4月26日に開催されるヨーロピアン・ロック・フェス。フラワー・キングス、カイパ・ダ・カーポ、パイナップル・シーフに加え、フランスのアトールが来日とのニュースを聞き燃える。
アトール…と言ってもほとんどの人には「何それ?」状態だと思うのだが、ヨーロピアン・ロックをかじった者にとっては70年代に活躍した伝説のバンド。彼らは4枚のアルバムを残していて、「パリは燃えているか?」というヒットナンバーがオープニングを飾る「サード・アルバム」(Tertio)も有名なのだが、なんと言っても最高傑作の呼び声が高いのはセカンド・アルバムの「夢魔」。
ユーロ・ロックというと、なんかおどろおどろしかったり、叙情性過多のバンドも多く、「ちょっと、今これ聴けないな…。」というアルバムも結構多いのだが、この「夢魔」、今回改めて聴き直してみたが、リードヴォーカルのアンドレ・バルザーのクリア・ヴォイス、複雑でありながら親しみやすい構成、完璧なバンドアンサンブル…と文句のつけようのない内容で、やはり時代を超える名盤…と確信した次第。
今回、リードヴォーカルのアンドレ・バルザーが率いての来日「行きたいな~。」とは思うのだが、年度初めというのはスケジュールが立てられず、ちょっと無理かな…というムード。行かれる方には思いっきり楽しんできてもらいたい…と思う次第である。