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りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

国立大学の授業料 50万円オーバー時代に思う。とにかく金がかかるんだ…。

2013-02-26 22:30:15 | オピニオン

 昨日は国立大学の2次試験日。私の子供はまだ小学校3年生なのでまだまだ先の話だが、親戚の子供達が数名受験する…ということで、それなりに気になる。

 国立大学の授業料については、私が受験した30年前は授業料が25万2000円、入学金が12万円…という感じで、まだ割安感があったものだが、今や授業料が53万5800円、入学金が28万2000円…トータル80万円超…と倍以上になっていて、「本当に高くなったなぁ…。」という印象。

 さらに遡れば昭和50年には国立の授業料は3万6000円、それに対して私立大学は18万2700円で5.1倍の差があったものが、今や1.6倍差まで縮小してきているので、経済的に国立大学に進学するアドバンテージというのは相当に薄れているのは確か。前にも触れたことがあるが、この半世紀、国立大学の授業料ほど値上がったものはないのではないだろうか?

 国立大学の授業料はどの程度の水準であるべきか?と言う問題については、考え方次第であって、答えのない質問…という感じがするが、少なくともこの30年あまり進んできた大幅値上げにより、国立大学に進学するメリットは確実に減ってきたことは確か。さらに言うと、全国各地に分散して配置されている国立大学に対し、首都圏に集中して立地している私立大学、この両者の進学費用の縮小が、東京一極集中に働いたことは間違いないだろう。

 実際問題、地元国立に進学する…と言っても、自宅から通える…という人は国立大学が立地する県庁所在地周辺(それも希望する学部があって、学力的にフィットする場合)に限られる訳だし、多くの場合、結局、下宿代が掛かってくる訳で、それを含めると国立大学と言えども、授業料4年分+下宿代で最低600万円超。首都圏私立に出すのに比べれば圧倒的に楽なのだろうが、それでも莫大な費用…というのは間違いないという事で、地方に住む親としては頭クラクラ状態ではないだろうか。

 給与水準がどんどん下がり続け、将来の展望も見えない中、首都圏を始め、遠方の大学に送り出せる地方に住む親はどんどん減って、人口の動きが停滞、活力がどんどん失われる…そんな社会に未来はあるのだろうか?

 せめて、子供の学費を捻出している親、特に地方から仕送りをしている家庭には大幅な税制上の措置をすべきなのではないだろうか。奨学金を借りた方の破綻も進んでいるようだし、ここあたり、真剣に取り組んで欲しいところだ。

 なんか暗い話になってしまった。とりあえず、親戚の子供達の合格を祈りたい。


新潟コンパクトシティ考 車での移動こそ地方都市の醍醐味…を前提で進めて欲しい。

2013-02-24 20:59:46 | オピニオン

 昨日はマイ・フランチャイズ映画館である「ユナイテッドシネマ新潟」で「鈴木先生」を鑑賞した訳だが、この「ユナイテッドシネマ新潟」までは家から5km、車だと10分かからず到着…とドア・ツー・ドア、まさにマイ映画館と言った感じ。

 新潟市で私が頻繁に使う施設というと、このユナテッド・シネマ新潟(直線距離5km)の他、りゅーとぴあ(7km)、伊勢丹・万代シティ(7km)、(一応)古町(8km)、ビッグスワン(8km)、それに亀ジャス(10km)、子供と一緒にアクアパーク新潟(10km)…と言ったところだが、いずれも半径10km以内に立地している。
 
 10kmというと、それなりの距離だろ!と言われそうだが、(首都圏だと東京ー池袋が11km)、車を使うと、本当にドア・ツー・ドアであって、よほどの渋滞がなければ、すべて20分以内、夜だと10分もかからず到着できてしまう。
(ちなに新新バイパスの絶大な威力のおかげで、混雑時でなければ、古町、万代シティ、りゅーとぴあ…よりも距離はあるものの、亀ジャスの方が圧倒的に早く到着が可能。)

