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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

ツール・ド・フランス2011 ありがとう、J-SPORTS! 最悪フジテレビ時代を超えて…。

2011-07-21 17:59:09 | 自転車

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   今年のツール・ド・フランスもいよいよ勝負所、アルプス3連戦に突入。シュレック兄弟、コンタドール、バッソなど優勝候補が全て4分以内にひしめき最終日前日の個人タイム・トライヤルまで個人総合優勝、マイヨ・ジョーヌ争いはもつれこみそうな展開。
      
    今年から遅ればせながら今年からCSスポーツ・チャンネルに加入、連日、生放送でツール観戦ができるようになったので「良い時代になったものだ…」というところ。
    ただ、ライヴで見られるのは良いのだが、ステージレースは長丁場、時差との関係で見終わると深夜1時くらいになるのが辛いと言えば辛いところだ。
   
    私がツール・ド・フランスにはまったのはNHKがBSで放送していた時代なのでもう20年以上前のこと。(1989~1991年)。
    NHKは毎日1時間ダイジェストで放送していたのだが、小林鉄男(通称鉄人)の渋い解説が非常に良い味を出していたのを覚えている。(前に書いたが、総集編はNHKのスポーツ・ドキュメンタリーの最高傑作である。)
   
   その後、フジテレビが当時人気絶頂だったF1の「二匹目のどじょう」を狙い、放映権を獲得したのは良いものの、場違いなゲストを呼んだり、中途半端な解説が災いして、さっぱり人気が出ない状態…。最初の意気込みもどこへやら、最後の数年いつ放送をやっているのか分からない状態で結局放映権を手放してしまった。しかも、地方局は後半になると放送自体止めてしまい「総集編」以外全く見られない状態が長く続いたのである。本当に日本の自転車ロード・レース・ファンにとって最悪の暗黒時代、「フジ・テレビのバカヤロー!放映権とったんならちゃんと放映しろ!」と文句の電話を掛けようとした程である。
   
    そんなフジテレビ暗黒時代に比べれば、なんだかんだ言っても生で長時間ツール観戦が出来るのは夢のよう。 ありがとう、CS、J-SPORTS!

 残り数ステージ、思いっきりツールを楽しみたいと思っている。


7月の楽しみ。ツール・ド・フランス2011

2011-07-02 01:28:39 | 自転車

 7月の楽しみ…と言えば、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」。今年は98回目。7月2日~24日まで全21ステージ、3460kmで争われる。

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  コースレイアウトは今年は反時計回り。ピレネー山脈を超えてからアルプス山脈で勝負ということになる。通常あまり通ることのない中央山塊がコースレイアウトに加えられているのが珍しいと言えば珍しい。カテゴリー超級が連続し、ガリビエ峠の山頂ゴールとなる第18ステージにやはり注目というところか。

 マイヨ・ジョーヌ争いの注目は、なんと言ってもジロを制したアルベルト・コンタドールのダブル・ツール(ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの2大ステージレースを同じ年に制すること。非常に困難と言われる)なるかということ。

 対抗は昨年、隣差の2位に泣いたアンディ・シュレックだろうが、個人的には自国レースのジロをあえてパスしてツール制覇に賭けるイヴァン・バッソにマイヨを取らせてやりたいところだ。(イタリア人がジロをパスすると地元ファンから非難を浴び、プレッシャーが大きい。)

 今年は日本人レーサーの不在が残念と言えば残念。いずれにしても、第20ステージ、グルノーブルの個人タイム・トライアルまで総合優勝がもつれ込む熱戦を期待したいと思う。


ツール・ド・フランス 7 Years Box

2010-11-21 12:57:49 | 自転車

 土曜の夜、プロジェクターを取り出して、「ツール・ド・フランス 7 Years Box」を観る。

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 ツール・ド・フランスについては、今はスカパーでライヴ映像が観られるが、昔、85年から91年の間はNHKが総集編を放送していた。(89年~91年は毎日1時間BSでも放送)このDVDセットはその時の総集編7年分をまとめたもので、たまに取り出しては見ている。無論、もっとも多く見たのは伝説の89年ツールだが、今回、見たのは91年、ミゲール・インデュライン初優勝時のもの。

 NHKのツール総集編は全体的に非常に良くできているが、中でも91年ツールは構成、映像、音楽共に素晴らしい出来。とりわけBGMは自分が好きなYESやスティーヴ・ハウのソロアルバム(当時リリースされたばかり)が効果的に使われていて秀逸。ここあたりは、さすがNHKと唸らせられるクオリティーの高さ。(フジ~)

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 この91年ツールから「太陽王」と呼ばれるようになったインデュラインの5連覇が始まるのだが、私がこの時期、好きだったのはイタリアの英雄、ジャンニ・ブーニョ。インデュラインの前にいつも敗退してガックリしている姿ばかりが映し出されていて気の毒だったが、その走る姿は男の目からみても「美しい」の一言だった。

