一体型PCのディスプレイが映らない

記事要約：
21.5インチ一体型PC（lenovo C440,Windows10）のディスプレイが映らなくなったが、画面が見えないままキーボードショートカットを駆使してUSB→VGA変換アダプタのドライバをインストール、USB3.0経由で外部ディスプレイに表示させることができた。


…何となく必死こいてやってみてたまたまうまくいったものの、この対処法って果たして需要があるのかね？と疑問が湧いたので、冒頭に内容の要約を持ってきてみました。
だってHDDの中身を救いたいならさっさとHDD取り出せば良いわけで、そうでもなく勿体ないというだけでデカい一体型にわざわざ外付けモニタをつないで不自由しながら使い続ける人もあるまいな、と。
しかし妙な達成感があったので、ムダ作業自慢と知りつつも駄文を投稿させていただきたく。


状況：
・画面がBIOSも含めて一切映らない
・電源ONでHDDの動作音はする。Windows起動後の何やらメッセージ音みたいなのも出るので、OSは普通に動いている模様
・ディスプレイ外部出力の装備なし
・内部の基板を目視したが特に不具合は発見できず

…というわけで、ノートPCですら外部出力があるのにこの機種にはUSBとLAN、音声入出力しかなく、この時点で使いみちがなくなってしまったと。
もちろん修理（液晶のLEDインバータ基板交換？）する選択肢も一般にはアリですが、今回はタダ同然で入手したのであまり手を掛けても本末転倒かと、しかし捨てるのも惜しいなぁ、…と千々に乱れる貧乏ごころ。


例えばUltraVNCでも入れてあれば何かのサーバ代わりに使えるのに、と考えるも後の祭り。

USB3.0があるので、手元にあるUSB→VGA変換アダプタが活用できそうに思えますが、ドライバ（Fresco Logic FL2000）は手動で入れないといけないのでやはり後の祭り。


…せっかく中身は元気（たぶん）なのにもう捨てるしかないのか。としばらく放置してましたが、ふと

ドライバさえ入ればいいなら、USBメモリにドライバソフトをコピーして、画面が見えずともキーボードショートカット操作でインストール作業を進められないか？

と思いついたわけです。

で、他のPCで試しにインストール作業をやってみた結果、割り出した手順は。
1)正常なPCでUSBメモリのルートに実行ファイル（今回は FL2000-2.1.34054.0.exe）をコピー
2)問題のPCが立ち上がっている（と思われる）状態でUSBメモリを差す
3)認識した頃合いを見計らい、キーボードでWin+R（ファイル名を指定して実行）→d:[Enter]（USBメモリのドライブを開く）→f[Enter]（USBメモリ内の"F"で始まるファイル（FL2000～）を選択して開く）でインストーラを起動できる
4)UACの通知音が出るので、左矢印キーを押して許可「はい」にフォーカスさせる
5)その後はEnterを数回繰り返せばインストール作業が完了する（たぶん）


ここでひとつ問題がありまして、FL2000のアダプタはこれまで自分が使った範囲ではドライバを入れて再起動してもすぐに認識することはあまりなく、ケーブルを付けたり外したりあれこれしているうちにふと認識する、みたいなパターンが多かったのです。
今回はドライバがインストールできたかどうか自体が曖昧なのでなおさら怪しかったのですが、これまで同様にPC本体の電源を何度か入れ直したり、アダプタを抜き差ししたりしていると幸いにも外付けモニタに表示が出てきました。

やった！と喜んだのもつかの間、どうやらデュアルディスプレイの2番目扱いのようで、設定ウィンドウを開いても何も見えず。死んでるはずのメインディスプレイ側に開いてしまっている状態です。
しかし画面さえ点けばこっちのもの、その程度の問題はググって解決。
使いたいアプリをタスクバーで選択→Alt+Space→M→矢印キーで、いま点いてるモニタでどうにか見えるところに持ってくればOK。


…というわけで、その後何やかや設定してとりあえず使える状態にはなりましたが、USB経由のモニタなのでBIOS画面だけは表示されません。
まあBIOSはふだんそんなに触らないのでまだ良いとしても、触る必要が生じた時には遂にそれまでかと。
（上で書いた、UltraVNCでサーバ運用みたいな時は設定したくなるかも）
もしもその時にまだ捨てる踏ん切りがつかないようなら、コスパ度外視でいよいよ根本的修理に踏み切らなければなりませんが…さすがにそこまでは、ねぇ？