エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

クルマのCMに思うこと

2005-05-30 | 
SVXネタを書いた後でフト思い出したのが、今は亡きダイハツ「パイザー」のCM。


いきなりアグネス・ラム氏を引っ張り出してきて

「おっ、パイザー」

なんて品のないオヤジギャグをカマして。
案の定売れずに消えていきましたが。


車が売れてはいるが非常に嫌だったCMは、トヨタ「ヴォクシー」。
父子が一緒にいるシーンで入るフレーズが

「オヤジがカッコ悪くって、どうする」だと。

そんなCMを流されては、仮に純粋にこの車が気に入って買ったとしても、なーんか自分がカッコ良くなりたがってる親父みたいじゃないですか?
というか、じゃ何かい?父親がこれに乗ればカッコ良くなるっていうのかい?と反発したくなってしまうんですがね。


かつて、いわゆるリッターカークラスの車の購入を検討していた頃、候補としてあったのがマーチ、スターレットそして当時出たばかりのデミオでした。
最終的にデミオにした大きな理由は「CMが偏ってないから」でした。

初代デミオはその収納力をウリに出てきましたが、CMでは長身のバスケ選手を起用し「こんな大きな人もすんなり収まる」みたいな調子で使い勝手の良さをアピール。
対するマーチ・スターレットなど旧来のリッターカーはあまりにも「オンナのコ向け」感全開のイメージ作りで、オッサンが日常乗るには躊躇せざるを得ない状況でした。

もっとも2代目デミオは180度方向転換で「スターダストピンク特別仕様車」な始末ですから、マーケティングとしての「オンナのコ向け」作戦は結構有用なのかも知れませんが…



それにしても車というものは何だかんだ言ってそれを選んだ人の感性が垣間見えてしまうものなので、それを意味もなく規定してしまうようなCM作りというのは自粛して頂きたい、と強く思うのであります。
要するに、必要以上に余計なメッセージを込めないでもらいたいのですね。



#車で感性が知れてしまう、などと思ってること自体が時代遅れもしくは車ヲタの証左なのかも…?
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1980年の風景(その17)

2005-05-28 | 大田区

言わずと知れた?臼田坂です。
何でもないようなありふれた坂ですが、この地域には重要な生活道路になっています。

今はこんな素朴でない、もう少し洒落た景色になっていたと思いましたが、当時の馬込地区は全体にこんな感じでしたね。


小学生といえば実にくだらない思い出がありまして、まだ低学年の頃ですがある日、この坂を自転車でずっと下っていったわけです。
何故か運動靴(当時の学校標準みたいな、水色のビニール製のやつ)のつま先を地面にこすりつけながら。
(何となくブレーキ効果みたいなものを感じたかったのでしょうか…真の動機はもはやわかりません)

坂を下り切ってふと靴を見ると、先端がチリチリに黒く溶けて見事な大穴が開いておりました。
家に帰れば当然親に怒られましたが
「何でこんなになったの!」
「いや~遊んでたらいつの間にかこんなになっちゃって…」
子供心に本当の理由は言えずじまいでした。



ここを下っていったわけですね。
臼田坂というとどうしてもその馬鹿な思い出が顔を出してきてしまいます。

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SVXなのです

2005-05-27 | 
この車に乗っています。
(写真と自車の仕様は異なります)


自分もそれなりに想いはありますが、既にいろんな人が膨大な論評をされているので何を書いても今さらですね。

実は富士重工というメーカーにはほとんど思い入れはありません。
このSVXに惚れたのはジウジアーロのデザインが全てで、中身は直4だろうがFFだろうが一向に構わなかったのです。
(スバリストに聞かれたら半殺しにされそう?)

平成5~6年頃、購入を検討していた頃は結構迷いました。
VersionLほど装備いらないし(CDとか4WSとかABSとか…)VersionEだと内装がなんかヘンだし(シートが2トーンで何となく受け入れ難かった)…なかなか決断できずにいたところ。

「この価格で如何でしょう」とフラッグシップらしからぬ破壊的CMで出てきたのがS40IIという特別仕様車でした。

確かにお値段はお安く、レガシィの最上級グレードと同じくらいでしたから一気に突き動かされました。
(何しろ元々内容にこだわりがありませんでしたので)

カタログをもらってくると、内装は生地こそ安っぽいもののさっぱりしたグレーで、不評だった木目インパネも同様のグレーに塗られ、全体に自分の抱いていたイメージ(ひたすら理性的、という)にほぼ100%合致していたので即購入決定。