 これらフランチャイズ施設を公共交通機関を使って行こうとすると、ユナイテッドシネマ新潟へは徒歩・バス併用でうまくいって45分、りゅーとぴあへは35分、古町40分、万代シティ45分、ビッグスワンへは1時間45分、亀ジャス、アクアパーク新潟へは想定不可能…と言った感じで、2倍から5倍以上の時間がかかる計算。それに天候が悪化、バスがいつ来るか分からない状況が加わると…ほとんど悪夢である。(以前、雪の時に2時間待って1本も来ないことがあった。あんな思いは二度としたくない。)

 最近になって、やれBRTだ、コンパクトシティだ…といろいろ言っている新潟市だが、このような生活実感から言って、一端、車を使っての利便性と快感になれてしまうと、もうダメ…というか、「いつ来るか分からないバスとBRTを乗り継いで移動する気など起きないよ…。」というのが車を日常的な足として使っている新潟市民の正直な感想なのではないだろうか?

 こんなことを言うとブーイングを浴びそうだが、あえて言わせてもらうと、車を駆使しての利便性、「ドア・ツー・ドア ライフ」こそが地方都市生活の醍醐味であって、それを否定されてしまうと、地方都市生活の魅力は半分以下、首都圏に対して唯一のアドバンテージを失ってしまうと思うのだ。(車の使用を前提にするからこそ、郊外の安い土地に一戸建てが建てられる訳だし…。)
 
 確かにCO2的には車は否定されるべき存在であって、過度の車依存は問題だとは思うのだが、(だから、私はガソリン税を上げるべきと常々主張している。)、だからと言って、BRTを導入して、コンパクトシティにしなければならないんだ…と言うのは単純すぎるのではないだろうか?

 いずれにしても、なんか、突然…と言った感じでBRT導入の話が持ち上がっている新潟市だが、都市政策的にどのような交通ミックスを行うべきか、ちゃんと市民の声を聞いて、ある程度議論した上で進めてもらいたい…と思う次第である。


「子供3人…これからどうしようかな…と思ってるんです。」を考える。

2013-01-23 20:06:38 | オピニオン

 昨日は同業者との飲み会。同世代の方々ととりとめの無い話に花を咲かせる。

 同世代の方々と話をしていると話題は自然と子供の話に…。
 私などは晩婚、38歳の時に子供が生まれたので、子供はまだ小学3年生…と実感が沸かないのだが、同世代の方々、子供が高校受験、大学受験を迎えつつあり、本当に大変そう。

 「子供3人がいるんですけど、給料下がるばっかりだし、これからどうしようかな…と思っているんです。」と深刻そうに話してくれた方の言葉が心に残る…。

 先日、大学入試センター試験が行われたばかりだが、「授業料が安い。」と言われる国立大学ですら入学金が30万、授業料が50万超…その他費用で初年度最低100万円はかかる計算。(この半世紀で最も値上げされたものはなんと言っても国立大学の授業料だろう。なんと40倍以上になっているのである。)

 実際のところ、こんなものでは済まない訳で、新潟あたりだと国公立大学は新潟大学、新潟県立大学の2大学のみで選択肢は少なく、その他の大学に進学しようとすれば、国公立大学にしろ、私立大学にしろ下宿代(仕送り)が掛かってくる訳で、東京私立なんかに出せば4年間で1000万円がぶっ飛ぶ計算ということで頭クラクラ…。それが3人…ともなれば、「子供3人がいるんですけど、給料下がるばっかりだし、これからどうしようかな…と思っているんです。」と深刻モードになるのは致し方ないところ。

 世界に冠たる?少子化社会の日本、これまで、「少子化の原因は結婚しない(できない)若者が増えた為。結婚すれば平均二人の子供を産んでいる。」…と言う分析が強かった訳だが、最近の国勢調査では、明らかに1世帯あたりの子供の数が減ってきている…のが見て取れる。これは明らかに、親に丸投げしている過大な教育負担の影響だろう…としか思えない。
 下宿代(仕送り)負担を考慮しなくても良い首都圏住民に対し、子供を持つ地方の親は、教育費(大学進学時の費用)のことを常に考えて日々、生活しなければならない訳で、これじゃ、地方の景気なんて回復するわけないわな…といったところ。