 そのブーニョ、今はヘリコプターの操縦士をしているようだが、50歳近くになってもスタイリッシュ。自転車レーサーは引退後、現役時の反動からか目を疑うばかりに太ってしまう例が多いのだが(レモン~(涙))、ブーニョは今でも体型を維持してイタリアン・スーツの着こなしも見事。(↓)

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 イタリアの英雄にはいつまでもカッコ良くあって欲しいものだ。

 


ローラン・フィニョン(Laurent Fignon)を偲ぶ。

2010-10-19 22:54:40 | 自転車

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 今日は1980年代にツール・ド・フランスで2勝を上げるなど活躍した自転車選手ローラン・フィニョンが癌で亡くなって49日である。(Laurent Fignon 1960-2010 享年50歳)

 私はこのフィニョンの大ファンでブログのドメイン名にも使わせてもらっている。思うに、フィニョンほど個性的だったスポーツ選手はそうはいないのではないだろうか?

まずは、そのルックス。金髪のポニー・テールにメタルフレームの眼鏡というルックスは「プロフェッサー」と呼ばれたように、とてもスポーツ選手には思えない知的なものだった。そのルックスどおり、フィニョンはパリ大学で学び、古本屋巡りが趣味。ルックスだけではなく実生活も知的だった訳だ。

ルックスだけでなく、レースの内外で見せる自己中心的な行動、発言の数々もまた個性的。自分の勝利の為に89年の世界選手権で先行する自国のクラベローラの逃げを潰したのを始め、その自己中心的な走りは様々な非難を浴びた。また、マスコミ嫌いで有名で、しつこく迫るカメラマンに対して唾を吐きつける始末。まさに、意地悪パリジャンを体現化したのがフィニョンだった。(実際にフィニョンはパリ18区出身)

そんなフィニョンであったが、非難も多かった代わりに人気も高かった。なんと言ってもその強さ。83年ツール初出場にして初優勝。そして84年には師匠とも言うべきベルナール・イノーを破ってツール2連覇を達成。名実ともにロードレース界の頂点に立った。その後は膝の故障により低迷の時期が長く続いたが89年、ついに復活。春先のクラッシック・レース、ミラノ-サンレモで優勝すると、ジロ・デ・イタリアでも念願の初優勝。そして、運命のツール・ド・フランスを迎える。

 この年のツール・ド・フランスの劇的な展開はあまりにも有名だ。猟銃事故により長期低迷に喘いでいた86年のツールの覇者、グレッグ・レモンが復活、前年の覇者デルガドがプロローグの遅刻とチーム対抗タイム・トライヤルで大きく出遅れたことにより、レースはフィニョンとレモンの一騎打ちとなった。個人TTでレモンがマイヨ・ジョーヌを奪えば、山岳ステージでフィニョンがアタック、マイヨを強引に取り返すという手に汗握る展開が続く。

そして迎えた最終日、ベルサイユ~パリ・シヤンゼリゼの短いタイム・トライヤルを残して、フィニョン50秒のリード。さすがに個人TTに強いレモンといえども24.5kmという短い距離での逆転は不可能と思われ、誰もがフィニョンのツール3勝目を確信した。フランス革命200周年の記念にあたるこの年、人生最高の瞬間がフィニョンに訪れるはずだった。

しかし、運命はあまりにも残酷。スコットDHバーに身を埋めたレモンは驚異的なハイペースでパリの街を駆け抜けて行くのに対し、2分後、最終走者としてスタートしたフィニョンは必死の走りを見せるも50秒あったタイム差はぐんぐんと縮まって行く。レモンが26分57秒という驚異的なタイムでゴール。そして2分が経過、まだ、フィニョンは姿を見せない。アナウンサーのカウントダウンが始まる。「3、2、1、0」その時、フィニョンの前にはゴールまで80mあまりの距離が残っていた。ゴールタイムは27分55秒、8秒差…、ツール史上、最小のタイム差によりフィニョンは栄光の座をパリで失ったのだ。まさに劇的な展開、永遠に語り継がれるであろう1989年のツール・ド・フランスの敗者としてフィニョンは人々に記憶されることになった。

 栄光と敗北の味を知り尽くしたフィニョンはその4年後に引退したが、引退後も解説者、レースのオーガナイザーとして自転車界かかわりを持ち、死の直前までツールの解説を行っていた。

 最近は自転車レース界を始めとして、フィニョンのような個性的な選手が少なくなっているようだ。子供の手本となるような優等生タイプの選手も良いのだが、そんな選手ばかりではつまらないと思う。(ちなみに私の好きなスポーツ選手はフィニョンや伊良部秀輝、サッカーのルーニーのように傍若無人タイプが多い)

フィニョンのような超個性的な選手が出てきて、私たちを楽しませて欲しいものだ。

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YouTube: La educación de Fignon