決断に至るまでに一度も試乗していませんが、要するにデザインが全てでしたので問題なし。


ただ技術のスバルの関心事は残念ながら内装には無かったようで、納車された車は内装の表皮の巻きつけが不完全で下地が一部見えてしまっていたり(これは当然交換してもらいましたが)グローブボックスの蓋の成型がいまいちなのか一部ラインが合っていなかったりと少々不満は残りました。
あと、これは不具合ではありませんがエアコン吹き出し口の作りが妙に簡単だったり。
純正オーディオの安っぽさには「どうせ入れ替えるからいいや」と安直に構えていましたがどうしてどうして、そこらの店では作業してもらえず現在に至っています。
まあ音自体はクセがなくて非常に聴きやすいんですがね。

このあたり、例えばトヨタなんかだと絶対そういう不満は起こさせないと思うのですが、しかしトヨタほどお客様スリスリなのはちょっと嫌ですね。(気難しい?)
日産は「我々はこれが便利だと思った。よって諸君も便利だと思って使いなさい」という感じだし。
(このあたり、まったく勝手なイメージで語ってますが)
実はマツダの中庸さというか、そこそこさというかマジメさと気配りのバランス加減が結構好きでしたね。
(今のマツダは軽薄なスポーティさに走ってしまっていてちょっと…ですが)


それはさておきこの車、あまり出回らなかった割にいろいろ書かれていますが、中には「本当に実車を見て言ってるの?」と思われるような記述を見たことがあるので、少し触れておきます。

・「全面がガラスで覆われているのでルーミーな室内」
ガラスで覆われているのはあくまで外側でして、中に乗ればしっかりしたピラーがガッチリ立ってますので印象はごく普通だと思います。

・「(曲率の大きいガラスのせいで)視界が歪む」
少なくとも自分の車についてはそんなことはありませんでしたが。
ただ製造上の問題で一部にそういう車はあるようです。

・「ホイールカバーの設定」
そんなモンねぇよ!って感じですが。
実はこの記述は「J's Tipo」誌別冊にあったものです。
この雑誌はわりと記事のウラを取ってない事が多いですね。
ていうかライターが手近な資料をもとにやっつけ仕事で文を書いてる感じがします。
ついでに苦情を言うと、マツダ・エチュードを珍車コーナーに載せるのは別に構わないのですが、写真がいつも鉄ホイールの最低グレードなのは何故?



そんなこんなで、まるで猫可愛がりしていたので所有歴が11年にして走行距離はまだ4万km。
当分は変わらず地味に乗り続けていきたいと思っております。
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祝!大森ダイシン百貨店41周年

2005-05-22 | 大田区
昨日ダイシンお買い得情報メールで知りました。
イーチラシドットコムのダイシンチラシに開店記念セールの告知があります。


41年ですか…自分の歳よりちょっと長い、のでそれ相応の建物のくたびれ加減もうなづけますが、変わらぬ盛況ぶりはやはり大したものですね。


今回から久が原店との合同広告になったそうです。
しかし同じ会社でしかも同じ大田区内なのに、今まで別広告だったことの方がむしろ不思議に思えます。
今時のチェーン店のチラシなど、絶対行かないような遠い場所の店舗でも欄外に地図をズラリと並べて経営規模を誇示していますが、その点ダイシンの単独チラシはその慎ましさに好感が持てたと言っていいでしょう(笑

本当のところは、商品の仕入れ体制が別だったために共通チラシを作りようがなかった、という気もしますが…
勝手にそんな想像をしてみると、今後のダイシンの展開に新たな興味がわいてきます。


話によると久が原店もなかなかオリジナリティある店舗だそうです。
昔久が原の関東マツダにお世話になったことがありますが、地図で見るとすぐ近所なのに残念ながらその存在に全く気付きませんでした。


さて41周年記念……出掛けてみたいのですがまだ何かと忙しく、ちょっと出向けそうにありません。
もっとも車なんかで行ってみても駐車場に入ることすらできないかも知れませんが…




#「41」周年てナニ?という冷静なツッコミは入れないように。
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サーカスの時代性

2005-05-21 | 思考
数年前にサーカスを見に行ったことがあります。
大きなテント小屋が建ち、その中で行われるソレです。
毎年定期的にいろいろな団体のサーカス広告が打たれますから、相応に集客力のあるイベントなのでしょう。
テレビで見るサーカスはハラハラドキドキ、ライオン調教や空中ブランコ、イリュージョンなどの大仕掛けなものからピエロ等のひょうきん者がやらかす小ネタまで、観る者を飽きさせない工夫が至るところに凝らされています。


