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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

ピンク・フロイド「ザ・エンドレス・リバー」 ラスト・アルバムにふさわしい。

2014-11-17 20:25:01 | ロック

 

 実に20年振りにピンク・フロイドのニューアルバム「ザ・エンドレス・リバー」がリリースされた…ということで、亀田のジャスコ内にあるタワーレコードにて購入。奮発してハイレゾ5.1チャンネル音源入りのデラックス・BDヴァージョンをチョイス。(4000円也)

 「リック・ライトが健在であった1994年のサウンドトラック用に収録された音源を元にしている。」ということで、ラスト1曲を除き、全てインストルメンタル曲…、と言うことで、感覚的には「モア」や「雲の影」的なノリのアルバム。

 一聴すると、アンビエント・ミュージックみたいな感じだが、やっぱり、そこはフロイド、一つ一つの音全てがギルモア、ライト、それにメイスンらしさに溢れたもので、所謂フロイド節満載。個人的にはライトの「炎」のような繊細な音使いが印象に残った次第。

 なんかアマゾンのレビューなどを覗くと「これがピンク・フロイドのラスト・アルバム?」、「物足りない…。」などと言うレビューも見受けられるが、「今更、狂気やザ・ウォールの様な濃密なコンセプトアルバムを期待していたの?」という感じで、個人的には「諦観」を感じさせる色合いの本アルバム、フロイドのラスト・アルバムにふさわしい…という気がした。

 ブルーレイに収録されたハイレゾ5.1チャンネル音源については、リビングのオーディオ・システムがカミサンと子供に占領されていてまだ未聴だが(涙)超高音質との噂。終わりゆく秋、じっくりと味わいたいと思っている。


イエス「リレイヤー」ブルーレイ・リミックス やっぱりプログレはサラウンド効果絶大だな。

2014-11-12 21:15:40 | ロック

   昨年11月からリリースが始まっているスティーヴン・ウィルソンの手によるイエス・リミックス・シリーズ。「危機」、「イエス・アルバム」に続き、第3弾として意表をついてフェイバリット・アルバムの1つ「リレイヤー」が登場…ということで、早速、買い求めて試聴。(ちなみにこの「リレイヤー」、LPを含めると今回で5枚目の購入。5.1チャンネル仕様だが、私はセンタースピーカー、スーパーウーハーレスで試聴。)


 クラッシク色の強いキーボードのリック・ウエイクマンが脱退して、ジャズ色の強いパトリック・モラーツが加入してサウンドが激変…ということもあって、リリース当初は問題作ということでイマイチ評価が低かった「リレイヤー」だが、40年という時を経て、今や名盤の地位を確立している本作。それをスティーヴン・ウィルソンがどう料理しているのか…ということで、楽しみにしていたのだが、第一印象は「う~ん。」

 とにかく、この「リレイヤー」おそらく300回以上聴いている事もあって、頭の中はオリジナル・ミックスの音がエコーの残量分まで頭の中にこびりついている…ということもあって最初は違和感の方が先に来た…というのが正直なところ。

 特に「錯乱の扉」の中間インストルメンタル部の戦闘効果音がスッパリ削除されるとともに「サウンド・チェイサー」では逆に効果音が加えられているのは、オリジナル・ミックスを聴きこんだ方ほど違和感を感じるのではないだろうか。

 ただ、フロントとリアに別個のダイレクト音を振り分け、マルチチャンネル化とも言えるミックスは特に静寂部分(スーン、トゥ・ビー・オーバー)において素晴らしい効果を上げていて、ここあたりは流石、スティーヴン・ウィルソン、「やっぱりプログレはサラウンド効果絶大だな…。」と言うことを証明している…と言ったところ。

 本ディスク、2ch版と5.1サラウンド版が楽しめるのだが、やはり、5.1サラウンド版の方が格段に素晴らしい。

 しかし、本作を聴くといつも「良くこんなアルバムを出したな~。」と感心してしまう。マイナー・バンドならともかく、当時のイエスはイギリス国内で人気No.1バンド。そんなバンドが良くもこんなアヴァンギャルドなアルバムをリリースしたものである。(前作「海洋地形学の物語」も問題作だったけど。)

 新しい音楽の地平を切り開いていく…と言うバンドの意気込みと勢いを感じた「リレイヤー」ブルーレイ・リミックス、まだ違和感を拭いされない…というのが正直なところだが、これからじっくりと聴きこんで行きたいと思う。

 ※ 来日公演、個人的には「こわれもの」「危機」完全再現ではなくて、「リレイヤー」「ドラマ」完全再現してくれれば良いのに…。(まぁ、もう体力的に無理かな。)


燃える朝酒 イエス「こわれもの」 名盤の持つパワーってやっぱり凄いな…。

2014-11-07 23:27:25 | ロック

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    この前の日曜出勤の代休でオフ…ということで、カミさんと子供が出勤・登校するなり、いつものパターンで朝の8時から酒をかっくらいながら(朝酒)、リビングにあるオーディオシステムで音楽三昧、至福の時…。

 選んだディスクはこの11月に来日、私も東京公演に参戦予定のイエスの「こわれもの(fragile) DVD AUDIOバージョン」。

 世間では傑作と評価されている「こわれもの」だが、個人的にはアメリカン・ツアーが迫っている中で急いで作った作品、やっつけ仕事とまでは言わないが完成度低し…という感じで、それほど高く評価していなかったのだが、改めて聴くとその密度感、緊張感は半端なく、「やっぱり名盤と言われるだけのことはあるわ…。」という感じ。

