ウィンター・チェックの為、久々にシトロエン新潟に出向く。最近はトランスミッションAL-4の調子もよく、特に問題はないようだ。ここまで7年半、5万7千kmを走破して、ほぼノントラブル。シトロエンの信頼性は本当に高くなったことを実感する。
展示場に目を向けると新しく1.6?ターボ・エンジンを搭載したシトロエンC5ツアラーが誇らしげに置いてあった。
しかし、現行シトロエンC5、特にツアラーは本当にデカイ。メルセデスだとEクラス、BMWだと完全に5シリーズに匹敵する大きさ。これをターボとは言え、4発1.6?エンジンで動かすというのはちょっと驚き。「大きなボディを小さなエンジンで動かす」フラ車らしいと言えばフラ車らしいが…。
その2代目シトロエンC5、発売から3年あまりが経過した訳であるが、自分の中での評価はいまだに「微妙…」と言ったところ。インテリア・デザインはC4以降のニュー・デザインを踏襲、質感のアップも素晴らしいと高評価なのだが、やはり未だに違和感を拭えないのがエクステリア・デザイン。確信犯とは言え、BMWやアウディといったドイツ車風の処理はやはり「なんだかな~感」が漂う。まぁ、良く言えば「こんなにカッコよくて良いのだろうか?」と言う感じなのだが、クジラ感というかヘンテコ感がほとんど感じられないシトロエンというのは、やはりファンとして物足りなさを感じてしまう。(シトロエン・ファンというものは本当にめんどくさいものなのだ。)
確かに、ミドルクラス・シトロエンのデザインというのはカーデザイナーにとって難易度の高い仕事なのだろうと思う。セールス的プレッシャーの少ないビッグ・シトロエンは、企業イメージに沿ったデザインに思いっきり振ることができるのだろうが、セールス的に期待されるDセグメントでは、そういう訳にはいかない。個性的なシトロエンのエッセンスを残しつつ、普通の人にもアピールするという微妙なバランスが求められる。まぁ、その辺の難しさは分かってはいるのだが…。
シトロエンらしいエクステリアデザインについては、来年あたりデビューするDSシリーズの旗艦DS5に期待することとしたい。(買えもしないのに、偉そうに語ってしまいました。)