…ところがです。
それなりの期待を持っていざ出掛けてみると、まず会場の貧弱さが気になります。
そもそもがテント小屋ですから気にする方がおかしいのですが、メインステージが想像していたよりも妙に狭く感じます。
そして多数の支柱やフラットなベンチがいかにも年式相応で、バブリーなイベント用建築物がやたらに増えた今ではどうにも痛々しさが拭えません。


サーカスが始まってみると、…すごい!?…
というよりも「それなりにすごい」。
つまりどことなく極め切れていないように見えるのです。
檻からトラが消えてしまうイリュージョン、手に汗握る空中ブランコ、ジャグリング、球体の金網の中を走るバイクその他もろもろ。
技術的には確かにすごい、素人に出来る筈はない事ばかりなのですが、唸ってしまうほどの感動が何故かいまいち得られない。


例えば「ディズニー・オン・アイス」など観てしまうと、出演者の動きからライティング、音響等に至るまで全てが計算し尽くされていて、その時間は有無を言わさずその世界にのめり込まされてしまうわけです。

一方サーカスは
「おお、面白い人達が出てきた、やりとりが楽しいねぇ」
「あ、次はマジックか、あの箱は怪しいなぁ」
といった具合で出し物は続々と現れるものの、それぞれレベル的にはそこそこだし、ひたる間もないほど忙しく展開し、まさに消化不良状態です。

「うーん、すごいけどそれでおしまい?
も少し何かヒネリがあるかと思ったんだけど」


これはどうしたことだろう…


しばし考えた結論は「これはオールド・スタイルの娯楽なのだ」ということでした。
テント小屋で各地を巡業するというスタイルは、庶民の楽しみがごく限られていた時代に生まれたはずです。
そしてその中で繰り広げられる多彩なイベントは、娯楽を求める人々の欲求を満たすに余りあるものでした。

ところが現在のように娯楽の窓口が無限に増え、しかもそれぞれが相当なレベルアップを果たしてしまっている環境にあっては…
「かつてはこういう娯楽が歓迎されていたんだろうなあ」などと考えをめぐらせてしまいます。

「見世物小屋」と表現するとドンピシャな感じがしました。



決して皮肉ではなく、このままのスタイルでサーカスというものが続いていったならば、やがては歌舞伎などと同様の扱いを受けるようになるのではないか?と思った次第です。
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小さな好き嫌い

2005-05-17 | 
空白の期間がだいぶ長くなってしまいました。
この頃いろんな意味で不調なのですが、とりあえずここらで一発書いておきます。


タイヤでplayzというのがでてきましたね。
このロゴが大変嫌なのです。
(そんな事言ったって仕方ないのですが)

天下のBSのことですから性能なんかは当然、全く問題ないんだろうと想像しています。
でも、このロゴがただ癇に障るのです。
つまるところ、書体がもつ本来の上下への突き出し方が逆になっているという、そこのところが嫌なんですが。
そして「プレイズ」(というより「プレイヅ」と表記すべき?)という語感も何とも気迫がないというか狙いどころがはっきりしないというか。
万人向けの心地よさを表現したものと思われる極めて無難なネーミングですが、これを見たときはかつての「WiLL」を思い出してしまいました。






何をしたいのか、どこへ行きたいのかがはっきりしない無味無臭なブランドイメージ。

資料によると1999年、松下電器産業株式会社、トヨタ株式会社、コクヨ株式会社、江崎グリコ株式会社、近畿日本ツーリストの5社(のちにアサヒビール株式会社、花王株式会社も参加)による異業種合同プロジェクトとのことでした。
「21世紀における新たな消費スタイルへの適応と新市場創出を目指した」というのですが…

何やら噛み過ぎて味のなくなったガムがまだ奥歯に挟まっている状況、に似た気持ち悪さを感じたものです。


#無用の毒吐スマソ。
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1980年の風景(その16)

2005-05-07 | 大田区

高台からの眺め。


今回も中央5丁目です。
このあたりは今でもさほど変化がないのではないでしょうか。
本当はガラッと変わった所の方が面白いのですが、何とも和める風景なので載せてみました。


この場所、景色が印象に残っているわりに明確に地図上にプロットできません。
ただ正面が本門寺なのと、前回の「中央5丁目公園」と強く結びついた記憶から考えると、たぶんこのあたり※から撮ったものでしょう。
※(2011-06-17追記:以前リンクしてあったヤフーの地図が体系が変わったのか何の関係もない場所を示すようになってしまっていたので、Googleマップに変更するついでにストリートビューで確認し、恐らく間違いないであろうポイントに修正しました。)


