シトロエン・ジャポンが2012年の売上台数を発表。
それによると2008年、最低の1497台のどん底状態から脱出しV時回復、前年比22.7%増の3796台、3年連続で最高記録を更新…とのこと。
まぁ、実際のところ、売れているのはC3をメインとしたコンパクト・クラスなのだろうが、ある程度の数売れてくれないと「日本撤退…。」がありうるので、とりあえず売れて何より…と言ったところ。
ただ本国フランスでは、ユーロ危機の影響をもろにかぶってシトロエン、プジョーとも苦戦。とりわけ、年末にフラッグシップ・モデルであるC6がひっそりと生産終了となったのは寂しい限り。
あれだけ専門家筋から絶賛を受け、ファンからも「シトロエンが帰ってきた!」と大歓迎を受けたC6だが、累計生産台数は名車DSの145万台は勿論のこと、欠陥車と罵声を浴びたXMの20万台にも遠く及ばない2万台!
まぁ、シトロエンとしても、C6はフラッグシップ・モデルとしての広告塔という感じで、売れるとは思っていなかったのだろうが、ここまで数が出なかったのはさすがに誤算だったのではないか。
「結局、売れなきゃしょうがないよね…。」とまでは言わないが、ある程度数が出ないとやっていけないのが自動車業界の現実、生産終了はやむを得ないよな…という感じ。
もはや本国フランスでも、唯我独尊、フランス・テイストの大型車は必要とされていないことが証明されてしまった訳で、次期プレステージモデルのDS9は完全に中国現地生産の中国オンリーモデルになるんだろうな…と言ったところ。
シトロエン・ジャポン 2012 売上台数3年連続最高記録!の影で、一抹の寂しさを感じたシトロエンC6生産中止のニュースであった。