りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

プログレ・フェスティバル2011参戦記 今回の主役はやっぱりカンサス!

2011-08-29 23:57:26 | コンサート

2011

  東京、日比谷野外音楽堂で開かれた「プログレッシヴ・ロック・フェスティバル2011」に昨年に引き続き参戦する。

  昨年の第1回はうだるような暑さ、コンクリートのベンチに座っていると「石焼き状態」だったのだが、今年は日差しもさほどはなく、夜になると風も吹き始め、グッド・コンディションの中で聴くことが出来た。私の席は前から6列目、ちょい右側というほとんど文句なしのべスト・ポジションで開演を待つ。

 4時ジャスト、トップバッター、ウイッシュ・ボーン・アッシュ登場。

 「ウイシュ・ボーン・アッシュってプログレかよ?」と言う声が聞こえてきそう…というか、ほとんどの人は「プログレじゃねーだろ!」と思っている(アウエー?)状態の中、ウイッシュ・ボーン・アッシュ、トップバッターとして、上手い具合に観客を乗せてくれた。最後はスタンディング状態。私はウイッシュ・ボーン・アッシュについてはほとんど初心者。本コンサート前にチョコチョコっと予習したぐらいだが、ツインリード・ギターが心地よい、質の高いライヴ・パフォーマンスだったと思う。ここあたりはさすがベテラン・バンドと言った感じだった。

 日が傾き始め、セカンド・バッターとして期待のPFM登場。

 このPFM、個人的には今回のプログレッシヴ・ロック・フェスティバルで一番期待していたバンド。実際、他の人もそうだったらしく、メンバー登場時の歓声はウイッシュ・ボーン・アッシュよりも全然大きかった。

 …で、メンバーが格好良く登場して、イントロからいきなり「人生は川のようなもの」に入っていき「おおぉ!」と思ったのだが…、「あれ、なんかおかしい…。」、PAの調子が悪いのか、ヴォーカル、ヴァイオリンが不安定だし、演奏も盛大に外してしまって(>_<)という感じ。「うわぁ、この先どうなるの?」と不安になったのだが、次第にサウンドバランスも改善、中盤以降、盛り返し、観客を乗せていく。そしてエンディング、お約束の「セレブレイション」では観客総立ち…ということで、幕となった。

 最後は観客総立ち状態まで持って行ったが、なんか強引に乗せた…という感じで、PFMらしいバンドアンサンブル、繊細なサウンド…という面では正直、不満の残るステージだったと思う。最後、総立ちの観客の中、一部、最後まで座っていた方が見られたが、無言の抵抗…と言ったことだったのかも…。まぁ、それだけ期待値が高かった…ということかも知れないが。PFM、案外、野外ライヴが合わないというか、クラブ・チッタあたりの5、600人あたりのキャパの方が本領を発揮するのかも知れない。この秋、また来日し、チッタで演奏するらしいし、次回に期待…というところだろうか。(行けるか分からないけど…。)

  そんなことを考えているうちに、完全に日が暮れて7時過ぎ、いよいよラスト、カンサス登場。

  ヴァイオリニストをセンターにメンバー5人が浮かび上がる。オープニングから小細工なし、バンドアンサンブルもカッチリ決まって、力強いサウンドを聴かせてくれ、「さすがカンサス」という感じ。前半から「Point Of Know Return」「Song For America」というお馴染みのナンバーを繰り出し押しまくる。ヴァイオリニストがほぼ出ずっぱり状態なのにはちょっとビックリ。

 大ヒットナンバー「Dust In The Wind」など、ちゃんとニーズに沿った選曲はそんなに深く聴き込んでいない私にはうれしい限り。最後は「Carry On Wayward Son」で総立ち、幕となった。

 正直、「ちょっと一本調子かな…。」と思わない面がない訳ではなかったが、野外ライヴはやはりこのくらいパワフルに押し切る位の方が良いのかも知れない。音のバランスも良く、「さすがカンサス、ライヴに定評のあるバンドだな…。」と感服した次第。個人的にはPFMの出来が今ひとつ…だったので「今回の主役はカンサス!」ということで総括したい。

 第2回の今回も前回同様、ほとんど空席なし…と、昨年に引き続き、商業的にも成功したようだし、毎年恒例…と言う感じになりそうな「プログレッシヴ・ロック・フェスティバル」、来年も是非、足を運びたいと思う。

 最後に、このような素晴らしいフェスティバルを企画してくれたストレンジディズ、クラブ・チッタ始め、スタッフの方々に感謝したい。来年もよろしく。