エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

ミクスペリア購入(その18)~OCNモバイルONEへ移行(後編)

2016-02-28 | ボカロ物
起稿をこまぬいているうちに、MVNO界隈がずいぶん賑やかになってきました。
So-netの0 simが最大級のトピックで、それ以外にもいろいろと。
MNOの端末0円販売禁止令で、MVNOのテレビCMもにわかに活発化しているような。
(しかし…0円販売を止めても、利用料金が高止まりのままでは何の意味もないですわな…)


そういう中でOCNの立ち位置はというと、何とも微妙。
自分も050plusのしがらみ(?)さえなければ、他社にした方がずっと安く使えそうです。



ともあれ移行話をさっさと完結させてしまいたいと思います。


OCNの手続き以外で、MNP前後に準備・手続きしたのはだいたい次の通りです。

・ドコモメールからGmailへの移行
・iDの移行
・ドコモのプラン変更
・ドコモポイントの処分(使用)
・docomoID(現dアカウント)の変更
・楽天でんわ契約


まず必要なのがGmailへの移行ですね。
そもそもOSがAndroidですから、Googleのサービスにまとめた方が何かと良いわけで。
いろんな登録時の連絡先とかも全部Gmailにしてしまえば、後々どこに移ろうがもう面倒がないですし。

アカウントがあるので前からメール設定はしてあったのですが、ただラベル分けシステムにどうも馴染むことができずほとんど触ってませんでした。
しかしいよいよ移行となると慣れるしかないので、練習を兼ねて移行の半年くらい前からドコモメールに頼らずやってみようかと。

使い始めるとやはりなかなか馴染めず、しかもその設定もPC(またはスマホブラウザのPCサイトモード)でないとできないのが少々煩雑です。
それでも半年後にはどうにか慣れてきましたし、何より迷惑メール対策が超強力なのが素晴らしい。
ほとんど何もしなくても怪しいメールはほぼ目にせずに済みます。


ドコモメールの過去データをGmailに持ってくるのは少々面倒で、細かいことは忘れてしまいましたが確か、Eml2Imapを使って、spモードメールもGmailに集約する(WindowsPC・無料)単純作業に心を込めて様)の手順でできたと思います。
要はPC上でドコモのメール形式を変換してから、Gmailに送り込むという流れ。
お蔭様で残してあったメールデータは全て移行できました。



iD(DCMXmini:現在のdカードmini)は、使ってみると結構便利なものでして。
電子マネーと違って、チャージが要らないのが最大の利点。
そしてクレカよりも手軽で、カードを店員に手渡す必要もなくスマホ(ケータイ)をタッチするだけで決済できるので、これは使い続けたいなと。

しかしスマホ本体のFelica機能が使えるのはドコモ(spモード)経由に限られるようで、ドコモから移ってしまうとカードで使うしかないようです。
ミクスペリアで決済できる一体感(!)が割と嬉しかったのですが、まあ仕方ない。

iDが使えるカードはいろいろありますが、選んだのはオリコカード。
Orico Card THE POINT なら年会費が無料だし、汎用性のあるポイント(オリコポイント)がつくのでかえって使い勝手は良くなりました。



ドコモのプラン変更については前に書いた通り
最適なやり方が刻々と変わっていくので、ネットで拾った情報が常にアテになるわけではありません。
そういう厄介さから解放される点でもMVNOに移ってしまうのはメリットのひとつでしょう。
ただ、次にもし別のMVNOに移りたくなった時、最近は転出手数料を高く設定している所もあるのでその点は要注意ではあります。



たまったドコモポイントの使いみち。
…ですが、自分は昨年ミクスペリアの予備バッテリーをもらった後、制度が変わってほとんど増えなくなってしまいましたので…
MNP前月になっても800ポイントほどしかありませんでした。

スマホアクセサリーをもらうには足りず、下手に送料(500円)をかけてもどうしようもないしそのまま寄付か、と思っていたところ。
dショッピングで食品とか日用品とかも買えることに気づいて、300円程度のお菓子を発注して使い切りました。(非常にセコい)

