書店で「シンコーミュージックムック THE DIG ジェネシス」なる本を発見、購入して一読。
私がロック入門した40年前、実際にロックを聴けるのはわずか1局しかないFM局と音質の悪いAM局…、そう言うことで、ロック雑誌、それに人気アーティストについて出される単行本を頼りにLPレコードを買っていた…という経験から、所謂、ロック本を多数所有している私。その癖が抜けず、自分が好きなアーティストの単行本が出ると、反射的に買ってしまう体質に…。
…で「シンコーミュージックムック THE DIG ジェネシス」なのだが、各アルバムのアートワーク・ギャラリー、リマスター盤徹底分析、再考「幻惑のブロードウェイ」などなど読み応えは十分。
ジェネシスと言えば所謂、ピーター・ガブリエルがリーダーを務めていた「幻惑のブロードウェイ」(1974)までのピーガブ時代、その後、フィル・コリンズを中心にポップに転身して大ヒットを連発した3人時代に大きく分かれるわけだが、日本だとピーガブ時代が高く評価され、3人時代は「裏切り者!」と軽視される傾向があるのは確か。(ただ、ピーガブ時代なんて日本では売れていなかった訳だし、ほとんどの人は後追い派なんだと思うけど…。)
そうは言っても、3人時代のアルバムもプログレ・フレーバーが感じられるし、一世を風靡したフュー・パシャムのエコー処理など、「単なるポップバンドだよね。」で済まない奥深さがあり、そこあたりは「さすがジェネシス!」という感じで、私自身はどちらもOK派。
イエス、ELP、クリムゾン、それにフロイドとともに「プログレ5大バンド」と呼ばれるジェネシスだが、人気が出たのが遅かったこともあり、私も聴き込み不足のところがあるのは確かで、ジェネシスの本当の魅力はまだまだ知り得ていない…という感じ。そういう訳で、本書を読みながらジェネシス再入門を果たしたいと思っている。
※ ちなみに、私のジェネシスこの1枚は「セコンド・アウト」である。(ライブ盤なので反則かも知れないけど…。スタジオ盤なら「デューク」ということで、3人派に入れられそう。)