 銀のスプーンをくわえて生まれた首相や財務相などに、「子供の教育費捻出で苦労している地方の親の気持ちを分かってくれ…。」と言っても皮膚感覚で分かるはずはないと思わざるを得ない訳だが、現代日本が抱える最大の問題、少子化対策、せめて子育て世代への税制面での大幅優遇ぐらいは実現して欲しい…と思う次第である。


第46回衆院総選挙公示雑感。争点は社会保障だろう…やっぱり。

2012-12-04 19:33:28 | オピニオン

 第46回衆院総選挙が今日公示。

 景気対策、原発問題、消費増税、TPPなどが争点…と言われているが、個人的には「年金を始めとした社会保障費が最大の争点だろう。今のまま世代間格差を是正しないなんて、社会的公正上とても是認できないよ…。」と思っていたところ、週刊ダイヤモンドの中で経済学者の野口悠紀雄氏が「社会保障が争点であるべき。」と主張しているのを読んで「我が意を得たり…。」という感じ。

 多くの方がそうであるように、民主党には絶望、2世、3世が闊歩する自民党の体質は変わっておらず、さりとて第3極にも期待できず…ということで、投票すべき政党がない…という感じだが、ベストよりベターというか、最悪の事態を防ぐべく投票所には足を運びたい…と思う次第。

 しかし、今回の選挙、12もの政党が乱立してしまうと、1回投票だけの小選挙区比例代表並立制なので、史上空前の死票が出るのは確実。

 その点、フランスの総選挙などは小選挙区による2回投票制で、第一回投票で50%以上の得票率を得る候補者がいなければ、一定程度(12.5%以上)の得票を得た候補者全員が第二回投票にすすみ、再度投票…となるので、死に票自体は少なくなる。

 選挙制度には一長一短があって、一概にどれがベストとは言い切れないが、今回の総選挙後、違憲判決が出されている定数是正問題を含め、選挙制度についても国会でちゃんと審議していただきたい…と思う次第である。


レジーム・チェンジ!「日本経済の課題と将来」 中野剛特別講演会。

2012-10-13 23:41:16 | オピニオン

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 東京交響楽団のロビーコンサートを楽しんだ後、古町どんどんでごった返す古町を抜け、新潟国際情報大学 サテライト 新潟中央キャンパスで開かれた中野剛志 特別講演会「日本経済の課題と将来」を聴講。 

 「TPP亡国論」で一気にブレークした中野氏、この6月に京都大学から経産省に復帰した訳だが、今のポストは独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構総務企画部主幹…ということらしい。(まぁ、そんなところだろうなぁ…。) 

 様々な問題について論陣を張る中野氏だが、本講演「日本経済の課題と将来」では、デフレの恐ろしさを指摘、今行われている経済政策はインフレに対してのみ有効であり、今はレジームをチェンジして、積極的に財政出動を行い、デフレ脱却を目指すべき…と主張。(だよね、多分。) 

 中野氏というと、なんか過激な言動をする型破り経産官僚…というイメージがあると思うが、言っていることは極めて真っ当…ということを再確認した講演会だった。(私が基本的にケインジアンということもあるとは思うけど…。) 

 この手の講演会の場合、ジョークなど笑い話ばかりが印象に残り、「ハテ?講演の内容って何だったっけ?」という場合も少なくはないのだが、中野氏の場合、リップ(橋本知事への皮肉とか。)を入れるところは入れ、注意を引きつつ本筋の話は外さないところは流石だな…と思った次第。 

 講演の最後、「今度の選挙は本当に大切。」というセリフを大変重く受け止めた次第。今後の中野氏の活躍をウオッチしていきたい…と思った充実した講演会であった。

 最後に本講演を主催してくれたNPO法人 美しい緑、水辺、大地を考えるフォーラムの皆さんに感謝したいと思う。ありがとうございました。