今だったらdカードでポイントを貯め続けるということもできたでしょうが…
当時はもうドコモポイントなんて、ドコモ以外じゃ使いようがない感じでしたし。



docomo ID(現dアカウント)は、ドコモのスマホを使い続ける場合は持っていた方が安心。
ドコモアプリ等の関係で、使えるようにしておかないと余計なエラー通知が来てしまうらしいので。
これはドコモ脱退後に、アカウントを電話番号からメアドに変えたやつで再設定。
同時にミクスペリア側の設定も変更。
以来、これといったトラブルは発生していません。



最後に楽天でんわの契約。
今度から晴れてミクスペリアでも音声通話機能を使うので、少しでも節約になるように。
OCNでも同様の通話料半額サービスを提供してくれれば手続き的には一番ラクなのですが、今のところまだなさそうなのでとりあえず。
電話アプリがいくつもあるのは嬉しくないけど、それもとりあえず。
050plusのアプリで全部まかなえれば最高なんですけどね…




MNPにまつわる準備や手続きは、そんな感じだったでしょうか。

10月1日にドコモから脱退してもうすぐ半年が経ちます。

ドコモの音声番号がないので151でなく0120~にかけたらさっぱりつながらず。
30分以上待ってようやくつながり、音声カケホーダイ(定期契約無し)へのプラン変更とMNP予約をお願いして。
そんな騒ぎも遠い記憶になりつつあります。




いずれまた、3大キャリアに戻りたくなる日がやってくるのか、否か?
来るとしたら、スマホ商売の次に何か別のサービスが盛り上がってきた時かも知れませんが…


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雪ミク腕時計のムーブメント交換

2016-02-25 | ボカロ物
(長文です。分割すると続きが書けなくなりそうなので一気に書きました。ご注意ください)





一昨年オークションで入手したもの。
いわゆるプライズ品とのこと。


普通だったら子供のオモチャとバカにするところですが。


写真で見たとき、ケースが金属製でごくオーソドックスなデザインだし、こと文字盤のキャラクターがプリントでなく立体造形なところが妙に気に入ってしまい
「うまくすれば実用に供せるかも?」
と思ったわけです。


あえて難を言えば、12時位置の「初音ミク」ロゴが唯一ダサい。
ですが、実物では幸いなことにあまり目立ちません。


それとバンドが黒のウレタンベルトに飾りの金属板が巻かれたもので。
そこがまたオモチャ感を強調してしまっているのですが、これを革ベルトにしたら結構いい雰囲気が出るんじゃないかと。


もう一点、実用に供しようとするうえでは非防水仕様だった(まあプライズ品ですし)のが問題でしたが、そこは運用でカバーするかと。
パッキンを入れる余地もなさそうだし、裏蓋にサランラップでも挟んでみるか?とも思ってみたものの、それでも気休めでしょうし。
革ベルトにしたら夏場は使わないのでまあいいかと。
もし心配なら後でNATOタイプのバンドにでもすれば少しはマシになるか?



で、早速使い始めまして。



パッと見は
「ムーンフェイズかな?」
とか油断させておいて、よく見ると痛時計という嫌なオチ。



ところが使ううちに、秒針が1秒ずつ進む毎に長針が微妙に前に進んだり後ろに戻ったりしながら前に進んでいくことに気づいてしまいました。
ムーブメントが粗悪品なのか…?


あと針の位置が微妙にズレている。
12時ちょうどの時に短針がやや11時寄りになっています。
まあ気にして気になるレベルではありますが、全然時間が分からないほどではないのでこれはガマン。


そして3ヶ月後。
やはり、というかついに、数分単位の遅れが出てきました。
そのうち明確に止まるようにもなり、結局プライズ品を実用にするのは無理なのかとも思ったのですが…


せっかく気に入って使い始めたものだし何とかならないものか、とまたしてもネット情報を漁ったわけです。




この時計のムーブメントにはSL68と刻印があり、調べると中華製のようです。
まるっきりの粗悪品というわけでもなく、結構広く使われてはいるようです。
が、前述のとおり自分のは故障してますので、これをどうにかする必要があります。


クォーツ時計でも歯車にシリコンスプレーか何かを与えたら直った、とかの例もあるようですが、今回は最初から挙動がおかしいわけで(長針が前後しながら進む)いっそムーブメントごとリプレースできないものかと。


