goo blog サービス終了のお知らせ 

りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

フィジカル・グラフティⅢ 「最高傑作はどれか?」たわいない話なんだけど盛り上がるんだよなぁ…。

2015-02-24 19:52:44 | ロック

 今回、「最高傑作」という言葉を使ってしまったが、オフ会など、ロック・ファンどうしの飲み会での定番は「○○の最高傑作はどれか?」という会話。
(「最初は何から入ったんですか~?」、「やっぱりツェッペリンかな…。」、「ツェッペリンと言えばやはりⅣが最高傑作でしょうかね?」、「いや、プレゼンスでしょう!(キッパリ)」…と言う様に話が続いていく。)

 「40年前、下手すれば半世紀前に活躍したミュージシャンの最高傑作はどれか?」なんて、はっきり言って「そんなの好みの問題でしょ?」って感じで、ファン以外にはどうでも良い話でしかないとは思うが、これがやっぱり盛り上がるのだ。

 特に、自分が世評とは違っているアルバムを最高傑作だと思っている場合、思い入れがあるだけに力が入るし、「あっ、俺も○○の最高傑作は○○だと思うよ!」と言うレスポンスがあるとがっちり握手「同志!!」って感じになる。(はたから見れば完全にバカ…って感じだと思うけど…。)

 ということで、見栄なし、本音トークで、思いつくままに自分がこのミュージシャンの最高傑作はこれだ!!というアルバムを書いておこうと思う。(一応、全アルバムを聴いているミュージシャンに限った。)

  レッド・ツェッペリン 「コーダ」←こんな人いないかも…でも本気。世評はⅣ、ヨーイチシブヤの影響を受けた人は「プレゼンス」かな。

 クィーン 「オペラ座の夜」←順当。個人的に好きなアルバムはⅡ

   エアロスミス 「ロックス」← やはり70年代のエアロファンですからね。

 イエス 「究極」←普通は「危機」だと思います。ジャケットが残念…。

 キング・クリムゾン 「クリムゾン・キングの宮殿」←「レッド」といつも迷います。クリムゾンは難しい。

 
 ELP 「恐怖の頭脳改革」←順当。ワークスⅠのD面とラブビーチのB面カップリングとなら迷うかも…。

 ピンク・フロイド 「狂気」←順当。好きなアルバムは「おせっかい」。

 ジェネシス 「月影の騎士」 ジェネシスは分かれそう。マニアは「ブロード・ウェイ」一択かな? 好きなアルバムは「デューク」

 ラッシュ 「ムービング・ピクチャーズ」←順当

 マイク・オールドフィールド 「オマドーン」←一般的には「チューブラー・ベルズ」だろうけど、マニアの間では本作がダントツ人気。ちょっと「呪文」と迷うけど。

   ボストン 「幻想飛行」←順当。でも個人的に好きなアルバムはセカンド。

 
※ やっぱり、自分はロック出身の人間なんだなぁ…。フィジカル・グラフティで3回もひっぱってしまった。


フィジカル・グラフティ Ⅱ やっぱり傑作と言われるのはカシミールが入っているからじゃないかな…。

2015-02-23 19:51:34 | ロック

 日曜日、行きたいコンサートもあったのだが、家族につきあわされ、伊勢丹の中華街展や青山のジャスコなどを廻っているうちに夕方、むなしく貴重な日曜日が終わる。(やっぱ、コンサートに行かない土日って達成感がないなぁ…。)

 せめても…ということで、ちょっと家族が外出した隙に、土曜日に引き続きレッド・ツェッペリンの「フィジカル・グラフティ」を再び聴いて憂さ晴らし。(土日合わせて3回聴く。)

 確かに「流石、ツェッペリン!!」と言う感じはするのだが、ふと頭に浮かんだのは「フィジカル・グラフティってカシミールが入ってなくても傑作って呼ばれるのかな…。」ということ。

