指揮:竹内公一
プログラム
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
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チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調
秋晴れの中、新潟メモリアルオーケストラ 第24回定期演奏会を聴きにりゅーとぴあへ。
本公演、長く務めた山岡先生から竹内先生に指揮者が代わり2回目のコンサートなのだが、私は前回、仕事の関係で聴けなかったので、竹内体制になって初のメモリアルオケ。
プログラムはメモリアルオケの売り?となっている大編成&新潟ではめったに聴けない大作ということでストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版!)とメジャー・ナンバー チャイコフスキーの交響曲第4番 ヘ短調と言う組み合わせ。
いつものように大編成オケがステージ狭しと広がる姿は圧巻。これぞメモリアルオケ…と思っているうちに竹内さんが登場して演奏開始。
出だしから色彩豊かなストラビンスキー!「ひゃ~、巧ぇ…。」と驚嘆。
「まぁ、出だしはメチャクチャ練習している訳だから…。中盤から後半あたりが勝負かな~。」と思って聴いていたのだが、弦、木管、金管、打楽器群…全てのパートのソロがビシビシと決まっていく。
「アマオケなんだからさぁ~、もっとハラハラ・ドキドキさせて下さいよ…。(笑)」(勿論、事故を期待している訳じゃないですけど…。)と言いたいほど終始安定した演奏に圧倒されているうちに音がスーッと消えてペトルーシュカ終了。
安定感…と言っても、無難に安全運転に徹している…と言う感じは微塵もなく、躍動感と色彩感豊かな演奏で、この1曲に賭けるテンションの高さを感じた次第。
後半はメジャー曲であるチャイコフスキーの交響曲第4番。
美しい弦のアンサンブルと金管の咆哮が印象的な第1楽章、哀愁漂う第2楽章、そしてピッチカートが入る第3楽章から圧倒的なダイナミックレンジを感じさせる第4楽章へと流れ込み、超猛スピード、圧倒的な迫力でフィナーレへ。当然のごとくブラボーと大拍手。
「これで十分、お腹いっぱいです…。」という感じだったのだが、ちゃんと美味しいデザートが用意されていて、アンコールとしてチャイコフスキーの「くるみ割り人形より 花のワルツ」が2台のハープ入りで美しく演奏され、コンサートは幕となった。
かなり個性的な感もあった山岡先生に比べ、竹内先生は奇をてらわないオーソドックスな指揮振りという印象。それでいてちゃんと盛り上げるべきところは盛り上げてくれて、大音量でもうるさく感じられない外連味のない演奏はメモリアルオケの新しい魅力…という感じ。
年1回、このコンサートに賭けるテンションの高さ…というアマオケの良さと、アマオケ離れした高水準の演奏…、これからも年に1度の新潟メモリアルオーケストラ定期公演会、足を運ばせていただこう…と思った次第である。
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