自転車でここまで上ってくるのはなかなか大変ですが、息も切れ切れにこの開けた光景を見渡すと得も言われぬ達成感がありました。
このままダーッと一気に走り下りるとあっという間に本門寺で、池や公園を所狭しと飛び回るのがお決まりのパターンでした。
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路上の法則あれこれ

2005-05-03 | 
1.見通しの良い空いた道路なのにいつまでも前の車をアオってる車は、大して飛ばせない人である。

経験上、一般道路で前の車を追い越すにはだいたい+30km/h以上の速度差を必要とします。
前車が60km/hで走っているとすれば、安全に追い越すには自分が90km/hは出せなくてはならないということです。
そしてそのくらいの速度差でもってスパーンと気持ち良く追い抜いていくような車は、先々の信号でももう二度と見なくなってしまうことが多いのです。
ところが前の車を散々アオり倒して、ようやくどかせて前に出たような車は、次の信号で止まっている間に先ほどアオった車に追い付かれたりしてしまうのです。(残念!)

ところで前方に車がずっと連なっている状況にもかかわらず、目の前の車をアオる人がいます。
1台ずつ全車どかせていくつもり?(笑


2.田舎の車は、滅多にウィンカーを出さない。

込み入った都市部でウィンカーも出さずにいきなり曲がったりするのは自殺行為モノですが、地方だと非常に道路状況が良く走っている車も少ないので、ウィンカーを出そうが出すまいが結果は大して変わらないのです。
実際、昼間でもほとんど誰もいない交差点で(誰も見ることのない)ウィンカーを出しているのは馬鹿らしいと思えることも多々あります。
そこでだんだんウィンカーを省略するようになってしまうのですが、これが習慣になると都市部に行った時につい出し忘れが発生するわけですね。
後ろからクラクションで怒鳴られるのですぐ判ります。(汗


3.信号が青になる少し前からジワジワ前に出たがる車は、何故か法定速度を遵守する。

赤で待っていると、歩行者信号の青が点滅して赤に変わるあたりからソロソロ~と出始める車があります。
余程急いでいるんだろうと思いきや、青に変わってからは頑として法定速度以上を出そうとしないのです。
そんなトコで規則を守ったって、信号フライングの時点で既に規則違反じゃん!とかつては妙に腹立たしかったのですが。
善意に解釈すれば、何らかの理由で法定速度以上を出せない方が、後続車の邪魔にならないようにとせめて信号フライングで配慮してるのかな、と(笑

ちなみにこの妙な規則遵守現象、もしかすると1.の人も「車間距離不保持違反」をしていながら「進路変更禁止違反」はしないようこれ努めているのかも知れません。
(前の車は「追い付かれた車両の義務違反」になるのかな?)


4.ドレスアップした車は、概して走るのが遅い。

車高落として太いマフラー、いかにも速そうなんだけどごく普通の走り方。
これは走りよりも魅せたい方、つまりドレスアップ派なんですね。
最近は走り屋との違いが判るようになってきました。
走り屋さんの方が何というかソリッド感?がありますね。
まあ、きらびやかさ加減の差というか。

ちなみにステッカーの貼り方、これに統一感の全く感じられない車はドレスアップ派に属することが多いようです。


以上雑感おわり。
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談話室 滝沢 閉店

2005-05-01 | 思い出
今日、新聞のコラム欄で談話室滝沢閉店の報に接しました。
3月末の閉店とのことです。
もちろん常連などではなく、それどころか行ったのはもう10年以上も前の一度きりでしたが、友人らと入ったその印象は二度と忘れ得ないインパクトのあるものでした。

一言で言うと、昭和40年前後の日活映画?の空気そのもの。
BLACK徒然草様のレポートに、豊富な写真と詳細な解説がありました。まさにこれが全貌、といった感じです。

閉店は時代の変化に抗し切れず、ということなのでしょうか。
ニュースによれば漠然と予想される採算の問題などではなく、サービスの質の維持が困難になったとの理由のようですが、こうしたこだわりゆえの閉店というのも滝沢らしさでしょうか。




ほとんど関係ありませんが昔、TBSの「東京イエローページ」で「談話室竹中」というコーナーがありました。
たぶん滝沢のパロディーなんだろうと興味がわき、怖いもの見たさに友人を誘って入ってみたというのがきっかけの真相…
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