 ツェッペリンの場合、「これは他のどのバンドも出すことが出来ない…。」という超強力ナンバーと言うものがあって、プレゼンスの「アキレス最後の戦い」、それに本アルバムの「カシミール」などはその代表的なナンバーだろう。(ちなみに私が好きなツェッペリンナンバーはこの2曲と「コーダ」に入っている「ボンゾーズ・モントレー」である。)

 前にも1回書いたことがあるのだが、ロックやジャズの場合、「傑作!!」と呼ばれるアルバムは、アベレージ的に高い佳曲が並んでいるよりも、「凄い1曲」が入っていることが重要な様な気がしていて、ツェッペリンの「フィジカル・グラフティ」や「プレゼンス」などはその代表例ではないだろうか?(特にプレゼンスなどは、結構、捨て曲もあるような気がするし…。)
 
 まぁ、私などはZEPについてはライトなファンなので、言いたい放題だが、1回、ちょっと怖いけど、マニアに「カシミールが入ってなくても傑作だと思いますか?」と聞いてみたいと思っている。


フィジカル・グラフティ これを「最高傑作!!」と言える人が真のツェッペリン・ファンなんだろうな…。

2015-02-21 20:28:46 | ロック

   昨年からスタートしたジミー・ペイジ監修、最新デジタル・リマスター レッド・ツェッペリン。6枚目のアルバム「フィジカル・グラフィティ」のリリースを前に「これを機会にもう1回聴いてみようか…。」ということで、数年振りに同アルバムを再聴。

 75年にリリースされた本作、発売当時はLP2枚組の大作、熱狂的ファンの間では「最高傑作!!」と言う方も多い作品だし、確かにそう言いたいマニアの気持ちも分かるのだが、一般的にはやはり難易度が高いというか、「これを最高傑作!!と言うのは無理があるだろ…。」と言う気のが(ライトなファンである私の)本音。

 「ツェッペリンの幅広い音楽性を思う存分味わえる…。」というのは確かだが、やはり、それはフリーク度の高い方の言いようだと思うのは私だけだろうか…とやっぱり思ってしまう。(まぁ、「コーダが最高傑作!!」とか言っている私が言っても全く説得力ないけど…。)

 まぁ、実際の話、LP時代のスタジオ2枚組の評価は難しいものがあるのは事実。

 グループの多彩な音楽性を思う存分表現できる反面、やはり、散漫になる可能性が大きい訳で、ビートルズの「ホワイト・アルバム」から始まり、イエスの「海洋地形学の物語」やジェネシスの「幻惑のブロードウェイ」など問題作も多い。(ジャズだとマイルスの「ビッチェズ・ブリュー」や「ゲット・アップ・ウィズ・イット」ってところか。)
 
 まぁ、そう言う2枚組作品をありのままに受け入れることが出来る感性を持っている人が真のファン…ということも言える訳で、「フィジカル・グラフティこそ最高傑作!!と言える人が真のツェッペリン・ファンなんだろうな…。」と改めて思った次第である。


ユーロピアン・ロック・コレクションの思い出Ⅱ イタリアン・プログレについて…。

2015-02-19 06:14:13 | ロック

  世の中、直感的に「凄いな!」とその良さが理解できる音楽もあれば、「う~ん、なんか良く分からないな~。」と思って繰り返し聴いているうちにジワジワと好きになって行く音楽もあるのではないだろうか。
 ハード・ロックやパンクなどはやはり前者だろうし、モダン・ジャズなんかはやはり後者のタイプの音楽だろう。(どちらの音楽が優れているかと言う問題ではないと思うが…。)

 私はプログレッブ・ロックというものに出会ったのは小学校6年生から中学生の頃だったが、「おぉ、こんな音楽が世の中にあったのか!!」とすぐに夢中になった覚えがある。

 ただ、それは所謂、ブリテッシュ・プログレ、イエスやELP、フロイドやキング・クリムゾンというバンドであって、ユーロ・ロック、とりわけPFM、ニュートロルス、オザンナ、バンコ、ゴブリン、アルティ・ミスティエリ…と言ったイタリアン・プログレについては「う~ん、なんか臭いというか、ピンとこないなぁ…。」との思いが残り、当時は今ひとつのめり込めなかった覚えがある。