この類のお手軽ウォッチに使われる量産ムーブメント、しかも素人が通販で入手可能なものというと、日本メーカー製ではざっとミヨタ(シチズン)2035、セイコーPC21、セイコーエプソンY121といったあたりになるようです。

写真で見る限りはどれも外見が似ていて、SL68はそれらの互換品、コピー品的製品なのだろうか?という印象です。


とりあえず2035、PC21J、Y121Eそれぞれの仕様書PDFを探して見てみると、外形寸法は一部に切り欠きがあったりする以外は大体同じようでした。
(SL68は仕様書が見つからなかったので安物定規(!)でおおまかに実測、結果、「大体同じ」と判断しました。w)

お値段も単品で千円もしないようなもので、それならどれでも買ってみれば何とか交換できるのでは…

どれでもいいなら、よりたくさん出回っているっぽいミヨタがいいかな?


と、雰囲気でミヨタ2035をポチる寸前、
「竜頭と巻芯の処理はどうするべきか?」
と思い至り。


巻芯の長さを現物合わせでカットしたり、竜頭を取り付け直したりする作業は、素人がいきなりではちょいと厳しいのではないかと。


SL68がもし何かの互換品だとしたら、巻芯の形状が同じムーブメントがあるかも知れない。
そしたら一気にアッシー交換のみでいけてしまうではないか?


雪ミク腕時計(SL68)の巻芯


拡大


PC21の巻芯


2035の巻芯


Y121の巻芯


これで見ると、PC21がほぼ同じ形状に見えます。
あくまで見た目での判断ですが、他のものは明らかに形が違うのでこの中ならPC21一択でしょう。


ところで、文字盤に取り付ける時のピン位置(ムーブメントに位置決め用穴が開いている)は

PC21


2035


Y121



こちらはPC21と2035が同一仕様です。

SL68の巻芯がPC21準拠(?)だとして、もしピン位置がY121準拠(?)だったりしたら面倒なことになりますが…

他にも、針を取り付ける軸の高さや直径のマッチングがありますね。

ちなみに軸の高さ・直径もPC21Jと2035が同一でした。


何しろ、巻芯の形がたまたまPC21と似ていたからといって、まだSL68が互換品だと決めつけるわけにはいきません。
それ単体で大量に出回っているのなら互換にする必要もなく、独自規格ということも考えられます。
とにかくSL68の細部が全く分からないので、結局イチかバチかでやってみるしかありません。


しかし、仮にコピーから始まったとすれば、わざわざ複数の規格を混ぜるような面倒なことはしないだろう…
普通に、PC21の仕様に準じて設計されたと推測するのが自然なような気がします。

…と、例によって仮定だらけの無理推論ですが、たぶんPC21でいけるだろうと考えて進めてみることにしました。




※もし追試される場合、ここから先はお約束の自己責任でお願いします。



用意したもの
・ムーブメント PC21(A/J/S)
型番最後のA/J/Sは、サイズ等は共通なようです。
A=Jで、電池寿命がSは2年、A(=J)が3年のよう。
AとJの関係(モデルチェンジとか)までは調べていません。
自分が入手したのはPC21Sでした。
アルファベットがそれ以外だと、軸の高さとかの仕様が変わるようです。
他に細部で仕様が違っているようでしたらすみません。というか教えてください。

・剣抜き
針を抜く道具。最初は毛抜きか何かでやるつもりでしたが、初心者なので大事を取って。
初心者と言いつつも、今後そう使うはずもないのでamazonで一番安いの(330円)を買いました。

・ピンセット
小さなパーツを掴むため、先がうんと尖っているものを某百均で。
帯磁とかを考えるとプラ製がいいのかなとか思いましたが、見当たらなかったのでとりあえずステンレスで。



始める前はパソコンのパーツ交換程度のイメージだったのが、何しろ扱うパーツがミクロの世界過ぎて驚かされます。
何気に着手すると失敗する確率が相当高そうです。


作業のイメージを掴むのにちょうど良い動画がありました。

Fix your own watch. Miyota movement change.