 この「こわれもの」、LPはっきり言って音が悪いので有名で(日本盤)、それもあんまり良い印象を持てなかった原因かも知れない。今回聴いたDVD AUDIO盤の音圧、音の立体感は素晴らしく、やっぱりオーディオに金掛けるのは無駄じゃない…と改めて思った次第。

 「こわれもの」の他、イエスの「危機」(リミックス盤)、フロイドの「狂気」(リマスター盤)も聴いたのだが、この時代の「傑作」と呼ばれている作品の作りこみ、密度感の凄さと言ったら半端ない。どのアルバムも所謂耳たこ、何回聴いたか分からないぐらいだが、聴くごとに新たな発見があり、本当に何度でも聴き直したくなってくる。(早くリタイアして、毎日、こんな生活してぇ…。ワンパターン。)

 こんな音楽に子供の頃出会えたこと、それに高音質になって今再び感動を新たにできることに感謝した次第である。


ピンク・フロイド一気聴き。ファイナル・カット 歳をとって改めて分かる凄さ。

2014-10-30 19:59:22 | ロック

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 11月19日に20年振りの新作(!)「TOWA」のリリースが予定され、一部マニアの間で盛り上がっている(?)ピンク・フロイド。自分もテンションを高める為に、とりあえずデビューアルバム「夜明けの口笛吹き」からロジャー・ウォータース参加の最後のアルバム「ファイナル・カット」までを一気聴き。(疲れたぁ…。)
 
 ピンク・フロイドと言えば超傑作「狂気」、世界で一番売れた2枚組アルバム「ザ・ウォール」の評価が高い訳であるが、その他の作品も傑作揃い、サウンド・トラックの「雲の影」でさえ聴き所が満載で、「やっぱりフロイドって凄ぇなぁ…。」と思った次第。

 個人的に見直したのが「ファイナル・カット」。

 リック・ライトが脱退(というかクビ)し、「ほとんどロジャー・ウォータースのソロ・プロジェクト、フロイドのアルバムではない。」と評されることが多いアルバムだが、絶妙なところで入るギルモアの泣きのギター、ちょっと遅れ気味のメイスンのドラムス、それに考え抜かれたサウンド・エフェクト…と表面的には地味ながら非常に凝ったサウンド。
 コンセプトの方は退役軍人の教師という架空のキャラクターを設定、そして、その目を通して裏切られた戦後の夢、フォ-クランド紛争、そしてピンク・フロイドの崩壊を語る…といういかにもロジャー・ウォータースらしい倒錯したもので、初めて聴いた中学生の時には「なんのこっちゃ…。」という感じだったが(高校生で分かるわけがない)、今、50歳近くになって聴き直すと「う~ん、なるほどね…。」と納得の仕上がりになっている…と感じた次第。

 音楽でも文学でも年を取って初めてその素晴らしさが分かるようになる…年齢を重ねるのも悪くはない…と思ったピンク・フロイド ファイナル・カットであった。


ボストン名古屋ツアー参戦記総括。現時点での優先順位はやはりロック・コンサートだな…。とりあえず、次は

2014-10-08 20:14:38 | ロック

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    今回のボストン名古屋ツアー+川崎+横浜 1泊2日ツアーでは、チケット代12,000円、交通費 35,000円オーバーの他、公演グッズ(8,500円)+宿泊費+飲み代etcで7万円以上の出費。(この日の名古屋、翌日、鈴鹿でF1グランプリ開催…ということもあり、どのホテルも満員&ハイプライスだったのでカプセルホテルに宿泊して少しは押さえたけど…。)

    別に資産家でも高額所得者でもないフツーのサラリーマンである私にとって、少なくない出費であることは確か。

    だが、何しろ35年振りの奇跡の再来日。「行かなければ絶対後悔する…。」という思いから、がんばった訳だが、結果的には素晴らしいステージ・パフォーマンスを見ることができたし、地元でおいしいものを食えたし、決行して大正解…と言う感じ。 

    煩悩多き私、「死ぬまで7大陸は制覇したいな…。」とか「世界3大瀑布は観ておきたいな…。」とか「世界の軍事博物館巡りをやりたいな…。」とか、俗な欲望を持っているのだが、やはり今やるべきは70年代のロック・アーティスト、所謂レジェンドのコンサートに行っておくこと。

   今回のトム・ショルツは異様なまでに元気だったが、70年代に活躍したアーティストは軒並み60歳代後半から70歳代…もう本当に引退寸前。せいぜいあと3年か5年、10年後には70年代に活躍したロック・レジェンドのコンサートに行く…なんてことは確実にできないだろう。

   ピンク・フロイドのニューアルバムが近くリリース、それを気に最後の来日…という憶測もあるし、あのクリムゾンのロバート・フィリップも自身の総括としてメル・コリンズとともに最後のツアーに…という噂もあるようだ。

    人生は優先順位が大切、もう本当に残された時間は少ない。現時点での優先順位はやはりロック・コンサート、とりあえずは次はイエスだ!ということで、楽しむことにしたいと決意を新たにした次第である。