サダポンまで。」
「その後のゲラウェーの方で更に、なんかジーンとして泣けて来ちゃってさ。良かった。本当に。少し、また何か見えた。」
「うん、子ども達ね。」
「そう!それ!そんなロックバンドになれるのは俺達だけなんじゃねぇだろうか平くん。」
「彼等をステージに立たせよう。」
「それだ!」

「平さん、あのね。小さい子って、耳をふさいで驚いた顔したり逃げ回ったりする。でも、違ってた。」
「顔がね。真剣だったよね。よく見えた。今回は特に。」
「彼等が持って帰ったモノって、すごく大きなモノだったように思います。そして、【世界を変える】と思いました。うちは、歌詞が普通じゃない。」
「サイトーくん!!」
「わ、びっくりした!」
「ナンボか包むわ。お前。いいコト言うな。」
「いや、いいっすいいっす。」

「実際、うまくなったからな。君は。届くモノが増えたんだと思うよ?」
「お。コンタさん、俺さ…」
「僕にもナンボか包んでくれたまえ。増やす自信がある。」
「……。そこか。パチンコか、そして。」
こんな頃があったなぁ。
コンタイラバンド。
ドラムはキシカワ。

「楽しかった。あっという間だった。」
「お、先輩(たーぼー)、食べてますか?飲んでますか?」
「サマソニ、楽しもう。」
「うん!」
「……はぁ……」
「なにその溜息??」
「……。」
「分かった!七夕飾りの仕事だ!」
「……ふ。」
「俺、手伝いますから。一日中。大丈夫。」
「……ありがとう。ごめん。助かる。」
ははははは。
任せて町内会。

ホンマくんは、知らねぇうちに消えてた。
終電で東京に帰ったのだ。
サマソニの会場で会おう。
いや、前の晩からか。

「平くん。五歳のリョウちゃんに起きた【革命】を、今は周りに起こしてる。ハチマキはそんなチカラを持ちました。それだそれだ。家でコツコツ、コソコソ弾いてたんだろう?ずっと。今日のプレイは違かったよ。弾き語り、完璧。」
「いや、サダポン。まだ完璧ではねぇなぁ。」
「完璧だって。生きててよかったって平くんが思ってることが百パーセント伝わったからね。上手なだけでも伝わらないんだからね。一番後ろまで届いた。革命を起こそう。子ども達を連れてこれるということは君を親が信頼してるからだ。革命を起こそう。」
言葉もないけど、それが出来たら、サイトーの言うように、コンタさんがギタースクールでやろうとしてるように、未来が変わる。誰かの未来が。
僕みたいに。

君も。

君も。

やりたいことを、やろう。
それが、生きている俺たちがやらなくちゃいけねぇコトだと、俺は思う。

終わるのが嫌だった。
終わるのが淋しかった。
来週サマソニで。
そして仙一夏祭りで、また会いたいです。
ありがとう!
バイバイ!
