エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

やっぱりマリックさん

2004-11-20 | TV・音楽
近頃またマジックブームで、若手マジシャンが大量に輩出中です。
しかし年季の入り具合というか頼りがいみたいなものを感じさせるという点では、やっぱりMr.マリック氏でしょう。
テクニック自体は若手の方が一歩も二歩も上な感じですが、経験が醸し出す風格みたいなものが彼にはある。
ウィークリーマンションCMのいかにも胡散臭そうな雰囲気も、今となっては酸いも甘いもかみ分けたこの人ならではのものと言えそう。(誉めすぎかw


自分は小学生の頃マジックに興味を持ったことがありますが、ほんの2,3年で一旦飽きてしまったのです。
何故か。

70年代のマジシャンというと、いわゆる♪オリーブの首飾り♪みたいなイメージですが、揃いも揃って燕尾服?みたいなのを着て、観客に対して横向きに立つのです。そして陰になった手からいろんなものを出す。
これでは「ああ、陰になったところにいろいろ隠してるんだな」とモロに分かってしまいます。
(今でもマーカ・テンドー氏あたりはこんな感じですが(失礼)…それでも勿論素人に出来ることではないんですが…と軽いフォロー)

それが80年代後半になって、突然Mr.マリック氏が現れたのです。
最初は真面目に超能力かと思いましたよ。
そのスジ?では「クロースアップ・マジック」と言って、マニアにとってはさして珍しくもない技だったらしいのですが、「超魔術」というネーミングといい、例の「Mr.マリックのテーマ」といい、巧みな演出で一躍時代の寵児となったのでした。

最近出てくる若手マジシャンは、殆どこの「クロースアップ・マジック」の系列ですね。
(さすがに、テーマ曲と共に登場するようなおどろおどろしいマネはしないようです)
一時落ち目になったとはいえ、現在のブームの基礎を築いたという意味でも尊敬に値する人だと思います。



でもこの人の「超魔術」本って、殆ど子供騙しみたいなネタしか載せてないんだよなぁ~(実際、対象読者は小学生のようです)
トランプマンなんかが馬鹿正直なくらいに面白いネタをどんどん明かしているのに比べると、余計あからさまにケチ臭く見えます。
グッズ作ったり学校や記念館?を立ち上げたりするのもいいけど、そのへんのイメージ作りにもも少し配慮してくれたらなぁ、というのが唯一の要望であります。
コメント
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