 そのような思いは30歳過ぎまで続いたのだが、クラシックを本格的に聴くようになって、それまで「臭いなぁ…。」と思ってきたイタリン・プログレ独特の叙情性が鼻につかなくなり、「なるほど、そういうことだったのか。」と腑に落ちたというか、初めて聴いてから20年、その良さが初めて分かった次第。

 イタリアン・プログレは当然イタリア語で歌われていて、聴き慣れている英語とは違うし、楽器もヴァイオリン、フルートなどクラシック系の楽器が多用されていて、純粋なロック耳では違和感ありまくりだし…と、やはり、バロック系のクラシックを聴き慣れていないと「ハイ、わかりました。」と言う風にはならない様な気がする。(あと、なぜか録音も寸詰まりで、ハイが落ちが多く、やたらこもって聞こえるアルバムが多かったのも違和感の一因。)
 
 文学や他の芸術作品もそうなのかも知れないが、やはり音楽についても、受け手の能力というか、ある程度、経験値がないと分からない音楽と言うものがあると思う。自分にとって、それはイタリアン・プログレだった…という訳だろう。

 ピンとくるまで、20年以上掛かってしまったイタリアン・プログレだが、分かっただけでもまし。まだ、時間は残されていると思うので、これからじっくり楽しみたい…と思う次第である。(自分的にはイタリアン・プログレの中で一番好きなアルバムはイル・ヴォーロのセカンド。やっぱり、こんな音楽、中学生では理解不可能。歳はとるものである。)


祝 来日決定 アトール!Ⅱ ユーロピアン・ロック・コレクションの思い出。たかみひろしさんありがとう。

2015-02-17 22:09:55 | ロック

 

 アトールと言えば、当時、LPを出していたのはキング・レコード。

 そのキング・レコードが「ユーロピアン・レコード・コレクション」と称して、フランス、イタリア、ドイツ、ハンガリー(!)などのユーロ圏のプログレッシヴ・ロックをシリーズ化して発売していて、その目玉のバンドの1つがアトールだった。(当時の触れ込みはフランスのイエス。はっきり言ってあんまり似てないけど。)

 当時、ロックの主流はイギリス、アメリカというアングロサクソン系。
 イギリス資本のヴァージン・レコードやマンティコア・レーベルがタンジェリン・ドリーム、ゴング、PFMなどのバンドを紹介していたが、それはあくまでも一部。
 
 そんな中、アトール、マウロ・パガーニ、オザンナ、ニュー・トロルス、バンコ、ゴブリン、オメガ…と、10回シリーズ(全96アルバム)で、名前を聞いたこともない未知バンドが紹介されたのは、やはり衝撃的だった。

 正直、凄そうなうたい文句に乗って買ったは良いが、「う~ん、キャッチと全然違うじゃん!!」とか「なんか騙されたって感じだな…。」というアルバムもない訳ではなかったが、中にはアトールの「夢魔」ように「おぉ、凄ぇ…。」と唸らされるアルバムも多かった。(当時、中学生だったのでお金もなく、15枚ぐらいしか買えなかったのが残念。)

 この「ユーロピアン・レコード・コレクション」に命を掛けていた(?)のが、音楽ライター たかみひろし氏。氏の「ユーロロックを日本に伝えるんだ!!」という情熱がなければ、日本にユーロピアン・プログレは根付いていなかった事だろう。(人生を狂わされた人も減っていたとも言えるが…。)
 たかみさんのおかげで、人生少し豊かになったかな…ということで、改めて感謝申し上げたい次第である。

 ※ 「ユーロピアン・レコード・コレクション」の中でマイ・ベスト3を挙げると、アトールの「夢魔」、 ニュー・トロルスの「コンチェルト・グロッソ」、ラ・デュッセルドルフ「VIVA!」と言ったところだろうか。 今度、当時は買えなかったアルバムを大人買いしてみようかな…。