エチュードの頃

思いつきを書きとめておくために。

ビルトイン食洗機の排水不良を修理してみる(パナソニック)(追記あり)

2024-06-22 | PC・小物

(2024-09-14追記:結局3か月ほどで症状が再発してしまい、再度分解修理しました。)

タカラスタンダード TDWV-60(2006年製。パナソニック型番はNP-P60V1PKTD)

使用頻度が2~3日に1回程度のためか思いの外長く稼働してくれていましたが、先日ついに「排水不良」の異常報知が出てしまいました。

症状は
スタート→給水はOK→洗浄動作OK→排水でエラー(中に数cmの水がたまったまま)

メーカーに修理依頼すると3万円ぐらいはかかるようです。
しかし18年も経過しているので、せっかく修理してもらったところでまた他にもボロボロ壊れていく可能性は十分あるし…

といって買い替えるほどのゆとりもなく。

暫定的に適当な卓上型を置くことも考えましたが、それはそれで設置が面倒ぽいし。

仕方なく食器を手洗いしてみたら、ひとたび便利な生活になじんでしまった身体がそう簡単に昔に戻れるはずもなく。

水回りいじりは、失敗すると被害甚大になりそうなのでできることなら触りたくないんですが、そうもいっておられず調査を始めました。

ネット検索してみると、故障事例としては水漏れが多い中、排水不良も結構な事例が上がっています。

排水不良の原因としては排水ホース詰まり(詰まりの除去で直る場合も)や水位センサー故障(うまくいけばセンサー端子の洗浄で直る場合も)などもあるようですが、ポンプ自体が不良のケースも考えられます。

ポンプにアクセスするには本体底面を開けなければいけないようで、いよいよやりたくない作業になります。
ですが親切なことに分解動画が複数上がっているので、それらを参考にさせていただきながらどうにか完遂しました(作業時間はトライ&エラーを重ねながら約8時間。これはできれば原因がポンプでありませんように…と未練がましく違う箇所を触りながら幾度となく試運転したせいで、始めからさくっとポンプ分解していればもっと早く終わっていたはずです。まあ結果論ですが)。

ちなみに、中に残っている水はあらかじめコップ等で汲み出せる分は汲み出し、雑巾等で吸い取れる分は吸い取り、本体の天地を逆にする際には角度45度ぐらいの時点でさらに雑巾で吸い取るというやり方で、水こぼれを最小限にとどめました。

・まず引っ張り出す。
うちの機種の場合は、引き出しを開けて見える前面下部の左右に1か所ずつ金属製のストッパーがあり、それを外せばOKでした。
引き出しを少し出して、本体の上側を逆手でつかみながら勢いづけて数回引っ張ると少しずつ出てくる感じ。10cmぐらい出てきたら、ドアを閉めてロックし本体ごと引き出していきます。

・引き出しながら、裏手にある給水ホース、排水ホース、ACコード、アース線の状況を確認。
そのままで本体を全部引き出すにはたぶん長さが足りないので、必要に応じて接続を外す。
うちの場合は給水ホースとACコードを外しました。

・引き出した後に適当な高さを稼ぐための台(段ボール箱など適度に強度のあるもの)を用意し、それに載せて背面にアクセスできるように安置する。

・裏蓋(下半分)を外す。ネジ5本を外すだけでOKでした。

・この時点で水位センサー(画面中央左寄り)にアクセスできます。ポンプは右下ですが、見えるネジ2本の他に底面側でもネジ固定されており、残念ながらこのままでは外せません。
なるべくラクがしたくて、水位センサーのメンテナンスで復活しないだろうか?と金属接点など磨いてみたものの、結局今回は無関係でした。また排水ホースなども詰まっている様子はありませんでした。

・ポンプを外すには底面パネルを外さなければならないので天地を逆にする。
底面パネルを外す。見えてるネジを8個。(※写真撮り忘れました)
次に、ポンプにつながっているコネクタ1本、アース線1本、ホース3本を外す。

(逆さにした状態で背面側から覗いたところです)

(2024-09-14追記:ポンプ本体の外し方を変えました。底面からはポンプの配線コネクタ、アースと配管2本を外します。)




・ポンプ本体を外す。
ポンプを外すには、引き出しの限界を超えてさらに引き出すため、左右のレール2本のネジ止め(各1本)を外しました。
ですが後でレールを元に戻すのに意外と苦労した(レールのストッパーをしっかり押さえながらネジ止めする必要がある)ので、もしかするとそもそもレールはそのままで、引き出しをいったん収納して背面側からポンプを抜き出す方がラクだったかも知れません(未実験)。
(2024-09-14追記:レールを外すと復旧が結構面倒でしたので、ポンプは底面側で前述の箇所を外したのちに引き出し部分を一旦本体に格納し、背面側からネジ2本と配管1本を外して本体を取り外しました。)



外したポンプの表示。VTM212A55HUとありますが、市場で発注するための品番はANP8C-673Aとなるようです。

ポンプを分解してみました。

中に黒く丸いゴム部品が転がっているのを発見。

本来は左のゴム部品が右の板部品に付いていて、羽根の水流で排水弁をふさぐ仕組みになっているそうです。

このゴムを手持ちの接着剤(コニシ ウルトラ多用途SUプレミアムソフト)で接着してみました。
商品ラインアップ | ウルトラ多用途SU スペシャルサイト | コニシ株式会社

耐熱温度が80℃となっているので何とか耐えてくれるかと思います。まあゴムの方がすでにフチがヘロヘロになっている状態なので、いつまで保つか分かりませんが…

経年で金属のバネがヘタってくるという話もあったので、心持ち巻きを解いておきました。

こんな感じで、水流を受けると排水弁を閉じる働きをするようです。

補修した部品を元の位置に戻してフタをします。
あとは逆順ですべてを元の状態に戻していきます。
恐るおそる試運転してみたら、無事に最後まで動作完了。

このままもうしばらく頑張って欲しいものですが、果たして。

(2024-09-14追記:結局3か月ほどで症状が再発してしまい、再度分解修理しました。

ボンドが変質して、白くくしゃくしゃになっていました。
ゴム自体もプラスチックに被せる部分がかなりヘタっていて保持力が失われているので、接着だけでは難しいようです。

他の固定方法をあれこれ考えてみましたが、ステンレス針金(ダイソー)を試してみることにしました。
プラ部品に2か所穴を開け、ゴム側は肉厚がありそうな側面に4か所針金を通し、ゴムの内側では針金をプラ円周に沿って巻き付けるなどして、ある程度の強度と耐久性を期待しつつ固定してみました。











さあ、今度はどこまで頑張れるでしょうか…)


参考にさせていただいたサイト・動画(主なもの)
毎度ながらネット社会のおかげで本当に助かっています。みなさまありがとうございます。

『使用後9年で排水不良』 パナソニック NP-P60V1PKPK のクチコミ掲示板

食器洗い機のポンプを交換するという、なかなかヘビーなDIY 型番NP-45MD5S ポンプ型番ANP8C-9300 エラー H40 食洗機

食洗機を修理しました②-さぁ、動け食洗機!完結編- : ダッド(パパ)のDIY・USEDブログ

 

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