木曜日、BSプレミアムで放送された戦国合戦の謎「長篠の戦い 戦国最強・武田軍はなぜ敗れたか?」を視聴。
戦国最強と謳われた武田軍。その武田軍が信長・家康連合軍に大敗した長篠の戦い。 近代史についてはそれなりに知識のある私だが(無駄な知識ばかりだけど。)、日本の戦国時代については高校の授業でぼぼ止まっている状態。そのため、長篠の戦いについては、「偉大な信玄を継いだ無能な二代目、武田勝頼が無謀な正面突撃を敢行するも革命的な鉄砲戦術の前に惨敗。その後、武田氏は滅亡に向けてまっしぐら…。」という知識しかなかったのだが、実際には武田軍は意外に善戦、勝頼にしても、無能な二代目…ということではなく、いろいろな考えあって正面突撃作戦を選択したことも判明。あと、長篠の戦い敗戦の後、旧家臣団をパージしつつ、改革を断行、一時は武田の領国最大化に成功した…というのは新鮮な驚きだった。
まぁ、あまりに性急な改革は家臣団の離反を招き、結局4年後、武田家は織田信長の手により滅亡…という最悪の結果に終わってしまったので、武田勝頼の今の低評価は致し方ないのかも知れないが、名門であるが故に強力な家臣団が強く、改革が難しかった…という不利な条件の中、奮戦した武田勝頼、もうちょっと再評価されても良いのかな…という気がした。
番組をそのまま鵜呑みするの気はないが、歴史評価の難しさを再認識するとともに、山川出版の歴史教科書レベルで止まっていてはダメだな…と思った次第。(まぁ、こんなこと知って、実生活にどれだけプラスになるか疑問ではあるけど…。)
この「BSプレミアム 英雄たちの選択」、「武士の家計簿」で知られている静岡文化芸術大学教授の磯田道史さんが司会を務め、「日本軍のインテリジェンス」などの著作がある防衛研究所の小谷賢さんがレギュラーとして脇を固めていることもあり、エンタメ性をキープしつつ、レベルの高い議論が繰り広げられるのが魅力。
最近、スポーツ系とクラシック系以外はほとんどテレビを観ない私だが、「BSプレミアム 英雄たちの選択」にはこれからも期待していきたい…と思う次第である。
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