こんな雑に扱って良いのだろうか?という気もしますが…
あと交換したムーブメント(針の取れた時計から外したもの)が2針用で、元あった秒針は使いませんというオチもあります。

これを見ればやり方はだいたい分かってしまうのですが、せっかくなので自分の撮った写真も上げておきます。


まず裏蓋を外して。(バンド交換前の写真ですが)

裏蓋は一見、スクリュー式に見えますが単なるはめ込み式でした。
竜頭の反対側にこじるための切欠きがあります。
プラスチック製で、精密ドライバーのマイナスで大した苦労もなく外れました。

ちなみに蓋は一部透明になっていて、文字盤側から見た時のスケルトン感を演出しています。



巻芯を抜いて。

SL68の場合、ムーブメントの中心と竜頭を結ぶ線上にあるピンがオシドリで、これを押すと竜頭・巻芯が抜けます。


文字盤ごと取れます。



針を外します。
作業時に文字盤を傷つけないよう、ビニールなんかを敷くのが良いようです。



外れた針



ムーブメントを外します。
文字盤とムーブメントの間に精密ドライバーをそっと差し込んでこじります。(写真を撮り忘れました)


注意として、隙間を均等に空けていかないと文字盤裏のピンが曲がってしまいます。
(自分はやってしまいました…ラジオペンチでそぉっと修復しましたがとても恐い!)



外してみたSL68




右がSL68、左がPC21です。
この写真では見づらいですが、穴の位置はラッキーなことにPC21と同一でした。



あとは取り付け。
ここまでの逆順になるわけですが…
外すより付ける作業の方が格段に難しかったです。

PC21取り付け


針の取り付け
これが大変でしたね…
大変過ぎて写真を撮る精神的余裕がありませんでした。
短針→長針→秒針の順に差し込んでいきますが、その順で軸が細くなるので難易度が急上昇。
(そもそも軸の直径が同一なのかも分からない中での作業なわけで…)

針を1本ずつ差し込むたびに、ピンセットで軽く押し込み固定します。
これも非常に緊張を強いられる作業。
最初は力加減がよく分からず、ちゃんとはまったのか心配なうえ、径が合ってなければ固定できないわけだし、ということで全くの手探り状態でしたが、後で不具合が起こらなかったので一応互換性はあった模様。

12時位置に合わせて差し込む作業が、短針と長針はどうにかできましたが秒針は差し込むだけで精一杯。
残念ながら秒針はインデックスと若干ズレてしまいました。

…が、そもそもインデックス自体にズレがあるようで…
毎正時での短針とか、秒針がどこかの位置でドンピシャでも他の位置でズレて見えたりします。

これはまあ、入手時よりもはるかに違和感が少なくなったので良しとしました。


なお、そもそもPC21を選んだ理由であるところの巻芯は、問題なく取り付き、かつ作動しました。


というわけで、ここまでの作業で
「SL68はPC21の互換品である」
ことが判明したと言ってよいでしょう。
(言ってしまって本当に良いのだろうか?)



最後に、ケースのホコリをよく取り除いて(自分は綿棒で拭ったりしてみました)。
文字盤・ムーブメントをケースに収めて電池をセット。
それからスペーサーと巻芯をセットし、裏蓋を閉めて完成、と。




交換の成果はまたしばらく使ってみないと分かりませんが、長針が変な動きをしないだけでも嬉しい気分。


非防水なのが残る気がかり。
でも、いずれ不具合が起きたらまた交換してやればいいかなと。
(といっても2,3年で壊れるのはもう勘弁ですが…)



と、まあ、なんつーか、PCパーツのアッシー交換的アプローチで腕時計をいじってみたよというお話でした。
延々お読みいただき有難うございました。




(2016-02-28追記)
超高級時計はその価値から、いつまでも部品が供給されて(または手作りされてまで)存在し続けます。

が、それほどでもないクラス(のクォーツ時計)だと、故障したらどんなに気に入っていても「修理不能です」と宣告されて終了。

むしろ使い捨てとしか考えられていない安物腕時計の方が、互換ムーブメントが生産されている限りは交換するだけであっさり生き永らえることができてしまう…

今回の作業で、そんな現象に気づいて何とも皮肉に感じました。

庶民が「気に入ったものを永く使い続けたい」と願うなら、中途半端に高級さを演出した商品よりも徹底的に標準化されたパーツで構成された商品を選択する方が、かえって己の趣味を全うできるのかも知れません。
コメント (8)
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